まずは、「暑さお見舞い申し上げます」
日本の暑さはいかがでしょう。
こちらもまだ続いています。
変なもので慣れたのか、
30度くらいは大したことないなと思ったり
そんな暑い日に
新しい一台のハープが旅立っていきました。
バロックハープです。
Eric Kleinmann製作
www.eric-harps.de
このハープの完成は
遂に、という
私達には特別感慨深いものでした。
このハープはまだ若い音楽家からの注文製作
フレミッシュ画家
Josef-Benoit Suevee
(1748~1807)
の一枚の絵からの”イデー”で作られました。
その絵では老いたダビデ王が
若い天使のついたハープを弾いている。
この「ダビデ王」
ハープを携えた絵画はとてもたくさん。
でもそれぞれの時代で
持っているハープも違う。
とても興味深いお話です。
また、素材は「木材」
長きにわたる製作過程でも
色々な問題が起こり得る。
ここで私がいつも思うのは、
「プロ」というのは
卓越した技術はもちろん、
先を見越せる直感も必要。
でも何より
「困難」があったとき、
ありとあらゆる経験、知識、総動員して
乗り越えれる人、なんだと思います。
これは「音楽家」でも同じかもしれません。
写真はすべて
隣町の
Villa Eugenia
このハープの元になった画家と
ほぼ同時代の建物です。
私達は2階へ。
光と影が一層の表情を作ってくれます。
楽器の「共鳴胴」はクルミ
お気づきのように、
ここには素晴らしい家具も残っています。
このソファの両側には
「白鳥」のレリーフ
果たして「公爵夫人」のお気に入りは
どれだったのか。
その横を通って奥の部屋です。
このVillaは結婚式に使われることも多く、
おりしも翌日が結婚式、
その用意が行われていました。
ドイツでは
結婚式は2通りあります。
教会でするのと、
行政に関しての式。
この部屋はまさにそれ。
新郎新婦がこの椅子に座り、
署名する。
行政関連の人もちゃんとしたスピーチをし
間には音楽も入ったり、
家族友人の見守る中、
「式」が展開します。
私達は一階に移動しました。
ここでも式後のパーティーの準備中。
あまりにもハープが建物とあって
ため息をついてしまいました。
ここは侯爵夫人の音楽サロンだったところ。
楕円形、高い天井と
信じられないくらい、
響きが素晴らしい場所です。
「建物」が響きを知っている。
私もここで弾く度に、思うことです。
よく言われることですが、
日本ではこうした建物が少ないので、
音楽家は「建物」と「響き」の関連性を
感じる機会が少ない、ということ。
私はここでたくさんのことを
学びました。
バロックハープ 2026
"VINCENT"
この「天使」の彫像と同じように
美しい横顔を持つ、
若き音楽家へ。
1年後、2年後、3年後、
ハープがどうなったのか、
どう響きが花開いたか、
いつも聞きたい。
そういうと、
彼はにっこり笑ってくれました。
たかが楽器、されど楽器
幸せな前途を
彼と一緒に。
もっともっと羽ばたいて!
私の願いです。
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