新アゲハ ~第54話 彩凪 きらら2~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



堂島「いけません、プロムなんて認めません!」

きらら達は生徒会室での会議の後に、すぐ教師に報告をしに行った
校長に話す前に、教頭の堂島に話したところ、すぐ却下された

ともよ(やっぱり…)

きらら「どうしてですか!?卒業式の後で笑顔になれるじゃないですか!」

堂島「プロムをやりたいなんて簡単に言わないでください。あくまでそれは海外の話であって、日本でやる必要はありません!」

きらら「プロムをやるのに海外も日本も関係無いと思います!先生も参加すれば楽しいと思いますよ!」

堂島「参加しませんし、そんなの認めないと言ってるでしょう!」

輝「あの…何の騒ぎですか?」

そこに校長の輝が入ってきた
堂島ときららは順番に説明をする

輝「なるほど…プロムですか」

きらら「涙で終わる卒業式なんて悲しいと思います!だからプロムで最後にいい思い出を作れたらいいと思ったんです!」

輝「それを教頭は反対した、と?」

堂島「えぇ、ですが勘違いなさらないでください。私は生徒達の事を思って反対がいいと考えたんです」

輝「と、言いますと?」

堂島「プロムをやること事態は否定しません。ですが前回の映画撮影の時も含め、以前からこの学校で怪物事件が後を絶たないでしょう?そんな中でもし卒業式にまた怪物事件が起きればそれどころじゃなくなってしまいます。それに先日、また教育委員会の数原さんからお電話をいただきまして…」

輝「え、あ、あの人が?」

数原、と言う名前を聞いて輝は顔が真っ青になる
福島県の教育委員会の代表である数原は、前回文化祭を中止にすると持ちかけてきた
文化祭は何とかタテハ達アゲハ族のおかげで中止にされずに済んだが、まだハートレスの調査を継続している
もし、今度は卒業式を中止にするなんて言い出したら、卒業生の生徒達にいい思い出なんて出来やしない

輝「そ、それで何と?」

堂島「まだ調査をしてる段階ではありますが、ほとんどがうちの生徒ならびに教師が問題を起こしていると言うことで…1度校則を見直した方がいいと…」

輝「あぁ…思い出しただけでお腹が……」

輝は胃を押さえる

きらら「何かあったのかしら?」

輝「えっと…彩凪さんごめんね。プロムは構わないんだけど、ちょっと考えてもいいかな?」

きらら「え?」

ともよ「ほらね」

さすがに教育委員会が出てしまっては、動くことが出来ないみたいだ

堂島「校長、私も教育委員会の方には頭は上がりませんが…仰ってることはその通りだと思います」

輝「え?」

堂島「この際ですから、1度校則を見直してみませんか?これまでの怪物事件で我が校の印象が悪くなる一方です。それを阻止するためにも、校則を直した方がいいですよ。そうすれば生徒達も規則正しくなるかもしれません」

輝「うーん…」

輝は少し考える
その間に堂島はきらら達に言う

堂島「と言うわけで、一旦卒業式の事は忘れてほしい。これから愛城高校の校則を見直して、生徒が規則正しく生活を送れるように新しい校則を入れてほしいんだ。君達にまかせるよ。あ、もちろん出来たら私に見せに来てね」

きらら「え…」

卒業式後のプロムの提案を保留にされ、学校の校則を見直すことになってしまった
さらに校則を新たに追加すると言う課題が増えた

藍之進「どうしようね…」

土竜「折角プロム案を提出しようと思ったのに、腹立たしい!(-_-#」

楽丸「校則も新しくしろとか…無理難題~」

ともよ「まぁでも怪物事件が起きてるのは本当の事だよ。教頭先生が言ってることは分からなくないじゃん。きらら、プロムの事は後でまた申請するとして、まずは…」

きらら「うん!校則を見直した方がいいわね!」

ともよ「え?」

きららは落ち込んでるのかと思ったが、逆に元気だ

藍之進「え?あ、彩凪さん…?」

きらら「プロムも大事だけど、学校の校則を見直した方が良いと思うわ!そうすれば皆が問題なく過ごせると思うし!」

ともよ「き、きらら?」

きらら「早速私、校則を全部見直してくるわね!そして新しく皆が笑顔になれるような校則を考えてくる!」

と、きららは駆け足でどこかへ向かってしまった

藍之進「あ、彩凪さぁん…」

土竜「俺らの相談無しかよ!腹立たしい!」

楽丸「まぁ生徒会長なら何とかしてくれるっしょ。心配しなくても良くない?」

藍之進「真鍋くんそんな無責任な…!」

ともよ「あーあ…頭痛い…(・・;」

ともよは頭を抱えた


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その頃、タテハ達アゲハ族はある場所に集まっていた
それは、福島県警察署だ
ここに呼ばれたのは、アゲハ族の事でだ

タテハ「何なんだろうな、集まりって」

黎「こうして呼ばれたってことは、何か重要な事だろうな」

全員警察署に入ると、すぐ警部の茅と登志夫が迎えてくれた

登志夫「よ、タテハ!」

タテハ「登志夫さん、こんにちは」

茅「もう皆集まってるわよ。急いで」

仁「なんだ?そんなに急ぐことなのか?」

茅「いいからこっちへ来て」

茅はタテハ達をある場所へと案内する
大会議室だった

黎「この場所…」

タテハ「確か前に集まった時と同じところですよね?」

中に入ると、タテハ達だけじゃなく、アゲハ族最高幹部のジェシーや宏一も来ていた
中央に机があり、その上にノートパソコンが置かれていた

ジェシー「遅すぎるぞお前達」

宏一「よ、タテハ」

タテハ「宏一さんも?これから何をするんですか?」

茅「よし、皆集まったわね」

ジェシー「これから…アゲハ族本部からのご報告がある」

タテハ「ご報告?」