日本サッカー協会はこのままのシステム、育成方法で2050年に優勝できると本気で思っているのだろうか?
競技人口は日本は多いほうだ。
アルゼンチン、スペインよりも多く競技人口そのものが強さには繋がらない。
もちろん、競技人口比率が高いほうが国民のサッカー文化が反映されていると考えられる分、強さに直結しているといえよう。
だが、ポルトガルやベルギーは日本よりはるかに競技人口は少なく、よく日本で言われる野球に人材が流れているというのは違うと感じる。
世間では日本代表の監督を変えろだの、なんだろ言われている。
しかし、そんな短絡的なもので国そのものの強さが変わるとはわたしは思わない。
そもそも、他の国を見ても育成の良し悪しがその後の国の強さに表れるとわたしは思っている。
その最たる例がベルギー代表であり、数年前には中堅国から一気に名声をあげた。
それは監督を変えたからではない。
育成そのもののシステムをガラッと変えたからだ。
スペインではU6の年代からポジショニングを学ぶ。
日本ではU6年代では足元の技術を徹底している。
そしてその流れは高学年になっても続く。
ゴールキーパーがボールを受け取ったらドリブルをし続けたりする国。それが日本なのだ。
このブログでも書いたが、スペインはU6からサッカーをするのだ。
しっかりとビルドアップを行い、仲間と協力しながらゴールに迫っていく。
このバルセロナのU12の子達は、チームの為にエゴはいらないと教えられている。
日本のように、一人でドリブルしろ。や個の力などとは言われないのだ。
ブルーロックの影響なのか、エゴが大事と言われる。
だが、サッカーの本質はそこではない。
まず土台は"チームスポーツ"なのだ。
ここが圧倒的にかけているのだ。
パスをしろと言う事ではない。
チームスポーツという事を理解しなければならない。
私は仕事をしていて思う事があるが、日本人は一人で仕事をするきらいがあると感じる。
以前、オリンピックで負けた際に田中碧選手が「日本は1人対1人で戦っているけど、他の国は2人3人になったらパワーアップする」と言っていた。
幼少期から変わっていないのだ。
それはそうである。
育成年代から一人で勝負しろと10年間以上言われ続けて、急に変われないのだ。
テニスでもそうである。
ストローク戦でずっと勝負してきた選手が、いきなりサーブやボレーの重要性を大人になってから分かっても遅いのだ。
サッカー協会は個々のチームに育成を任せすぎなのだ。
システムやハード面が揃ってない状況で、育成は無理なのである。
サッカー協会は早くそこに気づかないといけない。
でなければ一生中堅国でありW杯優勝なんて夢のまた夢である。