1回戦目の麻婆豆腐が終わり、審査員の審査に入る
「ほぉ……これは辛いが旨い!」
「なんだこれは、片栗粉が足りなすぎだ」
「これは豆腐を焼いているのか、面白い!」
宇航「……」
「“龍心”さんの麻婆豆腐、これは程よい辛さだ!」
史郎「ありがとうございます!」
聖「おっしゃ!」
未来乃(ついつい即興で作っちゃったけど…どうかな?)
「ほぉ…旨い!」
「女性が作ったとは思えないな!」
未来乃「やった…!」
審査員から好評だ
だが
宇航「待て!」
未来乃「!」
宇航が突然日本語の声をあげた
それに全員は反応する
宇航「……すまないが司会者、この10番の麻婆豆腐を作った料理人をすぐ失格にしてくれ」
聖「え……⁉」
未来乃「え⁉」
司会者『えぇ…⁉か、勝手に失格にしてくれと言われましても、合計点で合格か否か決めますし…!それに何より、自分の娘さんじゃ…』
宇航「だからなんだ?娘なら贔屓しても良いと言うわけか?そんな甘いことなどせん!それに……そこにいる女は私の娘ではない!」
未来乃「!」
聖「は⁉」
全員「エエェーーーーーッ⁉」
フェリックス「!」
宇航の発言にその場にいた全員は驚く
周りに来ていた観客もだ
宇航は気付いていたみたいだ
未来乃「~っ!ごめんなさい!私本当は別人なんです!」
耐えられなくなった未来乃は本当の事を言った
聖「え⁉その声……やっぱり未来乃か⁉」
宇航「やはりな」
司会者『こ、これは一体どういう事だ⁉は、ハプニングがありましたので、少々お待ちください!』
司会者がテレビカメラを止める
放送は一時中断となった
未来乃「あ、あの…どうして私が娘じゃ無いと…?」
宇航「作り方を見れば1発だ。他人の目は誤魔化せても、数十年そばで娘の調理を見てきた私の目は誤魔化せない」
未来乃「で、ですよね…(´д`|||」
聖「けどなんでその格好を…?」
未来乃「わ、私だって何が何だか…!」
宇航「どうせ、あの女に会いに行ったに違いない」
未来乃「あの女…?」
梦蝶「ちょっと!どういうこと⁉」
宇航「!」
梦蝶の声が響き渡った
梦蝶が戻ってきたのだ
その顔は、真っ赤になっており、今にも泣きそうだ
梦蝶が登場したことにより、未来乃とそっくりな事が騒がれる
フェリックス「おやおや…これは面白いことになりそうだ」
何か思い付いたのか、フェリックスは一旦その場を離れた
すると、首に指を入れてあるものを取り出した
蝶の虹が付いたネックレスだった
ネックレスに手を覆うと、ハートレスを生み出す
ハートレス『イヒヒ…!』
フェリックス「さぁ行け、ハートレス」
ハートレスは会場の方へと向かう
会場は梦蝶が宇航に掴みかかって大変なことになっていた
未来乃「梦蝶さんっ…!」
聖「うわっ!本当に未来乃そっくりだ!え⁉双子⁉((((;゜Д゜)))」
宇航「どこに行ってたバカ娘。まぁ聞かなくても検討はついているがな」
梦蝶「知ってたの⁉お母さんに新しい家族が出来ていたこと…!」
宇航「言ったはずだ、日本人の男が出来たと。そんなことのためにコンテストを逃げ出すとは情けない女だ。おまけに影武者を用意するなんて…」
梦蝶「うるさい!あんたがちゃんと話してくれればこんなことにならなかったんだ!」
未来乃「待って!落ち着いて!」
暴れる梦蝶を未来乃は止める
だがその近くにハートレスが迫っていた
ハートレス『イヒヒヒ…!』
未来乃「危ない!」
梦蝶「え⁉」
ハートレスをいち早く気付いた未来乃は梦蝶を庇った
ハートレスが未来乃の心を貫いた
フェリックス「なにっ⁉」
聖「未来乃!」
未来乃「あっ…!」
フェリックス「チッ…!なら…!」
梦蝶をハートレスにしたかったが、未来乃に付いた以上、未来乃をハートレスにすることにした
フェリックス「“カンフード”、俺はゾディアックのリブラだ。少し予定が狂ってしまったが、君にこの場を任せるとしよう。いいな?」
未来乃「…はい、リブラ様…」
聖「未来乃!止めろ!」
未来乃はアンプルと化したハートレスを、自身が被っていたコック帽に射ち込んでしまった