3日間の宮城、岩手被災地訪問ツアーを終えて昨夜自宅に戻ってまいりました。
一日目は東松島市と石巻市の仮設住宅集会所四ヵ所で。
どこの仮設集会所でも入口には必ず花壇が置いてあります。
無機質なプレハブ小屋でも前に花壇があるだけでホッとするというか、ふと心がなごみます。
お花の力ってすごいな~。
……と思っていたら二日目の陸前高田市ではこちらで演奏!
「希望の庭」という名のお花畑。
辺り一帯津波にのみこまれたその土地にお花畑を作られ、地元の人々の癒しの場所となっています。
水道タンクに大好き岩手!の文字が。
続いて陸前高田一中仮設にて演奏。
こちらで出会った90才になるというおばあさま。
津波で息子さんを亡くされたとお話してくださいました。
それでも、支援員の温かさや同じ仮設のお仲間と交流しあいながら暮らせることにいつも感謝してる、震災がなかったら分からなかったことだとおっしゃっていました。
今回のツアーでは全ての会場でアンコールに宮城県の「斎太郎節」という漁師さんの民謡を用意して演奏したのですが、これがどこへ行っても自然に手拍子と歌が出るほど大変喜ばれ、このおばあさまも
「地元の唄をやってくれて本当にありがとう」
と言って下さいました。
私たちにとってこの言葉がどれほど励みになることか…。
そして続いては「りくカフェ」
手作りマフィンやシフォンケーキがとっても美味しく、木造の内装がステキな復興支援カフェです。
音の響きもとても良く、アルパとケーナにぴったりの会場でした。
新しい木の香りも良いですね。気持ちが安らぎ前向きな気持ちになれます。
二日目最後は釜石市のリゾートホテル、「宝来館」にて。
右下、少し切れてしまいましたが女将さんです。
こちらの宿が津波による被害をうけた震災当日の生々しい映像があります。
宜しければご覧ください。こちら
わずか一年足らずで見事に復旧を遂げた宝来館。
ひとえに女将さんの根性と愛の賜物です。
全てに対して強く優しい愛を持って接していらっしゃる女将さんに惚れてしまいました。
なんと通常6時半からの夕食を、コンサートがあるからとお客さまに8時からに変更して頂いたと後から聞きびっくりたまげました。
普通では考えられないことだと思いますが、この日は宿にお泊まりのお客さまと従業員の方々にも聞いて頂き感謝感激のコンサートでした。
最終日は大槌町と釜石市の仮設集会所3ヶ所。
これまで平日のお昼ということもあり、観にこられる方は女性が多かったのですが最終回では男性も何人かいらして、その中のお一人が斎太郎節を素晴らしい歌声で一緒に歌って下さいました。
あまりに素晴らしかったので、アンコールで一回やったあとにやぎりんの刺繍ベストを着用して前へ出てもらい、もう一度歌ってもらって大盛り上がり!
全会場、斎太郎節を聞くたびに胸がぎゅ~~っといっぱいになり、ますます一日も早い復興を願わずにはいられませんでした。
釜石市では満開の桜やこぶしが見事に咲き誇っており、花も必死に応援しているように見えました。
今回みた景色、出会った人々のこと忘れずに伝えていきたいと思います。震災から一年たった今、
「忘れない」
ということも支援のひとつである、ということを強く実感した旅でした。
私たちを受け入れて下さったみなさま、そして11回の公演をしっかり引っ張ってくれたやぎりん、コーディネートの愛とヒューマンのコンサート委員今野さんご夫妻、私たちを送り出してくれた各地での支援コンサートにお越しいただいたお客さま、心より感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
そして……
お供してくれた娘。
ありがとう♪
お守りをしてくれた中村さん。
本当にありがとうございました。
長文になってしまいましたが最後までお読み下さった皆さま、ありがとうこざいました!