新アゲハ ~第54話 彩凪 きらら3~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



突然警察署に集められたタテハ達アゲハ族
彼らを囲むように中央には机があり、その上にノートパソコンが置かれていた

ジェシーはパソコンを開き、電源を入れる
あるアプリを見つけ、カチャカチャとダブルクリックをし、パスワードを入れる

すると、画面が映った
ジェシーと同じ最高幹部のアリノスだ
リモートみたいだ

ーアリノス・シュピンネがログインしました。ー

アリノス『お、全員いるな』

ジェシー「アリノス、久し振りだな」

黎「お久し振りです」

アリノス『あぁ。ん?狩岡はどうした?』

宏一「あれ?隆聖も参加?今仕事で海外にいるんじゃ…」

宏一が言いかけた時、アリノスが映っている画面の右上に小さな画面が出来た
そこに宏一と登志夫と同じ“騎手の世代”の狩岡隆聖が映った
背景は、ホテルの一室だった

ー狩岡隆聖がログインしました。ー

隆聖『遅くなりました。ごめんなさい。』

登志夫「おー隆聖、お前今どこだー?」

隆聖『ハワイだよ。仕事で来てるんだ』

未来乃「ハワイかぁ~、いいなぁ」

アリノス『観光の間違いじゃないのか?』

隆聖『まぁ…今日はお仕事が終わったのでコンコン。…あ、すみません、ルームサービスを注文したんでした。少々お待ちください。』

仁「飲む気満々かよ」

刻「ねぇ、帰っていい?私大学の準備とかあるから」

張斗「俺もだ」

ジェシー「すまない。ほら狩岡、早くせんか!」

と、隆聖は一旦ルームサービスを端っこに置く
画面に戻ってきた

タテハ「それで、話とは何ですか?」

アリノス『あぁ、赤羽。“あれ”は届いたんだよな?』

登志夫「えぇ」

アリノス『開けてくれ』

登志夫「はい」

黎「なんだ?」

登志夫はパソコンの隣にある箱を置いた
段ボールの箱だが、上に“天地無用”と書かれた紙が貼られており、重いみたいだ
中を開けると、綿やプラスチックが入っており、厳重に保管されている
全てを取り除くと、アタッシェケースが出てきた

雄一「ケース?」

淳之介「何か暗号を入れるのかな?」

アタッシェケースの鍵の部分には電子キーがあった
ジェシーは素早く打ち込む
カチャッ!と鍵が開いた音がした
アタッシェケースが開けられた

アリノス『去年からお前達が欲しがっていた“強化エスポワール”だ。未完成だが、10個出来たぞ』

聖「お!マジで!?」

しのぶ「やっと出来たんだぁ~!」

雪音「見せて見せて!」

全員は興奮してアタッシェケースの中を見る
だがそこにあったのは

竜也「…え?これって…」

タテハ「たまご?」

そう、それは白色をした10個の鶉の卵だった

茅「中身は初めて見たけど…まさか卵が強化エスポワール?」

アリノス『違う、正確にはその“中身”が強化エスポワールだ』

黎「どう言うことですか?」

アリノスは強化エスポワールについて説明する

アリノス『いいか?良く聞け。その卵の中には、お前達が持っているエスポワールの強化が出来るサポートアイテムが入っている。それとお前らが持つエスポワールを嵌め込むと、ものすごい力を出すことが出来るんだ』

宏一「でも…なんで卵?」

アリノス『未完成だからだ』

隆聖『未完成?』

登志夫「完成…じゃないのか?」

アリノス『あぁ、今回のそれを作る時に普通にエスポワールを作るだけじゃダメだった。俺も少し手こずってしまったんだ。だが綾辻、お前が敵組織のエスポワールを送ってきてくれたことでヒントになった。もし、これが無かったらどうにも出来なかった』

黎「それは…良かったです」

アリノス『もし未完成の状態でそれを使ったら、それの力を存分に発揮出来ない。確実に負けてしまう』

仁「え?じゃあどうすりゃ…」

アリノス『その卵の殻を破く条件がある。ただ叩くだけでは開かないぞ?それは条件を満たした時にこそ、勝手に割れて、手元に現れる特殊なものだからな』

タテハ「条件…て?」

アリノス『それぞれに、さらなるエスポワールの効果の追加をしたが、どれがどの能力になるかはその条件をクリアした者にしか与えられない。もちろん1人1個だ。だが…10個しか無いから、早い者勝ちだな』

刻「はぁ?何よそれ。つまり手に入らないって人もいるわけでしょ?」

張斗「んで?その条件って?」

アリノス『用意した条件は10個。まずは“現実を受け入れる力”』

未来乃「現実を受け入れる…?」

アリノス『“すれ違っても自分を信じる力”』

雄一「自分を信じる…?」

アリノス『“目の前の人間に手を伸ばす力”』

聖「手を伸ばす…?どういうことだ?」

アリノス『“友達と家族の絆を深める力”』

雪音「友達と家族…?」

アリノス『“恐怖を克服する力”』

淳之介「恐怖を克服…」

アリノス『“傷付いた心を治す力”』

竜也「傷付いた心を治す…」

アリノス『“嫌われる覚悟がある力”』

しのぶ「嫌われる覚悟…?」

アリノス『“未来を創る力”』

仁「未来を創る…?」

アリノス『“心から守りたい力”』

黎「心から守りたい…?」

アリノス『そして…“仲間を信じる力だ”』

タテハ「仲間を信じる力…」