『ダ・ヴィンチ』8月号に、わたくしのインタビュー記事が載ってます。

まさかの、ちいかわと共演かものはしかも?

わたくしが書いた2作目の長篇小説、『マイボディ・オン・ザ・ムーン』が先日発売されました。
住んでいる場所も時代も異なる4人の人物を中心に、月で発見された謎の「体」をめぐる様々な感情や思惑が動きを描いた、「SFごった煮エンターテインメント」といった様相。

6月上旬には、早川書房でサイン本の作成をしてきました。圧倒的物量にひるみながらも、わりとスムーズにやり遂げました。

そのあと取材を受けることになっていたんですが、前日の夜なかなか寝つけなかったこともあって、空き時間に仮眠。
机にタオルを敷いて突っ伏していると、なして俺はいま東京の早川書房の一室にひとり、机に伏せて眠っているんだ? と不思議な気分に。
数年前には考えられなかった状況。
ドアの向こうに、かすかに人の気配がして、ああなんとなく地下鉄の通路を歩いているときの感じに似ている、と思ったり。
遠くにかすかなざわめきのようなものが感じられるが、人の姿は見えず、こちらとあちらでゆるく関係が繋がった状態。
それが心地いい自分の距離感だと思えて、俺がスナイパーばかり書いてしまう理由のひとつなのかも。取材で尋ねられたときは、うまく答えられなかったけれど。
取材後は早川書房の方々と、タイ料理屋さんで軽く打ち上げ。
油で揚げたカニのカレーが特においしかったです。
4月の終わり、家の物干し台に、キジバト飛来。
たびたび姿を現すように。


数日後、雨のなか傘もささずに、せっせとせっせと。
何かを運び込んでおるではないか。

枯れた草木である。
写真のキジバトさん(オス)、巣を作りはじめよった。
邪魔したら悪いので写真は撮れなかったが、生垣のなかにはメスがいて、オスに渡された材料で巣を整えているらしい(インターネッツ調べ)。
なんということでしょう、ハト様のマイホーム作りをこんな至近距離で見られるなんて。
この後もオスは何度も何度も、メスに枯れ枝を渡してはパタパタ羽ばたきながら飛んでいき、また帰ってきては枯れ草を口移ししていく堅実な働きぶり。
しかし、夕方にはピタリと来なくなって、雨も激しくなってきたので、巣作りはあきらめて飛び立ったか……と残念に思っていたのでした。
後日。
尾羽しか見えてないけど、これ、卵を温めているのである。朝から夕方までがオス、夕方から朝までがメスと、分担して仕事にあたっておる。

半月もすればヒナを見られるぞい、と楽しみにしていたんだけれど……。
10日後くらいでしょうか、気づけば巣のまわりがハトの羽根まみれ。


巣のなかにも羽根が散らばっていて、親鳥が必死に卵を守ろうとしたことが伝わってきます。

カラスにやられたんだと思います。
この後、様子を見にきていましたから。
初めてカラスを憎らしいと思いました。
気づけてたら、追っ払ってやったのに。
翌日、ペアのキジバトが近所にいて、片方が相手をいたわるような仕草。
親鳥は生き残ったのだと思いたい。
なんだか、悲しいゴールデンウイークでした。
