真アゲハ 〜第127話 斑目探偵事務所8〜 | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



看守「…面会時間は10分です」

瑠美「ありがとうございます」

名古屋市内の刑務所
そこにネクロ研究センターの元所長である加治木瑠美はいた
彼女はカフェインを摂取すると、“Ms.ハイド”と言う犯罪者になり変わる
以前名古屋港水族館で“闇の商人”クロノスと手を組み、事件を起こし、その結果刑務所行きとなった

今日は、面会の日である

瑠美「…!」

矢田「お疲れ様です、所長」

白銀「…よぉ」

面会室で出会ったのは、珍しいコンビだった
ネクロ研究センターの現所長である矢田仙里と、『名古屋モータース』の白銀哲太だ

瑠美「…珍しい2人だね」

矢田「たまたま入り口近くでお会いしまして」

白銀「随分…短くしたな」

白銀と加治木も、輝人を通じて知り合いだったため、面識はあった
だが以前と違い、加治木は髪を短く切ったため、被り物をしていない

瑠美「うん、すっごく楽だよ。酷い寝癖に悩まされていたけど、今は全然」

白銀「そっか。…初めて会った時の“ぴよりん”の被り物、可愛かったからな」

瑠美「え?」

白銀「見れないのが、残念だ」

矢田「ですね…僕はシャチホコ気に入ってましたよ」

瑠美が酷い寝癖を隠すために被り物をしていたが、それが無くなってしまうと、少し寂しいところもあった
悲しい気持ちになる前に、話題を変える

矢田「実は…ここに来たのは、ある報告をしたいと思いまして」

瑠美「ん?なに?」

矢田「斑目輝人さんが、愛知県から出て行きました」

瑠美「…!」

輝人の名前が出てきて、加治木は眼を大きく開く
続けて白銀も口にする

白銀「あいつ朝イチにうちに来やがって、使ってないナンバープレート無いか?って聞いてきたんだよ。朝の5時だぞ?5時(-_-#」

矢田「うちも、開く前に斑目さんが来ましたね…。しばらくの間、検査は受けないって報告してきたんです」

瑠美「そう…なんだ」

矢田「…なんだか、辛くても厳しい顔つきでしたよ」

輝人が出ていく前に、ネクロ研究センターと『名古屋モータース』に寄って、これからの生活に必要な物を手に入れたり、報告をした
2人は輝人の顔に「もうここには戻ってこれない」と、書いてあった様に感じた

瑠美「斑目くんの力は…本当にすごいよね」

矢田「えぇ。1つの“火”と言えど、あそこまで大きくなったのは初めてです。彼はプラスの力、マイナスの力、その両方を経験してますからね。良いデータは取れたのですが、まだ調査します?」

瑠美「ううん、やらなくていいよ。斑目くん、検査には積極的に参加してくれたけど、お仕事の合間に毎回来るの、大変だったろうし」

白銀「あいつ、俺の知らないところでバイクをぶっ壊したら許さねぇからな(-_-#」

瑠美「フフフ。…とりあえずは、斑目くんの出発をお祝いしよう。私は檻の中だけどね」

面会室からでは見れない青空を想像しながら、加治木はフフフと笑った





「…ねぇ、徳川さんいた?」
「ううん、どこ行ったのかしら?」

名古屋市内の警察病院では、看護師達が慌てていた
なんと、病室の徳川笑太郎の姿が無かったのだ
斑目アサギにやられて、包帯だらけだったはず、しばらくは動けないはずだったのに、病室のベッドにその姿は無かった

「逃げられた!?まさか!」
「大変です!徳川笑太郎さんが…!」

すぐに病院内に非常線を張るが、時既に遅し
愛知県内の高速道路を、オープンカーが走っていた

笑太郎「ギャハハハハハ!俺様がずーっと寝たきりのままでいるかっつーの!w」

そのオープンカーの後ろの座席に、徳川の姿があった
両腕をいっぱいに広げ、口を大きく開いて笑っている
隣には、藤咲らんるの姿があった

らんる「徳川様がこんなに早くに治ってくれるなんて~!私は感激だわ~!」

乃亜「全く…卒業式サボっておいて、よく言うわ」

運転席に座って運転している秘書の藤咲乃亜が言う
らんるは先月、花巻女子学園に退学届を出してきた
本日の卒業式も、サボったのだ

らんる「サボりだなんて心外だわ!だって退学届出してきたんだもん、もう辞めたのよ!キャンセル出来ないもん!これからは、徳川様とずーっと一緒よ♡」

笑太郎「ハッハー!流石俺様の女だ!そうで無くてはな!」

乃亜「徳川様も、出てきてよろしかったんですか?」

徳川は病院から勝手に出てきた
警察病院のため、完治した後はどうなるか分かっている

笑太郎「俺様だって、まだまだやりたいことがあるんだ!輝人に遅れを取りたくねぇな!」

らんる「じゃあこれからどこ行きます?私、海外に行きたいなぁ~」

笑太郎「そうだなぁ…。まぁまずは、ド派手にパーッとやりますか!」

そう言って、徳川が乗ったオープンカーが、愛知県の外へと飛び出したのであった