ドォォォンッ!
村長「ぬ…おおおっ!?」
帝「…!?」
栗栖「うわぁっ!」
日奈子「キャア!」
輝人「なんだ…っ!?」
炎「…!?」
突然、大きなジェット機が突っ込んできた
龍の一族の村全体は揺れ、ジェット機から煙が出ていく
ジェット機が不時着したのは、龍の一族の本殿へと繋がる長い階段だ
「うおおおっ!行くぜぇーー!」
「突撃だぁ!」
「殺せ殺せぇぇえっ!」
不時着したジェット機の中から、男達が溢れ出た
全員人相が悪そうで、刃物や銃などの凶器を持っている
さらにそこから出てきたのは
金剛丸「ほらやっぱり北枕で寝るとこうなるじゃねぇか!死ぬかと思ったぞ!」
カミラ「もうすぐ“到着する”って言ってたでしょ?」
ガロン「あぁ、“不時着”だったけどな」
張「…それでは皆さん、楽しんできてくださいね」
劉「あぁ、今日が記念すべき龍の一族最後の日としよう…!」
中国マフィア『羅刹天ーラクシャーサー』の幹部達だ
そう、ジェット機から現れたのは『羅刹天ーラクシャーサー』の者達だった
金剛丸「そんじゃ、俺はカミラと言ってくるわ!」
カミラ「後でごーりゅーね!」
ガロン「あぁ、頼んだぞ」
2手に分かれる幹部達
金剛丸とカミラは下へ降り、龍の一族の村へと向かう
「なんだなんだ!?」
「何の襲撃だ!?」
「誰か降りてきたぞ!」
カミラ「…おっ、見たところ住人は大したこと無さそうだけど…いい“血”の臭いじゃん!こりゃあ…いるね!」
村に着いた瞬間、“傀儡師”カミラは大きく息を吸い、深呼吸を行う
龍の一族の住人達が、カミラに暗器を向ける
「なんだお前らは!」
「殺してやるぜ!」
「死ねぇ!」
カミラ「!…いーや、ヤダヤダ!」
するとカミラは、自身の足元にあった白黒の毛皮に触れる
ベーっと舌を出して威嚇すると、下から何かが現れた
パンダ『グオオオオーーーーーッ!』
それはあの、3mを超えるパンダだった
「パンダ!?」
「でかい!こんなパンダ見たことが…!」
「ん!?ちょっと待て!このパンダは…!」
住人の1人が、パンダを見てあることに気が付いた
それはパンダの身体だ
パンダの眼と口には傷がついているのか、血が流れているように見える
それは手足にも同じものがあるが、耳が片方無いのだ
そして眼球を見ると白く濁っていた
そう、このパンダは死んでおり、今目の前にあるのは死体だ
「ぱ、パンダが生きてるぞ!」
「死んでるのにか!?」
カミラ「それがあったしの能力よっ!」
カミラは答えるように両手を上下に振ると、パンダが大きく両手を広げて爪を立てる
鋭い爪が、住人に襲いかかる
ズバァッ!
「ギャアァ!」
「うぐぅっ!」
爪が腹部と胸部を切り裂き、住人はすぐに絶命する
すぐにカミラは絶命した住人の頭に触れる
「あぁっ!なんてことを!」
「余所者がぁ!喰らえぇっ!」
他の住人達が暗器を向けてカミラに襲いかかるが、カミラの前に何かが現れる
ドスッ!と暗器が刺さった鈍い音が出たが、それが刺さったのはカミラではない
「うっ…!わぁぁぁっ!」
なんと、今さっき絶命した住人だった
それだけじゃない
カミラ「ほらほら!仲間だよぉっ!」
カミラが左右に大きく腕を振ると、今度は絶命したハズの住人達が動き出した
それも暗器を持ってだ
暗器を向けて襲いかかったり、カミラの前に出て自らがカミラの盾となったりした
金剛丸「おーお、相変わらずひでぇな」
「よくも仲間を…!うおおおっ!」
金剛丸「!やべっ…」
カミラに眼を向けていた金剛丸だったが、別の住人が襲いかかる
手には木槌を持ち、狙うは金剛丸の頭だ
「首もげろぉっ!」
金剛丸「ぬおおっ!」
バゴォンッ!
「…え?」
確かに狙ったハズだった
手応えはあったハズだった
ところが粉々に砕けたのは金剛丸の頭ではない
振った木槌だったのだ
金剛丸「ってぇな!俺じゃなかったら死んでたぞっっ!!!」
そう言い、拳を返す金剛丸
頭を殴られたと言うのに、金剛丸の頭からは1滴も血が流れていない
それに脳震盪も起こしていない
金剛丸「コノオぉぉぉっっ!」
金剛丸はこぼして、素手で返したのだった