信乃(…そうだ…っ、父ちゃんが待ってるんだ!だからこんなところで…!)
信乃はギュッと家宝である刀を握り締める
ここで諦める訳には行かない
事故で亡くなった母親の分も、元同僚に殺された姉の梅の分も生きて、直流や葉月達を助けると決めたんだ
ズガガガガガッッ!
信乃を狙ってドローン達が射殺を開始した
全機、装着されたマシンガンで打つ
優月「信乃さんっ!」
星太郎「わぁぁあっ!」
ユリシーズ「ハッ!これで蜂の巣だ!俺のドローンを斬った罪はこんなんじゃ…」
ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!ズガンッ!…
ユリシーズ「…ん?音がおかしい…?」
何か違和感を感じた
普通肉を撃ったなら、潰れたような音がして、血の花が咲くはずだ
だが、信乃を撃ってるはずなのに何故か金属音しか聞こえない
しばらくして、異変が起こった
ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ
ユリシーズ「なぁ⁉」
なんとそこに信乃はいなく、信乃を囲んでいた蜘蛛型ドローンの前列が、マシンガンの弾で破壊されていたのだ
優月「あ、あれ…?」
星太郎「い、いないッス…」
…ビュンッ!
優月「え…?」
突然、優月の目の前に光が走った
今の時間は真夜中だ
だが強い光が直線を走ったのだ
ズバァァアッ!ズバァァアッ!ズバァァアッ!
ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!
優月「信乃さん!」
ユリシーズ「なっ…⁉」
なんと、自らの足で脱出した信乃が再びドローンを破壊していたのだ
それも刀が長いため、並んでいるところをすぐに真っ二つに斬っている
ユリシーズ「くそっ…!」
ユリシーズは信乃に負けじと狙いを定めようとするが、信乃が早すぎるため、眼で追えない
まるで、雷が貫通しているかの様にすごく速い
ユリシーズ「あいつ…!」
信乃「…フーッ…!」
ズバァァアッ!ズバァァアッ!ズバァァアッ!
ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!
信乃は刀1本で、その場にいた蜘蛛型ドローンを全部破壊した
星太郎「やったッス!」
優月「けどまだ空のドローンが…!」
蜘蛛型ドローンが破壊されていても空にはまだドローンがいる
さすがの刀でも空までは届かない
そう誰もが思っていたが、違った
ガッ!タァンッ!
優月「嘘だろ⁉」
ユリシーズ「と、飛んだぁ⁉」
なんと、蜘蛛型ドローンの残骸を踏み台にして、空に飛び出したのだ
脚力がすごいせいか、通常のジャンプよりも高く飛んだ
信乃「…っ」
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直流「良かったです、先輩が付いて行くと言ってくれて」
信乃「え?(*^^*)」
怪我をして退院する前、直流と信乃は話していた
信乃「だ、だってあいつらと一緒に行くなんて…!もし何かあったら嫌だし…!」
直流「まぁそうですね、私も出来るなら知り合いがいて欲しいと思ったんです」
信乃「そ、そうなんだ…(・・;」
直流「でも柳生先輩、強いじゃないですか。テロリストの時やこの前のオープンキャンパスの時も…やっぱりすごいんですね」
信乃「い、いやそこまで強くは…」
直流「付いていくなら、私の事を守ってくれますか?」
信乃「え…?」
直流は信乃の前に出る
直流「先輩は自分自身がすごいと思ってないんですよね?でも、私はそうには見えませんよ」
信乃「直流ちゃん…」
直流「お願いがあります。私を守ってくれるのは構いませんが、もし私以外の誰かがピンチな時は…助けてくれますか?葉月さんや弥生さん、ステラさんも…お願いします」
信乃「う、うーん…まぁ直流ちゃんがそう言うなら…」
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信乃(直流ちゃん…君との約束、守ったよ)
ズバァァアッ!
ユリシーズ「なっ…⁉」
優月「あぁっ…!」
星太郎「わぁっ…!」
高く飛んだ信乃は、空を飛ぶドローン全機を、大きな円を書くように斬った
1機も残さず、ドローンを斬ったのだ
信乃「……うわっ!」
ドサッ!と信乃は地面に着地するが、失敗した
自分が落ちた周りには、ドローンの残骸が散らばっていた
優月「すげぇっ…!」
星太郎「さっきまでの人とはまるで別人ッス!(*≧∀≦*)」
信乃「ハァ…ハァ…」
信乃は地面に横になり、夜空を見上げた
立ち上がりたいところではあるが、速く動いた反動なのか、体が動かない
まだやらなきゃならない事があるのに…。
だが、信乃はこれで良かったとどこか安堵していた
信乃(やったよ…直流ちゃん…っ)