新アゲハ ~第42話 胡 梦蝶5~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



1回戦目の麻婆豆腐が終わり、審査員の審査に入る

「ほぉ……これは辛いが旨い!」

「なんだこれは、片栗粉が足りなすぎだ」

「これは豆腐を焼いているのか、面白い!」

宇航「……」

「“龍心”さんの麻婆豆腐、これは程よい辛さだ!」

史郎「ありがとうございます!」

聖「おっしゃ!」

未来乃(ついつい即興で作っちゃったけど…どうかな?)

「ほぉ…旨い!」

「女性が作ったとは思えないな!」

未来乃「やった…!」

審査員から好評だ
だが

宇航「待て!」

未来乃「!」

宇航が突然日本語の声をあげた
それに全員は反応する

宇航「……すまないが司会者、この10番の麻婆豆腐を作った料理人をすぐ失格にしてくれ」

聖「え……⁉」

未来乃「え⁉」

司会者『えぇ…⁉か、勝手に失格にしてくれと言われましても、合計点で合格か否か決めますし…!それに何より、自分の娘さんじゃ…』

宇航「だからなんだ?娘なら贔屓しても良いと言うわけか?そんな甘いことなどせん!それに……そこにいる女は私の娘ではない!」

未来乃「!」

聖「は⁉」

全員「エエェーーーーーッ⁉」

フェリックス「!」

宇航の発言にその場にいた全員は驚く
周りに来ていた観客もだ
宇航は気付いていたみたいだ

未来乃「~っ!ごめんなさい!私本当は別人なんです!」

耐えられなくなった未来乃は本当の事を言った

聖「え⁉その声……やっぱり未来乃か⁉」

宇航「やはりな」

司会者『こ、これは一体どういう事だ⁉は、ハプニングがありましたので、少々お待ちください!』

司会者がテレビカメラを止める
放送は一時中断となった

未来乃「あ、あの…どうして私が娘じゃ無いと…?」

宇航「作り方を見れば1発だ。他人の目は誤魔化せても、数十年そばで娘の調理を見てきた私の目は誤魔化せない」

未来乃「で、ですよね…(´д`|||」

聖「けどなんでその格好を…?」

未来乃「わ、私だって何が何だか…!」

宇航「どうせ、あの女に会いに行ったに違いない」

未来乃「あの女…?」

梦蝶「ちょっと!どういうこと⁉」

宇航「!」

梦蝶の声が響き渡った
梦蝶が戻ってきたのだ
その顔は、真っ赤になっており、今にも泣きそうだ
梦蝶が登場したことにより、未来乃とそっくりな事が騒がれる

フェリックス「おやおや…これは面白いことになりそうだ」

何か思い付いたのか、フェリックスは一旦その場を離れた
すると、首に指を入れてあるものを取り出した

蝶の虹が付いたネックレスだった
ネックレスに手を覆うと、ハートレスを生み出す

ハートレス『イヒヒ…!』

フェリックス「さぁ行け、ハートレス」

ハートレスは会場の方へと向かう
会場は梦蝶が宇航に掴みかかって大変なことになっていた

未来乃「梦蝶さんっ…!」

聖「うわっ!本当に未来乃そっくりだ!え⁉双子⁉((((;゜Д゜)))」

宇航「どこに行ってたバカ娘。まぁ聞かなくても検討はついているがな」

梦蝶「知ってたの⁉お母さんに新しい家族が出来ていたこと…!」

宇航「言ったはずだ、日本人の男が出来たと。そんなことのためにコンテストを逃げ出すとは情けない女だ。おまけに影武者を用意するなんて…」

梦蝶「うるさい!あんたがちゃんと話してくれればこんなことにならなかったんだ!」

未来乃「待って!落ち着いて!」

暴れる梦蝶を未来乃は止める
だがその近くにハートレスが迫っていた

ハートレス『イヒヒヒ…!』

未来乃「危ない!」

梦蝶「え⁉」

ハートレスをいち早く気付いた未来乃は梦蝶を庇った
ハートレスが未来乃の心を貫いた

フェリックス「なにっ⁉」

聖「未来乃!」

未来乃「あっ…!」

フェリックス「チッ…!なら…!」

梦蝶をハートレスにしたかったが、未来乃に付いた以上、未来乃をハートレスにすることにした

フェリックス「“カンフード”、俺はゾディアックのリブラだ。少し予定が狂ってしまったが、君にこの場を任せるとしよう。いいな?」

未来乃「…はい、リブラ様…」

聖「未来乃!止めろ!」

未来乃はアンプルと化したハートレスを、自身が被っていたコック帽に射ち込んでしまった