新アゲハ ~第60話 加賀 隼司4~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



ソア「さて、手始めに貴方から行こうかしら?」

ソアがそう言うと、ロッドの先端に黒い水が溜まった
その水を、麻里奈に当てた

麻里奈「きゃあ!」

淳之介「母さん!」

ソア「さぁ、見せてちょうだい…!」

ソアはクスクスと笑う
黒い水を当てられた麻里奈の服や髪は何とも無いが、麻里奈の様子が急変した

麻里奈「い…!嫌!イヤァァァアッ!」

隼司「!?」

タテハ「な、なんだ!?」

突然、何かに怯えるように震え上がり、膝を付いたのだ
顔も真っ青になる

麻里奈「嫌ぁ!止めて!止めてぇ!」

隼司「麻里奈!どうしたんだ!?」

ソア「フフフ、成功したみたいね!次は貴方よ!」

隼司「え!?うわっ!」

淳之介「父さん!」

ソアが隼司にも黒い水を当てた
隼司も何かに怯え出す

隼司「や、止めろ!うわぁぁあっ!」

ソア「アハハハハ!」

淳之介「ふ、2人に何したんだ!?」

ソア「これが私のエスポワールの能力よ」

そう言うとソアはロッドに黒い水を貯める

ソア「私のエスポワールは“恐怖を埋め込む”力よ。この黒い水は特殊でね、当たった人間は恐ろしい恐怖に飲み込まれるのよ」

淳之介「恐怖を埋め込む…!?」

ソア「貴方もどうかしら!」

ソアは淳之介にも黒い水を放つ
しかし淳之介はすぐにエスポワールを発動し、自身を守る

淳之介「っ!」

ソア「まぁ…そうでなくちゃね。そうでなくちゃ面白くないわ」

麻里奈「嫌!嫌ぁ!」

隼司「止めてくれ…!止めてくれぇ!」

淳之介「2人を元に戻せ!」

ソア「嫌よ、折角これから…ハートレスになるのに」

淳之介「え…!?」

ハートレス『イヒヒヒ…!』

ソアはすぐに“蝶の虹”からハートレスを産み出した
ハートレスは麻里奈と隼司の2人の身体を貫いた

麻里奈「…!」

隼司「…!」

淳之介「父さん!母さん!」

ソア「恐怖の感情はハートレスにとって最高のご馳走だわ。“テラーパペッター”、私の僕となって、アゲハ族を潰しなさい」

ポイッと麻里奈と隼司の間に何かを投げた
それは、十字の形をした木の棒だ
人形劇で使われる物である

淳之介「ダメだ!」

タテハ「それに触っちゃ…!」

淳之介やタテハ達は止めに入るが、2人はハートレスのアンプルを同時に木の棒に打ち込んだ
大きな黒い影が2人を覆った

ー加賀 隼司 赤松 麻里奈
 改め テラーパペッターー

影が止むと上に大きな手袋が4つ現れ、十字の木の棒を中心に囲んでいた
その木の棒には糸が垂らされており、その下には男の人形と女の人形が背中合わせにくっ付けられ、腕と足が変な方向に曲がっている不気味な人形が姿を表した

淳之介「そ、そんな…!」

「きゃあぁ!」

「に、逃げろぉ!」

ソア「させないわよ!」

ソアは逃げ出す人達に向けて黒い水を当てる
当てられた人達は、恐怖に苦しめられる

「嫌ぁ!」

「怖い!怖いよぉ!」

「もうやだ…!」

タテハ「何すんだ!止めろ!」

ソア「よし、良いわよテラーパペッター!」

テラーパペッター「……ギギギ…!」

テラーパペッターが動き出し、恐怖に溺れた人達に4本の腕を向ける
その腕から糸が現れ、人々に絡まった
人々は操り人形の様になってしまった

未来乃「え!?どうなってんの!?」

ソア「テラーパペッター…恐怖の操り人形の如く、恐怖に溺れた人達を操り人形の様に操る事が出来るの。人形にされた人達に意志なんてものはない。私のエスポワールと相性抜群よ」

タテハ「なっ…!」

ソア「さぁどうするの?このハートレスを攻撃すれば、関係ない一般人の人も傷ついちゃうわよ?」

淳之介「卑怯な…!」

ソア「フフフ……恐怖の人形劇の始まりよ…!」