夕方の6時になって、
「ちょっと出かけよう!」の声。
普通は帰る時刻、
その時刻に出かけるのか、と少々うんざりしつつ、隣の座席へ。
「お天気はなんとか持ちそうだ」と同輩。
アルゴイに行く、というのです。
途中には街中を通ったり、
家々をかすめながらのドライブ。
これは昔の消防小屋。
Spritzen..Haus
spritzenの意味は、ほとばしらせる、ふりかける、のような意味、
注射器、水鉄砲の意味もあります。
昔はそうだ、ポンプだったからの名前でしょうか、ちょっとユーモラス。
アルゴイらしい風景に出ました。
緑の牧草地のむこうに、小さく教会の塔が見える。
そう、どこの町にも必ずある教会。
だんだん雲が重くなってきています。
これもそばを通った、大きな大きな樹。<カスタニアン>
アルゴイ地方には牛がたくさんいます。
小さなぽこんとした丘が多く、
こうした池がところどころにある。太古の「氷河」の名残です。
ドイツは大抵田舎で、都会を除けばいつも森を抜けて町に到達、
違う町にはまた、森を抜けていく、といった場合が多いのですが、
ここアルゴイはこんな緑の牧草地が多い。
教会の塔が「灯台」のようです。
なぜかひょうきんです。
教会が灯台、うん、それは人を導く理想なのかもしれません。
とうとう、ぶっちゃけたように雨が降ってきました。
遠くにお城が霞んでいます。
川のように見えるのは道です。
軽く食事をして、雨やどりをして家に着いたのは夜の11時でした。
日本だったら都会の喧騒の時間。
ここには、広い空と、
緑。
心に「緑の灯火」が、そんな夕方のお出かけでした。