哀幻波「アハハハ、そりゃ災難だったな」
ミカ「笑い事じゃないですよ哀幻波さぁん…(T_T)」
ミカは午後に帰ってきて、コンビニであったことを話した
蝶「それにしても、花ちゃんのお母さんと会うなんて…やっぱり弁護士さんの貫禄あった？」
ミカ「すごい論破でしたよ。僕にケチつけた店員さん黙ってしまって…」
哀幻波「へぇ」
蓮「そりゃすごいですよ」
蓮が新聞を持ってきた
その一面に工藤早苗の特集が載っていた
蓮「若くして20連勝中の敏腕弁護士、“法律界の女狐”とも言われるんですよね」
蝶「…なんでまた説明したの？(※3話参照)」
蓮「読者が忘れてるんじゃないかと(笑)」
ミカ「けどしばらくはあのコンビニには行きたくないです。近いところだったのに…」
哀幻波「近くのシックスイレブンにすりゃ良くね？」
ミカ「僕はフレマ(フレンドマート)派なんです」
蓮「フレンドマートいいよね、お菓子美味しいし。俺はティラミス好き(^-^)」
ミカ「いやいや、フレマの1番は濃厚カスタードプリンでしょ(*≧∀≦*)」
蝶「そう？私ルーソンのパイシューがコンビニスイーツの中で1番美味しいと思う(^-^)」
哀幻波「俺はシックスイレブンのガトーショコラかな？」
4人がコンビニの話で盛り上がったその時、パソコンに1通のメールが届いた
メールを確認すると、内容を見るためクリックする
哀幻波「…おっ、目撃情報だ」
内容は、ある人物の目撃情報である
そのある人物とは、ジムが探しているフランシスだ
蝶「…え？嘘…」
内容を読んで全員は驚く
なんとそこに書いてあったのは、フランシスが東京都にいるということだ
蓮「日本のどこかにいるとはジムさんから聞いていたけど…まさかこんな近くに…⁉」
ミカ「どうします？ジムさんに連絡…」
哀幻波「俺がやるわ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジム「～♪♪」
ジムは首都高速の端に座り、絵を描いていた
少々下手な感じではあるが、ジム本人がフランシスを銃で殺している絵だ
ジムには吹き出しがついており、“死ね！フランシス！”と英語で書かれてあった
絵を描いていると、電話が鳴った
ジム「ん？なんだ？」
自分のスマホを取り出す
だがスマホは鳴っていない
ジム「…あ、“もう1個の方”か」
そう言うと別のポケットからもう1つの携帯を取り出した
こちらは、仲間のケビンと通話通信が出来る衛生電話だ
ジム「よぉ、ケビン」
ケビン『よぉ、しばらくだな。そっちの暮らしに慣れてきたのか？』
ジム「まぁお陰様でね、てかそっちは夜じゃねぇの？」
ケビン『今は夜の10時だよ。寝る前だから』
ジム「そうか。ところでどうした？」
ケビン『フランシスは？』
ジム「未だに探し中だよ。どこにもいなくてさぁ…」
ケビン『そのことなんだけど…』
ジム「ん？」
ケビン『ついさっき、アーサーから久し振りに連絡が来たんだ』
ジム「！」
ケビンの口から“アーサー”の名前が出てきた
ケビン『アーサーが“フランシスの居場所が分かった。日本の東京にいる”と…』
ジム「！…マジかよ」
ケビン『お前今東京にいるんだろ？鉢合せとかしねぇか？』
ジム「いやしねぇよ。ところでなんで…アーサーが？」
ケビン『さぁな。けど…用心はした方がいいぞ？』
ジム「言われなくてもそうするさ。“アーサーを殺るの”も忘れていない」
ケビン『殺る…？お前まさか…！』
ジム「アーサーも殺すことにしたわ」
ケビン『はぁ⁉』
ジムの発言に驚くケビン
ケビン『お前…依頼人を殺すってなんで⁉』
ジム「だってよく考えてみろよ…？俺も本当はフランシスだけで終わらせたかった。けど、フランシスの情報集めだの色々あってこの2ヶ月…アメリカを飛んで日本にまで来たんだこっちは。それなのにアーサーは今になってフランシスがいると情報を俺に伝えた。知ってたのかどうかは別として、2ヶ月も振り回しておいて謝罪もないってどうかと思うんだよな俺は(-_-#」
ケビン『ま、まぁ…(・・;』
ジム「フランシス殺したら次はアーサーだ。絶対に逃がしてたまるか(-_-#」
ケビン（本気だこいつ…(・・;）
ジム「それと…おっと」
ジムは自分がいる場所より下の首都高速を見る
こちらに向かってくる黒い車が3つも続く列を見た
ジム「…悪い、後でかけるわ」
ケビン『え？…あぁ…』
ピッとジムは衛生電話を切る
そしてジムは、絵をしまい、見つけた車を見て
ジム「ジェームス、行きまーす」
と飛び降りたのであった