真アゲハ 〜第125話 鬼頭 陽光11〜 | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



「なんだなんだぁ?」
「街が…どうなってるんだ?」
「なんだ?あの怪物…」

その頃警察病院では、名古屋市内の騒ぎに、患者達が窓越しで外を見ていた
謎の生物に凍っていく街、もう何が起きているのかわからない

看護師「失礼します。皆さん、大丈夫…ってあれ?」

看護師がそれぞれの病室を、心配で見て回る
だがその1室を覗くと、足をピタリと止めた
なんと、そこは団体の病室だが、1人しかいなかった

国生「…お疲れ様です」

そこの病室は、犬渕や国生らが入院していたが、国生しかいなかった
犬渕のベッドには、無造作に折り畳まれた掛け布団が乗っていて、犬渕の姿はない

看護師「あ、あの…犬渕さんは?」

国生「…この街の様子を見て、黙っていられるかって言って、つい先程ね」

看護師「えぇ!?抜けたしたってことですか!?」

犬渕がいなくなったことに焦り出す看護師
それとは反対に窓越しで街を見る国生
その顔は何故か寂しげだった

国生「…出来れば俺も、連れてって欲しかったなぁ」





茉莉花「けっ…警部⁉︎」

同じ頃、茉莉花の前に現れたのは、入院しているはずの犬渕だった
何故かガスマスクを装着し、動けない茉莉花を救出した
茉莉花を抱え、キラーツリーから下がる

茉莉花「い、犬渕警部…どうしてここに?てかその姿は…」

茉莉花が犬渕に聞こうとするが、その暇はない
赤いツルが、2人に襲いかかる
だが

多々良「はい、ドーンッ!」

ドシーンッ!と横から何かが飛んできた
多々良だ、多々良が白バイに乗ったまま、赤いツルに飛び込んできたのだ

多々良「どうも〜、私が男盤の風の女神です。本物です。エンジェルの様に白バイで登場しました」

鈴木「女神の男版言うたら、もう“神"でええやん。てか白バイをノーヘルで乗ってたらあかんやろ」

亜季「はいはい、お前らそこまでだ」

さらにそこに鈴木と、腕を失った警視の烏丸まで現れた
屍人対策課、全員集合だ
全員ガスマスクを持ち込んである

茉莉花「みんな…!どうして…?」

犬渕「病院の外でも騒ぎが聞こえたんでな。駆けつけてみれば、これだ」

亜季「犬渕が寝てる場合じゃないって、言うことを聞かなくてな。まぁ、私も目の前のネクロには頭に来てるが」

そう言い烏丸がキラーツリーを睨みつける
茉莉花のピンチに、全員が病院から駆けつけてくれたのだ
烏丸は茉莉花に、ガスマスクを渡す

亜季「これ、ガスマスクだ。ネクロ研究センターから借りた」

茉莉花「あ、ありがとう…ございます…っ」

烏丸からガスマスクを受け取ると、また植物のツルが襲いかかってきた
犬渕達も気付いて構える

犬渕「見たところ、活発に動いているのは赤いツルだな。吸われないように気を付けろ」

亜季「茉莉花、早くガスマスクを!」

茉莉花「は、はい!」

多々良「ほいじゃま、俺は華麗に飛ぶとしよう」

そう言い多々良は白バイにまた乗り込む
エンジンがかかると、すぐにハンドルを捻って進みだした
多々良の元に、赤いツル達が襲いかかってきた
それを確認した多々良が、さらにハンドルを握って飛ばす
そのスピードに更に赤いツル達が追いかかってくるが、多々良は急ブレーキをかける
赤いツル達はブレーキがかかったことで急に止まるわけもなく、多々良に突っ込んでいく

多々良「まとまったぁ!」

多々良はそう言うと、自分の特殊警棒を取り出し、『噛付(Bite)』のカプセルを嵌め込み、特殊警棒を振り上げる

多々良「オラァッ!」

ガブリッ!と大きく噛み付き、鋭い刃でツルが簡単に切れる

多々良「おおお…!こりゃ軽いなぁ!」

特殊警棒は元々クロノスのところにあったものだが、振り上げる
噛みつくことで、直前で赤いツルが効果を失い、倒れていく

キラーツリー『…!』

キラーツリーがそれに反応し、眼を向けてまたギョロッ!と睨み付けた
同時に黒い薔薇が咲き、また茉莉花を痺れさせた粉を撒き散らす

多々良「残念でしたぁ~!」

だがガスマスクを装着したため、黒い薔薇の攻撃は効かない
ガスマスク自体の形状も変わっているが、黒い薔薇の甘くて強い香りは、通さない
多々良は再び白バイを走らせ、赤いツルを次々に倒していく

茉莉花「…ふぅ、なんとか痺れが無くなりました」

亜季「ネクロ研究センター特製のものだからな」

犬渕「さて、俺も行く。茉莉花はここにいてくれ」

茉莉花「!そ、そんな…!私も行きます!」

茉莉花は身体を消費しているため、犬渕が前に出て交代を希望する
だが茉莉花はまだやれると言う

犬渕「茉莉花、お前はさっきまで…」

茉莉花「でもそれを言うなら、犬渕警部だって休まないと行けないんじゃないかしら?」

犬渕も病院を抜け出してきたため、体調がきついのかも知れない
だが黙っている訳には行かない

亜季「…茉莉花、ところで“核(コア)”は?」

茉莉花「えっと…それはまだです…」

亜季「なら、茉莉花の出番じゃないか?」

犬渕「え?」