ソア「さて、手始めに貴方から行こうかしら?」
ソアがそう言うと、ロッドの先端に黒い水が溜まった
その水を、麻里奈に当てた
麻里奈「きゃあ!」
淳之介「母さん!」
ソア「さぁ、見せてちょうだい…!」
ソアはクスクスと笑う
黒い水を当てられた麻里奈の服や髪は何とも無いが、麻里奈の様子が急変した
麻里奈「い…!嫌!イヤァァァアッ!」
隼司「!?」
タテハ「な、なんだ!?」
突然、何かに怯えるように震え上がり、膝を付いたのだ
顔も真っ青になる
麻里奈「嫌ぁ!止めて!止めてぇ!」
隼司「麻里奈!どうしたんだ!?」
ソア「フフフ、成功したみたいね!次は貴方よ!」
隼司「え!?うわっ!」
淳之介「父さん!」
ソアが隼司にも黒い水を当てた
隼司も何かに怯え出す
隼司「や、止めろ!うわぁぁあっ!」
ソア「アハハハハ!」
淳之介「ふ、2人に何したんだ!?」
ソア「これが私のエスポワールの能力よ」
そう言うとソアはロッドに黒い水を貯める
ソア「私のエスポワールは“恐怖を埋め込む”力よ。この黒い水は特殊でね、当たった人間は恐ろしい恐怖に飲み込まれるのよ」
淳之介「恐怖を埋め込む…!?」
ソア「貴方もどうかしら!」
ソアは淳之介にも黒い水を放つ
しかし淳之介はすぐにエスポワールを発動し、自身を守る
淳之介「っ!」
ソア「まぁ…そうでなくちゃね。そうでなくちゃ面白くないわ」
麻里奈「嫌!嫌ぁ!」
隼司「止めてくれ…!止めてくれぇ!」
淳之介「2人を元に戻せ!」
ソア「嫌よ、折角これから…ハートレスになるのに」
淳之介「え…!?」
ハートレス『イヒヒヒ…!』
ソアはすぐに“蝶の虹”からハートレスを産み出した
ハートレスは麻里奈と隼司の2人の身体を貫いた
麻里奈「…!」
隼司「…!」
淳之介「父さん!母さん!」
ソア「恐怖の感情はハートレスにとって最高のご馳走だわ。“テラーパペッター”、私の僕となって、アゲハ族を潰しなさい」
ポイッと麻里奈と隼司の間に何かを投げた
それは、十字の形をした木の棒だ
人形劇で使われる物である
淳之介「ダメだ!」
タテハ「それに触っちゃ…!」
淳之介やタテハ達は止めに入るが、2人はハートレスのアンプルを同時に木の棒に打ち込んだ
大きな黒い影が2人を覆った
ー加賀 隼司 赤松 麻里奈
改め テラーパペッターー
影が止むと上に大きな手袋が4つ現れ、十字の木の棒を中心に囲んでいた
その木の棒には糸が垂らされており、その下には男の人形と女の人形が背中合わせにくっ付けられ、腕と足が変な方向に曲がっている不気味な人形が姿を表した
淳之介「そ、そんな…!」
「きゃあぁ!」
「に、逃げろぉ!」
ソア「させないわよ!」
ソアは逃げ出す人達に向けて黒い水を当てる
当てられた人達は、恐怖に苦しめられる
「嫌ぁ!」
「怖い!怖いよぉ!」
「もうやだ…!」
タテハ「何すんだ!止めろ!」
ソア「よし、良いわよテラーパペッター!」
テラーパペッター「……ギギギ…!」
テラーパペッターが動き出し、恐怖に溺れた人達に4本の腕を向ける
その腕から糸が現れ、人々に絡まった
人々は操り人形の様になってしまった
未来乃「え!?どうなってんの!?」
ソア「テラーパペッター…恐怖の操り人形の如く、恐怖に溺れた人達を操り人形の様に操る事が出来るの。人形にされた人達に意志なんてものはない。私のエスポワールと相性抜群よ」
タテハ「なっ…!」
ソア「さぁどうするの?このハートレスを攻撃すれば、関係ない一般人の人も傷ついちゃうわよ?」
淳之介「卑怯な…!」
ソア「フフフ……恐怖の人形劇の始まりよ…!」