新アゲハ ~第73話 ヴァルゴ3~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



タテハと仁はエスポワールを起動した
本来なら、幹部相手には強化アイテムを使いたいのだが、大事な時に使いたいため、あえて使わないことにした

スピカ「はぁ!」

スパァンッ!

タテハ「うおっ!」

強い鞭の攻撃と同時に、薔薇の香りがフワッと広がる
スピカが使う鞭は茨の鞭だが、新体操に使うリボンの様に長くてしなやかだ

スパァンッ!スパァンッ!スパァンッ!

仁「っ…!使い慣れていやがるな…!」

タテハ「やっぱ幹部は強い…けど…」

タテハはスピカに対して違和感を感じていた

タテハ(前はこの人…先生の事を好きって言ってたハズだ。先生がこんなに酷い目に遭っているなら助けたりしないのか…?それともあの言葉は嘘だったとか…?)

スピカ「…」

タテハが思っている違和感は的中していた
アランがスピカを操っているのだ

アラン(スピカはもう俺の人形だ、気が済むまで思う存分操ってやる)

仁「くっ…!」

仁は座席の影に隠れる
死角からスピカを狙うつもりだ
だが

スピカ「はぁ!」

バリッ!

仁「んなっ…!?」

タテハ「嘘だろ…!?」

スピカの鞭が、座席の上半分を弾いたのだ
上半分が無くなり、仁が見える

仁「やべっ…!」

タテハ「仁!」

タテハが仁の元へ駆け付けるが、スピカの攻撃は終わらない
今度は鞭を1つの座席に絡み付ける
引っ張ると、バキッ!と固定されていた座席が取れた
そのまま座席を、ブゥンッ!と投げつける

タテハ「嘘だろ!?」

ドガァンッ!

タテハ「うわぁっ!((((;゜Д゜)))」

仁「タテ…ってなぁ!?」

これでもか!と言うほど、スピカは容赦なしに座席を取っては投げてきた
座席がタテハと仁に襲いかかる

タテハ「わあぁぁぁあっ!((((;゜Д゜)))」

仁「止めろ!座席は投げるもんじゃねぇぞ!」

黎「タテハ…!仁…!」

タテハと仁の危機を感じ、黎はもがく
だが鎖で拘束されているため、びくともしない

アラン「フン、無駄だ。その鎖は錠前がついているんだよ。この鍵を使わないとほどけねぇよ」

もがく黎を見て、アランは鎖の鍵を取り出す
だがアランは、すぐにその鍵を口に入れ、ゴクリと飲み干した

黎「なっ…!」

アラン「…うえっ、鉄の味だ。まっず」

黎「貴様…!」

アラン「これで逃げられねぇな」

仁「うわぁっ!」

黎「!」

仁の悲鳴と共に、座席が飛んでくる

仁(なんだよあれ…!ただの鞭じゃないのか!?)

スピカの方を見ようとするが、スピカがどこにもいない

仁「…?どこに…?」

タテハ「いない…?」

ブゥンッ!

タテハ「!」

タテハの目の前に座席が飛んできた
すぐに反応出来たため、タテハはロングソードで一刀両断する
しかし

スピカ「はぁっ!」

切った座席の影にスピカがいた
足の裏を向けて、蹴りを入れようとする

タテハ「あっ!うわっ!」

スピカが突然現れた事で、タテハはスピカの蹴りを受けてしまった

仁「タテハ!」

タテハ「ぐぅ…!」

スピカ「…」

タテハの胸を踏みつけるスピカ
足の力が強く、タテハは動けない
スピカは鞭を持ち、タテハを見下す

タテハ「おいおい…!俺Mじゃないから、ヤられる趣味無いんだけど…?」

仁「タテハ!今助け…」

仁が銃を向けるが、そこにアランのナイフが飛んでくる

仁「っ!」

アラン「おいおい、これからがお楽しみなのに邪魔すんなよ」

仁「アラン…!てかお前のエスポワールは壊れたハズじゃねぇのか?なんでナイフを…!」

アラン「あ?前に使っていたエスポワールじゃないナイフを使ってんだよ」

仁「あぁ、なるほど」

アラン「チッ…!おいスピカ!タテハをやれ!」

スピカ「……あぁ、分かった」

タテハ「…!」

アランがそう言うと、スピカが動き出す
それを見て、違和感の正体が分かった

スピカは自分から動いているんじゃない
アランに操られているんだと…

アランや仁の方向からは全く見えないが、仰向けになったタテハの位置なら分かる
スピカの目の焦点が合っていなく、赤く染まっている
アランに操られた者の反応だ

タテハ「なるほどね…!アラン、てめぇはとことん嫌な野郎だな!」

仁「は?」

黎「タテハ…!」

アラン「あ?…まさかあいつもう分かったのか?」

タテハ「俺のやることはもう決まった…!こっから反撃させてもらうぜ!」