栗栖「…そろそろツバサさん達も来る頃かな?」
輝人達に警備をお願いしたツバサ本人もやって来る
もちろん東郷や薫子、そして炎もだ
彩耶華「ツバサさん?」
輝人「この前見たろ?俺の母親」
彩耶華「あぁ、あの方でしたか」
日奈子「皆さんコスプレしてくるって言ってたから楽しみだね」
茜「あ、あれって北見様じゃありませんか?」
航平「!Σ((((;゜Д゜)))」
茜の発言で航平はビクッ!と反応する
と言うのも、薫子がどんなコスプレで来るのか怖いからだ
航平(きっと殺し屋の格好で来るに違いない…!そうしたら俺マジで殺される…!)
普段の薫子の目付きに加え、スリリングな殺し屋の仮装をしてきたら、間違いなく恐怖が襲いかかってくるかもしれない
そう思うと航平はビクビクして振り返ることが出来ない
薫子「あ、航平くん!」
航平「は、はひぃいっ!((((;゜Д゜)))」
振り向かないと決めていたのに、薫子の声に反応して振り返ってしまった
もうダメだ…と一瞬思ってしまったが、目の前には予想外な薫子の姿があった
カボチャの被り物と紫とオレンジのかわいらしいワンピースを着ていた
ハロウィン名物の“ジャックオーランタン”だ
航平「…あ、あれ?」
ゆに「やば!可愛いんですケド~!」
カンナ「カボチャ可愛いですね!これ手作りですか?」
薫子「うん、本物はもったいないかなって思って発泡スチロールで作ってみたの。皆かっこいいね!」
東郷「お~、皆見事に仮装が分かれたな!」
薫子の後に東郷、ツバサ、炎も現れる
東郷は頭にネジが埋め込まれ、ツギハギのメイクに、肩パッドを入れたフランケンシュタインの仮装だ
始「うおーっ!東郷さんかっけぇ!」
茜「まぁ、よくお似合いですよ!」
東郷「そうかぁ?いやおっさんがこんな格好なんてって思ったが、皆も仮装してるから楽しくなってきた!」
輝人「年考えろよババァ…なんだよそれ(・・;」
ツバサを見て言う輝人は青ざめる
ツバサは黒いウェディングドレスと黒いベール、黒い口紅に黒いアイメイクをしたまさに花嫁ゴーストの仮装だ
所々血糊やダメージが入っていて、クオリティも高く、手には真っ黒な薔薇の花束を持っている
ツバサ「あら、たまにはドレスも良いでしょ?それに露出なんてしてないじゃない」
炎「全く…良い年こいた大人が今になって仮装とはな…。恥ずかしいったらありゃしないぜ」
輝人「いやキョンシーのお前に言われたくねぇわ!Σ((((;゜Д゜)))」
ツバサの横にいた炎も仮装をしていた
中国妖怪のキョンシーだ
ちゃんと帽子に札も貼られてある
栗栖「やっぱ着たんだね…」
炎「…俺は嫌だと言ったんだ。ツバサに無理矢理着せられた」
ツバサ「まんざらでもない顔していたのはどこの誰よ」
輝人「どっかの誰かと一緒じゃねぇかw」
彩耶華「お、お似合いですわよ先輩…w」
炎「おい待て、なんで彩耶華がいるんだ」
日奈子「炎さん可愛い!(*^^*)」
それぞれの仮装を褒め称える
航平も薫子が予想外な仮装をしてきたので、安心したのだろう
薫子に話しかける
航平「か、可愛いですね!北見さん!」
薫子「ありがとう航平くん。航平くんも良く似合ってるよ」
航平「ありがとうございます!」
薫子の仮装に安堵する航平
航平(良かったぁ!てっきり殺し屋の仮装かと思っていたけど、安心したぁ!これで怖い思いをせずハロウィンを楽しめ…)
薫子「あ、そうそう。熊八達家族もハロウィンナイトに参加するんだって」
航平「え?そ、そうなんですか?」
薫子「ここで待ち合わせなの。もうすぐだと思うけど…あ!来た来た!」
薫子が遠くを見て手を振る
その方向を航平も見る
するとそこには
熊八「佐伯クん!トリッく・おア・トりートぉぉっ!」
と叫びながらチェーンソーを持って駆け付ける殺人鬼Jの仮面をした熊八が現れた
航平「ギャアァーーーッ!」
迫ってくる殺人鬼(熊八)に驚き、悲鳴を上げて、航平は白眼を向いて倒れてしまった
薫子「あれ?航平くん?もー、熊八がびっくりさせるからでしょ?」
熊八「あリゃ、寝ちゃっタ」
輝人「イタズラされたなw」
紗綾「あ!お義姉さん!こんばんわ!お招きありがとうございます!」
宙人「ギィー!」
そこにやってくる熊八の家族
妻の紗綾は右手の鉄の爪が特徴的な殺人鬼F、息子の宙人は殺人鬼の魂が乗り移った人形Cの仮装をしていた
ゆに「うわーヤバ!ウケる!w(*>∀<*)」
始「ダハハハハハ!家族揃って嘘でしょ!?w(*>∀<*)」
彩耶華「クオリティがすごすぎません?」
薫子「わぁ~すごいね紗綾ちゃん!」
紗綾「こう言うのやってみたくて…変ですか?」
宙人「ギィーッ!」
東郷「意外な趣味だな…子供にまで…(・・;」
ツバサ「まさに“殺人一家”ね」
輝人「被害者もう出てるぜw」
航平「ピクピク……(|||´Д`」
熊八「佐伯クん、風邪ひクよ?寝チゃダめ」
炎(誰のせいだと思ってんだ…(・・;)