自分の子供の成長が遅く心配している親御さんも多いのではないだろうか?
私の息子は晩熟でも早熟でもない。ただ足が遅いのがとにかくネックではある。
世界を見ても大型化は進んでいるような気がするが、実は私の見解は少し違う。
より敏捷性に優れた小型な選手が活躍する時がくる
と思っている。
というのも、テニスは2000年代からトップ100位に190cm台ばかりの大型化が進んでいた。
しかし、2020年あたりから180cm台や中には170cm台の選手も増えていて必ずしも大型である必要が無くなっているのだ。
これはラケットの性能と動体視力があがった事によりリターン技術の向上があげられるだろう。
小さくてもより長所を理解して磨けば同等以上に闘える事を意味している。
大きい方が有利なテニスで小型化が始まっているのだから、サッカーではより長所が明確に出やすいのだ。
このブログの中でも日本人の特徴の長所として体格の小ささをエディジョーンズは挙げていると伝えた。
大きさも遺伝だとすると、小ささも遺伝なのだ。
エディはその小ささを長所に述べている。
つまり、小さいからこそできるプレーがある事を意味している。
私も現代サッカーの守備はよりコンパクトになってきていて、ゴール前はもはやフットサルのような密集度だと感じる。
その点では細かい動きが得意な方が有利に働くと感じる。
もちろん、全てのポジションが小さくても良いわけではない。
ただ、CB以外は170cm台(168くらい)であっても闘えるはずだと感じる。ウイングであれば160台でもいけるだろう。
ではなぜ世間の親御さんがそこまで体格に頭を抱えるのか?
それはスピードと闘争心の欠如が起こっている。
と、考えられる。
考えてみてほしい。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASP7N4DFXP7HUTQP00N.html
これはアルゼンチンがバスケットボールで金メダルをとった事に関する記事だ。
https://the-ans.jp/news/294111/2/
そしてこれが日本とアルゼンチンのサッカーでの平均身長や体重が近い事を意味するデータである。
もはやW杯で優勝したアルゼンチンより日本の方が平均身長は高いのだ。
つまり、身長が高いは有利にはなり得るが身長が低いも長所としてなり得るのだ。
ただ、幼少期から小さい事をネガティブに捉えていたり技術で誤魔化そうとしてしまう節が日本はある。
小さいから当たられないようにと細かいドリブルをし続ける事によって結果としスピードを失ってしまう。
そうではなく、相手の懐に自ら突進してくようにドリブルをしかけ、俊敏なクイックネスで相手の矢印を変え続ける。
的確な判断で引きつけてはパス、引きつけてはパスを繰り返す。
1歩目の速さや切り返しの能力を極限まで鍛えて
ペナルティエリアでは狡猾にファールをもらう。
相手が悪質なファールで襲ってきたら必ず怪我をしないような転び方を学ぶ。
ディフェンスでは相手の腰を下から突き上げる。
とにかく1歩目の速さとクイックネス。
そしてペナルティエリアでのファールのもらい方。
体格が小さい事を長所だとまず認識しなければならない。
そして最後はヘディングだ。
小さいからヘディングはと思っている親御さん。
それは違う。
小さいからこそヘディングの技術を鍛えるのだ。
小さいというのは190cm越えの選手からすると相当捉えにくいのだ。
一瞬でいい。一瞬マークを外す。
そしてヘディングだ。
点で合わせるクロスにピンポイントのポジショニングで合わせるのだ。
密集地帯に早いクロスやオープンスペースにアーリークロスがこれからのトレンドだ。
軌道の高いクロスは攻撃には有効ではない。
ゴールキーパーの大型化により、より低い弾道のクロスやシュートが重要になってくる。
ヘディングを軽視しないこと。
小さいから勝てると相手は鷹を括るだろう。
違う。これからはヘディングが強い小さい選手なのだ。
とにかく小さいならば技術よりもクイックネスと闘争心を鍛えてほしい。
一瞬の速さを追求するのだ。
そうすれば必ず変わるだろう。
小さい事が最高の長所だと言われる時代がもうすぐ来るはずだ。