月はどっちだ? | Like Arrowing Stone

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これからも旅は続く

昨日は中秋の名月。
 
そして、今日は満月だった。
まんまる明るい月の光が、夜道を影ができそうなほど明るく照らしていた。
 
 
ところで、月がどの方角から上ってくるか、わかりますか?
 
正解は・・・もちろん太陽と同じく、東から上り、西へ沈みます。
星の動きのもとになっているのは、地球の自転ですから。
 
でも、西から上って東へ沈むと思った人もいるんじゃないでしょうか。(俺がそうだ!)
その勘違いの理由は、たぶん、月の出の時間が、毎日どんどん遅くなっていくからです。
 
例えば、大阪の昨日の月の出が、夕方の6時だったのに対し、今日の月の出は、6時30分です。
たった一日で、30分もずれてます。
 
つまり、同じ時間に同じ空を見上げた場合、月は昨日見た位置より、ずっと東側にあるわけです。
さらに明日になると、もっと東側にある。
 
この、同じ時間に見上げた月が、どんどん東側に傾いていく心理作用によって、あたかも月が西から東へ進んでいるような、錯覚を起こすんだと思います。
 
走っている車のタイヤの映像が逆回転しているように見える、あの現象と同じです。
あれも、撮影のコマ数より、わずかにタイヤの回転数が小さいことから生じる錯覚ですので。(※)
 
 
つまり、何を言いたいかというと、「一刻も早く会社から帰りたいなら、出社の時間をどんどん遅くしろ!」ということです。
 
今日、朝7時に家を出たなら、明日は朝7時30分に家を出ましょう。
そうすれば、同じ時間に同じあなたを見た誰かは、あなたが、あたかも家(東)へ帰っていくように錯覚するはずです。
本当は会社(西)へ向かっているにもかかわらず!!
 
この心理的トリックの難点は、あなたが帰宅していると錯覚するのはあなたではなく、あなたを観察した他の誰かだということです。
 
あなたはというと、遅刻を繰り返し、やがて会社に行けなくなるでしょう。
でも、行かなくてよくなったと前向きに考えれば、ずっと帰宅したままの生活を堪能できるに違いありません。
 
 
 
※分かり易い説明→走っている車の車輪が、逆回転しているように見えるのはなぜ?(https://f-navigation.jp/column/life/828.html