午前11時30分
場所は、桜田門高等学校
ちょうど3時限目が終わった時の時間だ
蓮「ープハッ、うんまっ(^-^)」
「はー?蓮、お前体育終わった後に牛乳飲むー?」
蓮「え?美味しいじゃん」
「いや美味いけど…体育終わった後って気持ち悪くならね?(・・;」
蓮「そう?」
?「お、美味そうじゃん。一口くれ」
蓮「あっ」
蓮が油断してる隙に背後から牛乳を飲まれた
蓮の親友の金糸雀氷雨だ
ー蓮の親友
金糸雀 氷雨(15)ー
蓮「氷雨!」
氷雨「…お、美味いわ」
蓮「何勝手に飲んでんの⁉」
氷雨「え?いや蓮がめっちゃ美味そうに牛乳飲んでたから」
蓮「もう…」
蓮は氷雨に膨れっ面をする
2人は中学1年生からの付き合いで、なんでも心を打ち明けられる仲だ
中学校当時は氷雨は他の男子から避けられていた
それの理由は、氷雨の祖父が法務大臣という事だった
祖父が法務大臣と言うだけなのに、立場が違う人間と周りから認識されたらしく、そのせいで小学校では1人だった時もあった
だが中学校では蓮が自ら氷雨に話しかけてくれるようになり、今に至る
今では仲が良く、共にいると女子からは「白王子と黒王子」だと少女漫画あるあるな事を言われたりする
山崎「なんか僕らがすごく影薄い感がありますよね…(・・;」
ー蓮と氷雨のクラスメート
山崎 翔(15)ー
折原「分かる?俺この間ラブレターもらったと思ったら蓮に渡しておいてって言うパターンだったわ(・・;」
ー蓮と氷雨のクラスメート
折原 風弥(15)ー
蓮と氷雨とつるんでいる2人は言った
蓮「何言ってんの?2人がいて助かるよ」
折原「は?なんで?」
氷雨「俺ら2人だと女子の目線がさらに倍になって怖いんだよ…(・・;」
山崎「そこですか?(・・;」
折原「俺らメインディッシュの付け合わせじゃねーんだよ(-_-#」
氷雨「ごめん、言い方悪かったわ(・・;」
山崎「じゃあ僕はこれから委員会なので」
折原「俺は部活、じゃ」
2人が離れていくと、残った蓮と氷雨は2人しか知らない事を話した
氷雨「…そんで、殺し屋さんは順調かね?」
蓮「まぁね、この間は蝶がやってくれたし」
アゲハ族の事だ
氷雨はアゲハ族では無いが、アゲハ族のことは知っていた
それは中学の時に蓮が助けてくれたこともあったからで、蝶やミカ、哀幻波と一緒なのも知ってる
だから2人の時にしか、このことは話さない
蓮「そうだ、哀幻波さん言ってたよ?またうちに来て飯作ってくれって」
氷雨「は?全く…」
氷雨の家は、祖父が法務大臣のため家は豪邸ではあるが、氷雨は料理が得意である
と言うのも、自分の母親が料理が下手くそで、もし1人立ちしなきゃ行けないというときのもしものために料理を始めたのだ
蓮「でも、この間のから揚げ美味しかったし…また作ってよ」
氷雨「マジで?じゃあ…今度は塩レモン風味作ってみるか」
蓮「よろしくね」
氷雨「その代わり、材料費払え」
蓮「え?(・・;」
氷雨「冗談だよ」
蓮「お前の“冗談だよ”は冗談には聞こえないから…(・・;」