パダのエスポワールは水中で力を発揮する
陸では何も起きない
だが今セイレーンの姿でエスポワールを使えば、潜っているところ全てが水と感知する
その結果潜っている限り、凄まじい力を発揮するのだ
セイレーン『キシャアァァァァァ!』
淳之介「くっ!」
淳之介が盾でシールドを張るが、力が強い
弾き返すので精一杯だ
ザプゥンッ!とまたプールサイドに潜る
淳之介「っ…!今度はどこから…!?」
雪音「淳くん!」
ザパァンッ!
セイレーンが真横から出てきた
淳之介は反応が遅れてしまい、このままではぶつかってしまう
だが
雪音「えいっ!」
淳之介に当たる直前、雪音が淳之介の目の前でワープを使った
セイレーンは淳之介に当たるつもりが、ダイビング用プールの中に移動した
いきなりの移動のため、潜る動作が出来ず、衝突した
セイレーン『っ~~!』
淳之介「はぁ…危なかった…」
雪音「あぁ…やっぱダメだ…」
淳之介「え?」
雪音「私のワープって、大きいやつや遠くまで行けるやつを作るのに力を大きく消耗するの。でもさっき何回か使っちゃったから…」
本当はセイレーンを屋敷の外、あるいは宇宙にまで飛ばそうとした
だが今の雪音の力ではそこまで出来ない
回復するしか、大きなものは作れない
雪音「ごめんね淳くん、今はこれしか…」
淳之介「いいよ、むしろありがとう。君が助けてくれなきゃ僕は今頃…」
セイレーン『グワアァァアッ!』
淳之介「おっと!」
雪音「ひゃあ!」
セイレーンが潜って、再び攻撃してきた
淳之介と雪音は避ける
淳之介(しかしこれは厄介だな…!僕らが普段足場だと思っているところに飛び込んでいくから、攻撃が当たらないし、潜って追うことも出来ない!ハートレスでもないから、どこを攻撃すれば…!)
ソア「パダ!止めなさい!」
淳之介「!」
ソアはセイレーンに強く声をかける
淳之介達と戦っている場合ではないみたいだ
しかしセイレーンに聞こえていない
雪音(あれ…?なんであの人は人間のままなの…?)
ソア「こうなったら…!」
ソアは自身のエスポワールのロッドに黒い水を溜める
ソア(動きを止めるだけでも、これを浴びせれば…!ごめんね、パダ!)
セイレーン『キシャアァァァァァ!』
ソア「はぁ!」
バシャアッ!
淳之介「え…!?黒い水をまた…!?」
黒い水がセイレーンに当たった
ところが
セイレーン『グワアァァアッ!』
ソア「え!?きゃあ!」
セイレーンに効かず、むしろ怒らせてしまった
ソアに攻撃する
淳之介「え…!?自分の姉を…!?」
ソア「ぐうっ…!パダ…!やめ…!」
セイレーン『キシャアァァァァァ!』
ソア「!いやぁぁあーーっ!」
セイレーンの鋭い水掻きがソアを襲った
その時、ソアのエスポワールがバリンッ!と大きな音を立てた
水瓶座のエスポワールが、壊れてしまったのだ
ソア「あ…!そ、そんな…!」
セイレーン『キシャアァァァァァ!』
セイレーンはソアが丸腰になったにも関わらず、また襲いかかった
ソア「っ!」
その時だった
淳之介「“メタルリフレクター”!」
ガキィンッ!ボオォッ!
セイレーン『ギャアアァッ!』
ソア「!」
淳之介がソアの前に出た
赤い剣を銀色の盾に差し込み、ソアを守ったのだ
銀色の盾から赤い炎が出て、それに当たったセイレーンは燃えた
すぐに潜って消火をする
雪音「あ、だ、大丈夫…?」
ソア「っ…!一体どういうつもり…!?敵を助けるなんて…!」
淳之介「…許せなかったから」
ソア「はぁ?」
淳之介「…大切なお姉さんに怪我をさせるなんて、本当の姉妹だとしても許せなかった」
ソア「…余計なお世話よ、喧嘩だってあるんだしこんなの…!」
淳之介「喧嘩ならさ、どうして君は泣いているの?」
ソア「え…?」
ソアは頬を拭いた
濡れているし、しょっぱい
いつの間にか、泣いていた
ソア「こ、これは…プールの水よ!涙じゃないわ!」
雪音「あわわ…で、淳くんどうするの?あのモンスター…次はどんなことをするか…」
淳之介「大丈夫」
淳之介は銀色の盾から赤い剣を出す
盾を黒い色に戻す
ソア「!まさか…パダに撃つの!?私と戦った時に使ったあの大技を!?」
淳之介「いや、それを使うにはたったの1発しか出ないよ。それにまだ威力が小さい」
雪音「じゃあ…どうするの?潜っていくし、追うことなんて…」
淳之介「あるよ、たった1つだけ。あの魚に“噛みつく獰猛な牙”が…ね!」