新アゲハ ~第9話 内海 仁9~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



キャプテンダイヤモンドが敗れたことにより、校舎が元に戻り出す
鉄骨や鉄筋が壁や天井、床に戻り、檻の様だった教室も元に戻る
屋上の海賊船も、金属で出来た海賊達も消え、キャプテンダイヤモンドは九条天真に戻った

天真「う…あ、あれ?なんでここに?」

タテハ「仁、ありがとう」

仁「お疲れさん」

と、タテハと仁はエスポワールを閉まって、グータッチをした
天真の目にタテハが入る

天真「あー!瑠璃川!やっと来たな!」

タテハ「ん?」

天真「よくここに顔出せたなぁ!悪いがお前の過去はもうクラスメイトに…」

タテハ「あぁ、知ってるよ」

天真「へ?(・・;」

タテハ「仁から聞いたんだ、な?」

と、タテハは仁にウインクをする
本当はキャプテンダイヤモンドが言っていたのだが、天真にそんな記憶が無いため、仁から聞いたことにしようと思ったのだ
それを察した仁は頷く

仁「…あぁ、お前が貼紙貼ったってのもな」

天真「な、なら話が早いな!もうここにお前の居場所は無いんだよ!とっとと…」

タテハ「いや?居場所はあるよ?」

天真「は?(・・;」

仁「そりゃタテハの事は驚いたけど、かと言って仲間外れにしたく無いからな」

雄一「タテハくん!仁くん!」

そこに解放されたクラスメイト全員が現れた

新「あー!九条てめぇ!」

寿「この野郎…!さっきはよくも!」

タテハ「あー!待って待って!」

新と寿が殴ろうとしたが、タテハが止めに入る

新「タテハ!邪魔すんなよ!」

タテハ「喧嘩はダメだよ」

天真「お、おい何なんだ?」

タテハ「九条は悪いやつに操られて怪物になってたんだぞ?記憶が無いのは仕方ないだろ?豪やつかさだって、そうだったじゃないか」

豪「まぁそうだが…」

つかさ「てめぇ!九条の味方のつもりか⁉」

タテハ「いや正直言うと、九条の味方でもない」

天真「じゃあ誰の味方なんだよ!」

タテハ「弦也だよ」

弦也「え?ぼ、僕?」

タテハは弦也を指す

タテハ「九条、もう弦也の事許して欲しいんだ。弦也もお前にしたことを反省してるし、今回の件で、今後1人にさせたくないと思っているかもしれないからさ」

天真「は…?」

弦也「ま、まぁそうなんだけど…」

タテハ「皆も九条を許して欲しいんだ。九条だって、操られていたんだから」

仁「まさか九条じゃなくて弦也の味方か…。それも今後の事を考えて…」

未来乃「やっぱりタテハくんは悪い人じゃ無い気がするよね!」

千尋「まぁ、あんなに嫌いな九条を庇うからね」

将太「正直見習いたいです」

聖「どうだ九条、こんなにお前を許して欲しいって頼んでいるやつが、犯罪者だと思うか?」

天真「う……」

弦也「天真…ごめんなさい、俺すごく反省したから…」

弦也は前に出て天真に謝る
それを見た天真は、今度こそ心の底から悪いと思ったみたいで

天真「……俺も……ごめん」

と、謝った

天真「確かにゲームくらいでカッとなるのもどうかしてたわ。またゲームやろうぜ」

弦也「う…うんっ!」

恵美「ねぇねぇ!それ私も混ぜて~!(*≧∀≦*)」

天真と弦也が仲直りした事で、クラスメイト全員も天真を許した
まだ天真の性格が治ったのかどうかは疑問だが、それでも事件は嵐の様に過ぎ去ってくれた

大志「では、教室戻りましょうか」

麻貴「そうだね、先生も心配してるかもだし」

仁「タテハ」

タテハ「ん?」

仁がタテハの前に出る
すると謝った

仁「俺も悪かった、俺の事を知ったらお前まで軽蔑するんじゃないかって思って…」

タテハ「あ!そうだぞ!だからって逆に俺を引き離そうとするのはおかしい!俺はどんな過去だろうが、どんな秘密を持っていようが、俺は正面から向き合うからな!」

仁「ったく、ヒーロー番組の見過ぎだっつーのw」

タテハ「はぁ⁉」

仁「けどありがとうな、俺を受け入れてくれて」

タテハ「!そりゃ…仲間だからな!」

淳之介「ん?何かより仲良くなったんじゃない?」

竜也「また騒がしくなるな」

タテハ「あ、お前らも隠し事するなよ!仁の事は百鬼さんから聞いたからな!」

雄一「え⁉そうなの⁉((((;゜Д゜)))」

仁「まぁ、後であの馬鹿シバいておくわ。勝手に話すなって(-_-#」

聖「けどこれでお互い隠し事も無くなった訳だし!お祝いって事で今夜はうちで飯食わない?父ちゃんが奢ってくれるぜきっと!」

タテハ「おっ!マジで⁉中華食べたい!」

雄一「ゴチになりまーす!w」

竜也「中華か…悪くない」

淳之介「マンゴープリンつけてくれるかな?」

仁「……こんなに気分がいいのは、初めてだよ」

こうして、事件は終わった
アゲハ族の新たなる敵・ファントムとの戦いがまだまだ続くのであった…!



ー内海 仁ー





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新アゲハ
キャラクタープロフィールのコーナー

☆内海 仁

①1月1日
②180㎝
③A型
④円盤餃子
⑤散歩
⑥早撃ち
⑦なし
、母、祖父、祖母
⑨コルト・パイソン(物を破壊する力がある)
⑩福島県アゲハ族のリーダー。赤く染めた髪と顔や耳に多数のピアスを付けているのが特徴。見た目は怖いが、根は優しい性格。
 実は元アゲハ族最高幹部の黒木大雅の息子。本人は中学校卒業の時に知ったため、会うことを嫌う。しかしエスポワールのコルト・パイソンは受け継いだ。
 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

○NEXT●

→あの特別編から数年後!
“騎士の世代”再び集結!