真アゲハ 〜第125話 鬼頭 陽光3〜 | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



始「オラァッ!」

茉莉花「ハァッ!」

襲いかかってくる植物達を、始と茉莉花は倒し続ける
丸ノコギリの刃と、硫酸で圧倒している

ベンジャミン「僕の植物達をこんなにして、やっぱ人間って嫌いだな」

始「何言ってんだ!お前だってかつては人間だったろうが!」

ベンジャミン「でも僕は違う!美しい植物の味方だ!世の中の環境を良くしなければならないと言うのに、ここまで植物に対して酷い事が出来るなんてね…!」

茉莉花「緑が増えることは賛成ね!でも度が過ぎると犯罪に発展するって分からないの⁉︎それに、こんな化け物みたいな植物はごめんだわ!」

ベンジャミン「くっ…でもいいのかな?そんな大きいのばかりが、植物じゃないんだよ」

そう言うとベンジャミンが手を動かす
何か仕掛けてくると構えていたが、その時足が動かなくなった

始「…⁉︎な、なんだこれ⁉︎」

茉莉花「!」

足を見てみると、そこにはびっしり!と何か緑色の物が足にくっついていた
それは膝下までにも広がっている

ゆに「何あれ⁉︎カビ⁉︎」

茉莉花「違う!これは…!」

ベンジャミン「コケだよ、コケ」

得意そうにベンジャミンは笑う
始と茉莉花の足にびっしりと付いてるのは、コケだった

ベンジャミン「言ったよね?植物には、他にも色んな種類があるって。コケ植物も植物の1つだよ」

そう言うとベンジャミンは、あるものを取り出す
それは、前に使った赤い木だった
その木は以前にDr.アルバトロスが作り出したもので、これでキノコを生み出す事が出来る

ベンジャミン「さて、カサの毒にやられると良いよ」

赤い木に自分のアビリティを加えると、赤い木は成長し、キノコを生み出す
出てきたのは、細長くてカサの周りには産毛みたいな毛が生えた小さなキノコだった
それがぐんぐん大きくなる

茉莉花「また赤い木のキノコね…!」

始「なんだ?エノキか?」

ベンジャミン「似てるけど、違うよ」

茉莉花「始くん気をつけて!このキノコは…」

ベンジャミン「もう遅いよ」

パチンッ!とベンジャミンが指を鳴らすと、そのキノコからすぐに胞子がドパッ!と出た

始「くそっ!」

始はコケを何とか振り払い、茉莉花と共にその場を逃げ出す
胞子から逃げることが出来たが、その横で動物と植物の合成生物が歩いてしまった

『…が!ギギギ…!』

合成生物が胞子を吸ってしまうと、突然苦しみ出した
それを吸った合成生物はその場で泡を吹いて倒れ、ピクピク…!と動き、身体から棒状のキノコが生える
先程生えていたものと同じだ

茉莉花「…!あ、あの胞子で…あんな姿に…」

始「避けて正解だったなぁ…」

ベンジャミン「あーあ、逃げられちゃった。折角冬虫夏草の原理で、2人にキノコを生えさせようと思っていたのに」

茉莉花「!…なんですって?」

ベンジャミンの言葉から、胞子を吸わせようとしたことが分かった
その胞子を吸うと、身体からキノコが生えるようになっていた
まるで、虫からキノコが生えるよう冬虫夏草の様に、あの“人間植木鉢”の悲劇を再現するかのような最悪な能力だ

茉莉花「人の命をなんだと思ってんのよ!」

始「茉莉花さん!」

茉莉花がベンジャミンの行動に頭に来てしまい、攻撃を仕掛ける
始は茉莉花を止めようとするが、まだ足にコケが残っていたのか、また広がりだす

ベンジャミン「無駄だと思うけど」

始「てめっ…!」

ベンジャミン「ほら君も!」

茉莉花「あっ!」

茉莉花の足にもまだコケが残っていた
広がってしまい、茉莉花は足を取られて転がってしまう
同時に、茉莉花の目の前に別のキノコが生えて、胞子を茉莉花に浴びせた

茉莉花「あっ…!」

始「茉莉花さん!」

胞子を喰らった茉莉花は、身体が痺れて動けなくなってしまう
その茉莉花の前に、ベンジャミンが立つ

ベンジャミン「安心しなよ、これは別の胞子だよ。しびらせるだけ」

茉莉花「ぐっ…!」

ベンジャミン「…ねぇ、まだ闘うつもり?」

キッ!と睨み付ける茉莉花を見て、ベンジャミンは理解する
弟の陽光を奪った復讐の敵だ、当然だ

ベンジャミン「でも…僕なんかより、彼と闘ってみたら?フゥゥ~…」

そう言い、ベンジャミンは口から何か甘い香りを吐き出した