何年ぶり?
婆さんと暮らしている頃には
よく食卓にのぼった手巻き寿司
娘と二人なので具材の種類や量も少し
豪華さも半減の手巻き寿司
「なんで手巻き寿司なん?」とたずねる娘に
「もう、一緒に食べることがほとんどないと思うから」と私
7月からいよいよ本格的にキャリアを積んでいく
めっちゃホワイトな会社なんだけれど
それでも2時間くらいは残業するらしい
となると
平日に夕飯を共にすることはほとんどないと思われる
なのでひとりじゃ食べれないであろう
手巻き寿司だったのです
「あぁ。外食を一緒にしよう!」と娘
という穏やかな会話の日々
これまでに言い争ったり
喧嘩をしたことなど一度もない
けどめっちゃべったりでもない
これはかなり珍しい母と娘かもしれない
が一方で
うちの婆さんと私
施設ではちょっとした有名な母と娘かもしれない
開口一番が
「ちょっと、皆に迷惑かけとんねん」
「あんた、謝って!」
「は?迷惑かけたんは、誰や?」
「婆さんちゃうか?」
「お前は娘やろ?親が迷惑かけたら
謝るのが当然やないか?」
「ええ歳して、そんなことも分からんのか?」
「婆さん、ええ歳して人の迷惑を考えずに行動するんは誰や?」
「ほんでかて、しゃーない」
「そやから謝ってて言うてんねん。謝れ」
「婆さんの尻拭いはせん!と決めたので絶対に謝らん」
「悪いと思うならするな!」
という必ず交わされる喧嘩の常套句
私と婆さんは血は繋がっているけれど
婆さんの人生上に私は居ない
別者であるということを
理解するまでスタンスを
変えるつもりはない
そこに施設スタッフが
「いや、さっき謝ってくれましたよ」と
ウソをついてくれ
「娘さんは悪くないですよね?」
「で、そんな娘に育てたんは、誰?」と
人差し指で低い鼻を押さながら
「へへっ、私や!」と笑う婆さん
施設スタッフの言葉に救われることが多いのです
というエピソードを毎日が発見ネットのコラムに書きました
読んでいただけると嬉しいです
7/2NEW!
互いに思いを押し付け合う母と娘…険悪な雰囲気が変わった一言
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