真アゲハ ~第70話 有馬 隆之1~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



○前回までのあらすじ●

→宝石店強盗の主犯格であった綾部を捕まえることに成功した輝人達。ネクロハンターも新たな仲間が増えて、また命を狙われると確信する。
 一旦探偵事務所へと戻るが、そこに栗栖が倒れていて…!?




夜、名古屋市総合病院に緊急搬送があった
患者はもちろん、栗栖だ

橋川「斑目さん!」

輝人「…!あんたは確か、1ヵ月前にうちに来た…」
※第57話参照

橋川「橋川です。栗栖先生が搬送されたと聞いて…」

栗栖は今応急処置を受けている
突然倒れたと聞いて、栗栖の元患者だった橋川は駆けつけたのだ

橋川「栗栖先生…何があったんですか?」

輝人「いや、俺も分からねぇんだ。事務所に帰ったら突然倒れていて…」

航平「最近、栗栖さん体調が悪かったんです。咳が続いたりしていて…風邪かなって思ったんですが、一向に治らなくて…」

橋川「そんな…」

日奈子「輝人!栗栖さんは!?」

そこに日奈子達も駆けつける
一旦カンナの家へ行ってたが、栗栖が運ばれた事を始から聞いたのだ
ゆにも駆けつける

始「ゆに!」

ゆに「ひなっち達から連絡来て、マジでビックリした…!」

カンナ「栗栖さん、大丈夫ですか?」

航平「まだ出てきていないんだ。栗栖さんが体調を崩すなんて…」

そう話していると、医務室から担当医が出てきた
橋川は話を聞く

橋川「あ、せ、先生!栗栖先生…いや、患者の容態は?」

「一応薬で眠らせました。明日詳しく検査をして、容態を確認します」

輝人「栗栖は…何の病気ですか?と言うか病気なんですか?」

「今の段階では…すみません」

そう言い担当医は離れる
栗栖は部屋に移動となり、そこでぐっすり眠っていた
左腕には、点滴が通されている

栗栖「スー…」

輝人「栗栖…」

普段栗栖は自分達の怪我を治してくれる医者だ
輝人達にとって、頼れる存在だ
その存在が、突然倒れてしまい、とても不安になる

するとコンコンッと扉がノックされ、開いた
入ってきたのは院長の逢坂弘泰と、息子の渉だ

輝人「院長…と、うわっ」

渉「うわっ、てなんだ!人の顔を見て!」

弘泰「渉、静かにしろ。もうお休みになっている患者もいるんだぞ?」

渉「…すいません」

弘泰「他の看護師から聞いたよ、栗栖くんが倒れたって」

弘泰は栗栖の顔を見る
娘(祐希奈)の元婚約者と言うこともあるのだろう
心配になって駆けつけたのだ

一旦日奈子達とは別となり、輝人は弘泰と渉と話をする
2人の手には、栗栖のカルテがある

弘泰「…今の段階ではまだ分からないが…突然だったんだね?」

輝人「はい。ただの風邪かと最初は思ったんですが…」

渉「…つい昨日も、事務所近くの医院で診察を受けたのか。その時は咳が酷いから、風邪だと?」

輝人「あぁ…」

渉「それで咳は止まず、今朝はだるくて起き上がれなかった。それで嘔吐を確認した…。風邪にしては、重症過ぎるな」

弘泰「君らの誰かが、風邪だったとかは?」

輝人「いや、俺らは何とも無いんです。身体がだるいとか、咳が止まらないとかも…」

弘泰「うーん…最近はウイルスなどの感染症も考えられるからね。念のためにその薬は射っているが、もしかしたら病気の可能性は無いかもしれない。そこは安心しても…」

橋川「院長!よろしいですか!?」

そこに橋川が慌てている様子で駆け付けた

渉「うるさいぞ、一体どうした?」

橋川「それが…栗栖さんが、意識を取り戻したんですが…!」

輝人「え?」

橋川の証言から、栗栖の容態が変化した事を聞いて、すぐに駆けつける
病室内に入ると、栗栖の悲鳴のような声が聞こえた

栗栖「っ…!たい…!痛い…!」

日奈子「栗栖さん!しっかりしてください!」

輝人「おいどうした!?」

栗栖を見てみると、背中を押さえていた
栗栖の手をどかすと、そこには何やら膨らみのような物があった

橋川「な、なんだこれ…?骨…?」

その場所は栗栖の背骨と丁度被っているが、形がおかしい
背中の肉が盛り上がっているように見える
病院関係者ではない輝人達でも分かる
風邪ではこんな症状は起きない

弘泰「なんだこれは…?しこりか?でも硬さは…」

栗栖の背中を触って確認する
だがその硬さは、間違いなく骨だ

弘泰「…渉、CTの準備だ」

渉「え?」

弘泰「急げ!」

渉「は、はい…!」

輝人(なんだ…?一体何が起こってるんだ?)