スマホのアラームがけたたましく耳元で鳴る
寝ぼけながら画面を見ると早朝4時
アラームではない電話の音
寝ぼけまなこをこらして見ると
婆さんの住む老人ホームから着信
出るしかしゃーない
職員:「お母さんが呼びかけに応じず反応が鈍いんです」
職員:「口を開けて舌がべろんと出ています」
職員:「脳梗塞だと怖いんで」
職員:「救急搬送した方がいいですか?」
職員:「看護師に連絡をしたら娘さんと相談してといわれました」
あん:「体はどうもないですか?」
あん:「脈やサーチは?」
職員:「体はだらんとしてます。脈など正常」
微妙だなぁ
脳梗塞で体に力が入らず舌が出る
あん:「あるかな?」
あん:「しばらく様子を見てください」
職員:「様子みるんですね」
といって5分後電話をかけてみる
部屋までいってもらい婆さんの様子を確認
あん:「舌はでてますか?」
職員:「出ていませんが、目の焦点が合わず声が出にくい状態です」
引っ込めたんや
婆さんの耳に電話を当ててもらい呼びかける
婆:「うう」「うう」と返事がかえったきた
あん:「婆さん、そんなことしてたら入院やで」と脅す
婆:「いや…」
小さな声だがはっきりと言うたな
あん:「喋れるやん。なんでそんなことしてる」
婆:「えっなんて?聞こえやへん」
聞き取れない言葉は聞き返せるんや
あん:「何をしてるか聞いてんねん」
婆:「あんた、なんでこの前遠足についてきたん?」
気になってることは話せるやん
婆:「どっか行ってしまうん?」
捨てられる前に優しくされたと思ってるな
あん:「婆さん、体起こしてみ」
真面目な性格が災いして素直に従う
起きれるやん!
婆:「どこも行かへん?」
あん:「行かへんよ。職員と変わって」
あん:「どうですか?しゃべりましたよね」
職員:「はい!普通に戻りました」と笑い声が漏れる
あん:「心意反応ですね。優しくしてもらったことで不安になる」
あん:「パフォーマンスですね」
職員:「そうだったんですね」笑笑
婆:「○○さんに迷惑かけたて謝って」
分かってんねんやん!
己が謝れ!
電話の向こうで職員の「いいのよ〜」とはいえ失笑の声が聞こえる
めんどくせぇ
昭和、平成と続く女優は令和になっても現役である
婆さんの
自己肯定感度数は氷点下南極並みである
幸せ恐怖症
「幸せになれば何かを失うはずだ」
自分は愛されていい人間だと
思っているとこうはならない
婆さんのロダンの考える人のポーズは
婆さんにとっては安息のポーズなんだ
私には不幸な姿にしか見えなかったけどね
人生は死ぬまで続く
子供から老人まで
まずは自分を愛せ!
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