プルルルル…!
アリノスのLIMEに電話が入った
登志夫からだ
すぐにLIMEに出た
アリノス『あ?登志夫?…どうした?』
登志夫「アリノスさん、ちょっと助けてほしいことがあるんです」
アリノス『はぁ?悪いがこちらも立て込んでいるんだ。日本の新幹線が暴走し出して、警察に連絡して…』
登志夫「え?その新幹線って“みらい”のことですか?」
アリノス『は?お前知ってるのか?』
登志夫「実は今…それに乗ってます」
アリノス『なんだと⁉』
アリノスが驚くと、登志夫は説明を続けた
その“みらい”には宏一や隆聖も乗っていることと、またスパムが乗っ取った事、フィンランドの大停電の犯人だと言う事も話した
逆にアリノスも“みらい”の事と、自分達がフィンランドの大停電の原因となったウイルスを調べていることを話した
アリノス『…なるほど、そう言うわけか』
宏一「今は登志夫が持っているポケットWi-Fiのおかげで通信できます。幸いここには監視カメラもありませんから、敵には気付かれていません」
アリノス『ん?名前何て言った?乗っ取ったやつ』
隆聖「え?スパム・マルウェアです」
アリノス『スパムな…こっちで調べている』
宏一「お願いします。それと、これからスパムを止めたいと思うのですが…」
宏一は先程登志夫が説明した作戦を話し出した
それを聞いたアリノスは説明をした
アリノス『なるほど…だが18両あるのは心配だな』
隆聖「それに他の乗客にも迷惑がかかるのではないかと…」
アリノス『そうだな…そのウイルスは削除しようとすると他のコンピュータをもダメにするから、俺が何とかしてワクチンを作る。こちらに資料があるから、それを参考にする。だがそれとその新幹線を作った時のデータも必要になる』
隆聖「作った時のデータ…!」
隆聖はすぐに飛田社長を思い出した
飛田社長が持っているかもしれない
隆聖はすぐ10号車に戻り、飛田にこそこそと話しかけた
隆聖「飛田社長…お話があるのですが…」
飛田「え?何?」
スパム「…?」
監視カメラを通して、車内を全部見ていたスパムの目にも入った
スパム(…そう言えば、先程反抗していたあの2人だけ帰ってきてませんね…)
宏一と登志夫の帰りが遅いのが気になったのか、映っている車内全体を探す
しかし、どこにも姿がない
気になったスパムは、探し出した
飛田「…え?新幹線のデータ?」
隆聖「えぇ、必要なのですが…今持っていたりとかします?」
飛田「いやいや持ってないよ…!それに社内データを外になんて持ち込める訳ないでしょ!」
隆聖「ですよね…」
飛田「てかなんで必要なの?」
隆聖「それがあれば、新幹線を奪え返せるかもしれないんです!」
飛田「うーん…」
飛田は悩んだ
会社のデータを外に持ち出すなんて出来ないし、それがバレてしまっては会社が大変なことになる
だが今は“みらい”が乗っ取られて、乗客も大変な事になっている
それどころではない
飛田「…完全に無い訳ではないけど…」
飛田は隆聖に連れられ、宏一と登志夫の所へ現れた
訳は登志夫が説明してくれた
もちろんアゲハ族の事は話さず、登志夫の職業のメキシコ警察と偽る事にした
宏一(これで完全に職歴詐称だな…(・・;)
アリノス『ご協力感謝します、飛田社長』
飛田「あ、いえ…それでどうすれば?」
アリノス『そこにいる赤羽ミゲル登志夫から私のIDを読み取らせてください』
登志夫「えっとIDは…あ、ポケットWi-Fi繋がっているので、使ってください」
飛田「あ、あぁ…!」
Wi-Fiの番号とパスワードを教えてもらい、飛田はWi-Fiを入れる
繋がったことを確認すると、今度はLIMEのIDを読み込む
飛田「よし…!今からデータを送るので、後でちゃんと消してくださいね…!うちの会社の危機を賭けるのですから…!」
アリノス『えぇ、分かっております。ご安心を、こちらも安全のために行動します』
飛田はアリノスにスマホに残っているデータを送る
その時だった
…ガラッ
宏一「…!」
アンドロイド『…アー…』
そこに客室乗務員型のアンドロイドが1体現れた
隆聖「アンドロイドだ…」
登志夫「な、なんだ…驚かすなよ。スパムかと…」
?『…ここにいましたか』
宏一「え?」
突然アンドロイドの眼が赤く光った
それにこのアンドロイドは女性型だ
男性の声が出るのはおかしい
宏一「まさか…!スパム⁉」
スパム『Oui!(はい!)』
ブゥンッ!と突然アンドロイドが攻撃してきた
スパムがアンドロイドを操ったのだ
宏一はすぐ止めに入るが、力が強すぎるのか、押される
飛田「ヒィッ!」
宏一「ぐうっ…!」
隆聖「宏一!」
スパム『こそこそしてるから何か妙だとは思いましたが…まさかこんなところで外部と連絡を取っていたとは』
登志夫「くそっ…!アンドロイドを操るとはなんて奴だ!」
スパム『本来なら直接出向きたいのですが、その間に運転を取り戻されたら困りますからね!無駄な抵抗をしなければいいものの…こうなってしまった以上はタダでは済まされませんよ?』
宏一「ハッ!上等だね!機械ごときに人間様が負けるかってんだ!社長さん!アンドロイドが最悪壊れるかもしれないけど、大丈夫ですか⁉」
飛田「え?あ、あぁ…構わない!やってくれ!」
宏一「おっし…!」
宏一は許可をもらうと、自身のエスポワールを起動させた
太鼓のバチを取り出したのだ
宏一「オラァッ!」
バチを使ってアンドロイドを突き飛ばした
宏一「お前を倒せるのはただ1人!俺だ!」