新アゲハ ~第60話 加賀 隼司5~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



テラーパペッター「…ギギギ…!」

タテハ「うわぁ!」

仁「タテハ!」

テラーパペッターが恐怖に溺れた人達を利用して、アゲハ族に襲いかかる
操られているとはいえ、一般人を巻き込むわけには行かない

ソア「さぁて、次は誰を恐怖に溺れさせようかしら?」

仁「ふざけやがって!だが…!」

仁はテラーパペッターの真上にある十字の木の棒を狙う
そこにハートレスがいる
ズガンッ!と引き金を引いた

仁「破壊の銃声ーカタクリズムー!」

タテハ「よしっ!」

ソア「無駄よ」

その直後に、木の棒の回りに浮いていた手袋が弾を防いだ
手袋は粉々になるが、すぐにまた再生した

仁「何っ!?」

ソア「あんなに分かりやすくハートレスを剥き出しにするわけないでしょ。貴方の攻撃なんてお見通しよ」

仁「くっ!」

ソア「それに私がいることを忘れちゃ困るわよ!」

黒い水を溜め、アゲハ族に放った
タテハ達はすぐに避ける

聖「うわっ…!まるで墨だな…!」

未来乃「イカ墨だったらありがたいけどね!」

淳之介「あ……」

淳之介は目の前のテラーパペッターに動けなくなっていた
それもそのはずだ
テラーパペッターの正体は隼司と麻里奈、淳之介の親だ

竜也「淳之介!」

淳之介「!」

テラーパペッターの攻撃が淳之介に当たる直前、竜也は淳之介を助けた

竜也「何やってんだ!」

淳之介「ご、ごめん…!」

雄一「皆下がって!」

雄一は強化アイテムを起動させ、姿を変えた
地面の石を拾い、弓矢に形を変える

雄一「くらえ!」

矢を引いて、木の棒を狙う
しかし、手袋がまた邪魔をする

ソア「学習しなさいよ」

雄一「うわぁ!」

淳之介「あっ…!」

雄一がテラーパペッターの攻撃を受けてしまう
淳之介は近くにいたのだが、守ることが出来なかった

淳之介(何やってんだよ僕は…!早く動いて皆を守らないと…!で、でも…!またシールドを破壊される様な事があったら…!)

こんな状況で、淳之介はまたシールドが役に立たない事になったらどうなるかと考えてしまった
エスポワールも起動せずに、ガタガタと震えている

タテハ「淳…!?」

聖「おい淳之介!どうした!?」

淳之介(どうしよう…!早く…!早くシールドを…!)

ソア「…ふーん、なるほどね…!」

雪音「なら…!」

しのぶ「しょうがない、やるか!」

雪音としのぶも強化アイテムを起動させた
姿が変わる

しのぶ「透けて行くしかないね!」

雪音「ワープ能力であの真上に行けば…!」

未来乃「行っちゃえ!」

ソア「私がいることを忘れないで頂戴!」

しのぶ「え!?わぁっ!」

ソアが接近戦に入ってきた
しのぶに攻撃を仕掛ける

雪音「しのぶちゃん!」

しのぶ「くっ!」

ソア「それね!」

ソアはロッドを上手く使い、しのぶのバトンを手から放した

しのぶ「しまった!」

ソア「バトンが使えなきゃ透明化は無理でしょうね!」

しのぶ「あぐっ!」

雪音「しのぶちゃん!」

雪音がしのぶに駆け寄る
その隙にソアはロッドに黒い水を溜めた

ソア「あんた達まとめて、恐怖に溺れるがいいわ!」

雪音「あっ…!」

淳之介「っ…危ない!」

淳之介はエスポワールを起動せずに、走り出す
雪音としのぶの前に立とうとする

仁「…待て!罠だ!」

仁が何かに気付いたが遅かった
淳之介が2人の前に立ったタイミングで、ソアは淳之介に向けて黒い水を発射した

淳之介「ぐわあぁー!」

雪音「淳くん!」

ソア「…やった…!」

ソアがニヤリと微笑む
黒い水を浴びた淳之介は、恐怖に溺れてしまった

淳之介「う…!うわあぁっ!」

仁「くそっ…!」

タテハ「淳!しっかりしろ!」

タテハは淳之介の所に駆け付けるが、手を振り払われてしまった

淳之介「や、止めろ!来るなぁ!」

タテハ「淳…!?」

竜也「まさか…淳之介を狙って!?」

仁「てめぇ!」

ソア「アハハハハ!これで防御は完全に無くなったわね!あんた達を守る盾はもう使い物にならないわ!」

聖「淳之介!しっかりしろ!俺が治して…」

淳之介「止めろぉ!来るなぁ!」

恐怖に溺れた淳之介は誰も受け入れることは出来ない状態に陥っていた
これが恐怖の恐ろしさだ

仁「くっ…!とりあえず一回撤退するぞ!」

淳之介を何とかして担ぎ、アゲハ族は一時撤退となった
その姿を見て、ソアは高笑いをするのだった

ソア「アハハハハ!アーッハッハッハッハ!」