真アゲハ ~第125話 鬼頭 陽光4~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



茉莉花「っ…!な、なに…!?」

ベンジャミンが吐き出した甘い香りを吸ってしまい、茉莉花は頭がボーッとしだした

始「ま、茉莉花さんっ…!」

ゆに「お兄ちゃん大丈夫?」

転んだ始にゆには駆け寄り、足にびっしりと付いているコケを取る
ベタベタに指に引っ付くが、兄のためなら気にしない

始「悪いなゆに!」

自由になると、始はすぐに茉莉花の元へ駆け寄る
ところが

…バキッ!

始「ガハッ!」

なんと、茉莉花が始の腹に蹴りを入れた
始は転がってしまう

ゆに「お兄ちゃん!」

始「な、なんで…!?」

茉莉花「…」

振り返った茉莉花を見ると、茉莉花の表情が変わっていた
始を睨み付けているようで、眼に光がない
始が起き上がろうとすると、茉莉花は容赦なく、拳を向ける

始「うわっ!?ちょっ…!」

ゆに「お兄ちゃん!」

茉莉花「ハァッ!」

茉莉花の攻撃を受け止めるが、それでも茉莉花の攻撃は続く
拳や蹴りを避けたり受け止めたりするが、茉莉花はそれでも止めない
始は茉莉花の背後に回り、羽交い締めにして抑えた

茉莉花「ぐぅっ…!」

始「茉莉花さん!何するんですか!?」

ベンジャミン「おやおや、仲間割れかなぁ?」

始「!」

ベンジャミンがこちらの様子を見てクスクスと笑う
それを見て、先程の行動をすぐに思い出した

始「お前…!茉莉花さんに何したんだ!?」

ベンジャミン「ん~?別に、ただ僕のフェロモンを嗅がせただけだよ。僕の体内で作られる特殊なフェロモンは、女性は反応するみたいなんだよね。フェロモンに反応すると、女性は僕の言うことを何でも聞いてくれるんだよ。例えば、仲間の同士討ちとかね」

始「お前っ…!」

茉莉花「放しなさい…よ!」

始「うあっ!?」

茉莉花が柔道の背負い投げをイメージするかのように、背後にいた始を地面に投げ飛ばす
背中が地面に当たり、激痛が走る

始「ぐぅ…!うおっ!?」

仰向けに倒れる始に茉莉花はさらに踏みつけようとするが、始は瞬時に起き上がり、回避する

ベンジャミン「フフフ、まぁせいぜい楽しむと良いよ。僕はここで見物してるから」

始「卑怯だぞ!操るなんて!」

ゆに「お兄ちゃん危ない!」

始「うおっ!?」

茉莉花「ハァッ!」

茉莉花が、自分が貸したネクロのカプセルを使って攻撃してきた
使用時間が短いとはいえ、攻撃されるとは思ってもいなかった

始「茉莉花さん!眼を覚ましてくださいよ!」

茉莉花「このっ!」

声をかけてみるが、茉莉花は聞く耳を持ってくれない
攻撃をさらに繰り返していると、先程の冬虫夏草のキノコのところまで来てしまった

始「っ!茉莉花さん!」

気付いた始はすぐに茉莉花を抱えて、その場を離れる
だが茉莉花は、そんな始の優しさに拳で返す

始「ぐはっ!」

茉莉花「触らないで!邪魔よ!」

ベンジャミン「アッハッハ!助けたと言うのに、可哀想に!」

ゆに「ちょっと!お兄ちゃんをいじめないでよ!」

ベンジャミン「!」

するとゆにがいつの間にか近づいており、拳でベンジャミンが座っているハイビスカスの茎部分を叩く
気付いたベンジャミンは、ハイビスカスの根を1本出し、ゆにに襲いかかる

ゆに「ひっ!きゃあぁっ!」

始「ゆに⁉︎」

ゆにの足が根によって巻きつかれた
逆さまにされて、ベンジャミンの元に引き寄せられる

ゆに「やぁー!エッチ!パンツ見えるんですケド⁉︎放して!」

ベンジャミン「自分がやられないと思って近付いたの?バカでしょ」

始「おいお前!ゆにを放せ!うわっ!」

茉莉花「このっ…!」

ベンジャミン「さて、そろそろ飽きてきたし…まずはこの子に種でも植え付けてみようかな?」

ゆに「!」

そう言いベンジャミンは、種を取り出す
これを飲み込んでしまうと、体内の水分と養分を全部吸い取られ、体内から花が咲いてしまう
これが、“人間植木鉢”だ

ゆに「いっ!嫌だ…っ!」

始「ゆに!今助けて…っ!」

ベンジャミン「うるさいな」

駆けつけてくる始に、ベンジャミンは木の枝を操って伸ばした
始の身体に巻き付く

始「があっ…!」

ゆに「お兄ちゃん!」

ベンジャミン「しつこいから、絞め殺してあげるよ」

始「ぐあぁぁぁっ!」

ギュウッ…!と固い木の枝が、強く巻きつき、始を苦しませる
にも巻き付いて、痛みがさらに増した

ゆに「お兄ちゃんっ…!」

ベンジャミン「お兄ちゃんが潰されるところを一緒に見ようか。そしたら、君もあの世に送ってあげるよ」

始「ぐぅっ…!あぁっ…!」

木の枝が始の両眼も覆い、痛みが増す
ベンジャミンがトドメを刺そうとしたその時だった

?『ぐっ…あぁっ…っ!』

茉莉花「…⁉︎」