アゲハ ~第14話 九十九 神也10~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



哀幻波達が旅館に帰ったその後

旅館の庭を確認すると、白骨死体が発見された
これは大塚匠本人だった
この白骨死体発見により、“おおつか”旅館は閉鎖をすることになった
蒼汰も辞表を出さずに済んだ

実家に帰ると、既にアゲハ族全体で空大と旭が亡くなったことを知っており、後に葬式が行われた
太陽の弟達はもちろん、お世話になった蝶や大雅も、アゲハ族全員も悲しんだ

それから1ヶ月後ー

ジム「いだだだだだだだだだっ!((((;゜Д゜)))」

哀幻波によりジムは耳を引っ張られていた

哀幻波「ったくお前ってやつは…!(-_-#」

2人はある部屋に入る
そこに太陽がいた
実は太陽から話があると言われたのだ

太陽「ん?どうした?」

哀幻波「このバカ、研究所の薬品飲みやがったんだよ(-_-#」

太陽「え?」

ジム「だって訓練後で喉渇いてさぁ…」

哀幻波「だからって飲むか?(-_-#」

太陽「体は大丈夫か?」

哀幻波「精密検査受けたら…すごいことになった(・・;」

太陽「え?」

ジム「再生する体になっちまった(笑)」

太陽「はぁ?」

哀幻波「飲んだものが敵から奪ってきた血液を混ぜたものでさ…その血液が再生機能を持っていたんだが、通常なら血液だけ飲むと短時間で死亡するらしいけど…薬と中和されていたのか再生機能だけが体に残って、異常は無いんだとよ」

太陽「再生機能の血液…それだけでもすごいな」

哀幻波「まだ研究中だってのにお前ってやつは…!(-_-#」

ジム「まーまー、俺ちゃんが無事ってことだけ安心してよ(笑)」

哀幻波「ったく…」

ジム「んで?太陽、話って?」

太陽「あぁ、ごめんな呼び出しておいて…。実は…」

太陽は呼び出した理由を話し出した

哀幻波「…京都に帰る⁉」

ジム「京都って…どこ?」

それは、太陽が京都へ行くということだ

太陽「京都は親父とお袋の故郷だ。俺がガキの頃に住んでて少し覚えているし…弟達も賛成してるよ」

哀幻波「じゃあ…行くのか?本当に?」

太陽「悲しい顔すんなって、別にもう会えないって訳じゃねぇだろ?京都に来れば会えるし、俺も東京に行く時もあるからさ。それに…誰もが一緒の道を歩くって訳じゃねぇから。アゲハ族だって止めねぇよ」

哀幻波「…ごめん、折角団結力が高まったのに…」

ジム「そういうことなら俺も報告だ」

哀幻波「え?」

ジムも口を開く

ジム「実は俺も、アメリカに帰るわ。自衛隊から依頼されててね」

哀幻波「マジで?」

ジム「けど、アゲハ族には入らねぇよ?フリーで動きたいし…フランケンのことも、まだ終わってねぇからな」

太陽「…そっか」

哀幻波「…あーもう!そんなら俺も報告だ!」

哀幻波は何か吹っ切れたのか、話し出す

哀幻波「実は…」

この後言った言葉が、全世界のアゲハ族や殺し屋達に広がることになる


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そして、今ー

哀幻波「…それから連絡取り合う仲になったんだよな」

蝶「まさか“暴君の世代”の知らせが来たとはね。すごい驚きの連続w」

哀幻波「ジムも変わらず元気だったし」

蝶「ねぇ、今度京都に行こうよ。太陽さんもだけど…優月や星太郎くんにも会いたい」

哀幻波「…落ち着いたらな」

香留「こんにちはー」

蝶「あ!香留達来た!」

そこに香留達がやってくる

蝶「いらっしゃい、雨どうだった?」

香留「もーすごい降ってるの!タオルある?」

蝶「あるよ」

斗影「あ、そうそう。さっき変なやつ見かけてさー」

蝶「ん?どんな人?」

香留「男の人なんだけどねー、こんな雨の中傘も指さずにじっと紫陽花を見てる人いたの」

蝶「え?そうなの?」

香留「それによく見えなかったけどイケメンかも」

斗影「え?まさかスカルさんあんな男がタイプなんすか⁉Σ((((;゜Д゜)))」

香留「な訳無いでしょが」

蝶「アハハハハ」

蝶は笑うのであった









しかし、後にその男性と対面するとは誰も予想していなかった


ー九十九 神也ー






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→工藤花に危機が⁉
サイコパス医者フランシス・ノワール登場!