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FF XIII clear

仁:待たせたな! タイトルの通り、FF XIIIをやっとクリアした仁だぜ!

文吾:……結局、仁がクリアするまで隣で見ちゃった文吾です。切ない。

仁:まぁまぁ、お前はこれから始めればいいじゃないか。

文吾:やってられるか!

仁:まぁ、俺にも無理だけどな。

文吾:なら言うなよ。

仁:それはそれ、これはこれだ。

文吾:ああそうですかそうですか。くそう。あ、全回に引き続き、またもFF XIIIのネタバレが山のようにあるので、FF XIIIをクリアした人か、そもそもFFXIIIをやるつもりのない人のみ先に進んで下さいね。

仁:固有名詞が多すぎて、やるつもりのない人には意味のわからない文章になるだろうけどな。

文吾:言うな。それは。

仁:ついでに言えば、いつも以上に長文なので、要注意だ。たぶんいつもの2~3倍はある。それ以上かもしれん。

文吾:言うな。それは。

仁:……ともかく、クリアー時間は57時間。前回書いた時は24時間経過だったから、DISK3に入ってから倍以上の時間を使ってクリアしたのか。長かったなぁ。

文吾:ああ、そういや、あの後わりとすぐに自由に歩き回れるマップにたどり着いたから、いろいろ行ってたな、お前。

仁:わりとすぐっていったってな、前の時はフィフス・アーク冒頭だったし、グラン=パルスにたどり着いた時は29時間半だったから、なにげに時間はかかってるぞ。

文吾:それでも、今までからしたら5時間なんて普通って言うか、短い方だろ。

仁:うーん、まぁ、否定はできねぇな。

文吾:にしても、ラスボス弱かったな。

仁:グラン=パルスで、淘汰の断層以外はほぼ制覇しといたからな。一部難易度Aのミッションは強すぎて諦めたが、淘汰の断層以外のミッションはほとんどクリアーした。その分の経験値が余るくらいにたまりまくってたからな。

文吾:ああ、二度目のバルトアンデルス戦の時点でCPが50万越えてたな、お前。

仁:ああ。二度目のバルトアンデルス戦の時にクリスタリウムがLv.9になってたんだが、ラスボス時点で各キャラクターの初期ロールに関しては全部埋まったし。ラスボスよりも途中の雑魚が沢山いる戦闘の方がしんどかったな。

文吾:一体だけだったらそれこそものの数秒でリンチにできるのに、沢山いると逆にこっちが集団暴行に合うような雑魚敵がわんさかいたからな。

仁:一体仕留める前にこっちが二人やられる。最後のオーファンズ・クレイドルの魚どもがウザくてしょうがなかった。

文吾:雑魚戦も気が抜けないのがFF XIIIだしね。

仁:そう言うことなんだろうな。さて、そろそろ総評と行くか。

文吾:おお。



ストーリー編
●全体的にオートクリップに丸投げしすぎで、ストーリーに説明不足なところが多い。その割に説明する箇所はわざとらしいくらいに説明的。コクーンに戻る直前のバルトアンデルスが説明する聖都エデンにおける住民達の暴動なんて、信用できない相手だけに素直に信じるキャラクター達が不可解。結局暴動を起こそうとしたのは一握りの騎兵隊だけで、一般人はレースに熱狂してただけだったし。
●主人公達の行動目的が、全体的にあまりにも行き当たりばったりで、無目的すぎる。とりあえず捕まりたくないから逃げる、というのはまだしも、グラン=パルスについてから「どうしたらいいかわからないし、妙案も思いつかないけど、せっかくだからファングとヴァニラの故郷に行ってみよう」とかあんまりすぎる。バルトアンデルスがわざわざヲルバにやってこなかったらどうするつもりだったのか。むしろあまりにも適当過ぎるライトニング達を見かねて、バルトアンデルスがやってきたようにしか見えない。
●各プレイヤーキャラ同士の交流についてはとても丁寧に描かれている。が、その分世界観に関して今ひとつ説明が足りない。数百年前の黙示戦争時代のグラン=パルスの説明が、ミッションをクリアすることで更新される情報量の極端に少ない「断章」だけなのであれば、コクーンから脱出してグラン=パルスの大地を横断する意味が無い。ちらっとだけ出てきた人間同士で争って滅亡したとか言うなら、グラン=パルスの大地を探索する意味は余計に見あたらない。せめてほんの少しでも人間は生き延びてろ。
●敵(主にバルトアンデルス)の語る動機、コクーンを生け贄として神を召喚するという目的は、実際の所それで本当に神が召喚できたのかどうか不明。むしろ、そんな曖昧な目的だったからこそライトニング達は拒否できたんだろうけれども、もっときっちりと理論立てて欲しかった。
●ファルシから使命を与えられて人はルシになる。使命を果たせないルシはシ骸になり、使命を果たしたルシはクリスタルになる。けど、シ骸、冥碑、死将はまだしも、説明になく、その場のノリでなんとかなっちゃった的なルシに関するイレギュラーが多すぎる。ファングの紋章が焦げ付いた理由はまだしも、議事堂内でのルシとして使命を与えるのをすっとばしていきなり人間がシ骸にされたりとか、オーファン戦前のシ骸から元に戻れる理由とか。
●黙示戦争の終わりは、ファングがラグナロクとなってコクーンを破壊しようとしたが、女神がコクーンに住む人々をかわいそうだと思い、ファングとヴァニラを勝手にクリスタルにしたってのは、いろいろと腑に落ちない。ていうか大ざっぱすぎる。
●ライトニング達はファルシ=アニマのルシであるはずなのに、ファルシ=アニマについてはほったらかし。ビルジ湖に落ちてライトニング達をルシにした後は、結局ずっとそのまま? ファルシ=アニマがコクーンを破壊しようとしたのはバルトアンデルスと共謀してのこと?
●そもそもライトニング達のルシとしての使命は?
●だいたい、コクーンを破壊したいなら、わざわざ弱い人間なんかをルシにしたりしないで、下界のファルシ自身が動けばいいじゃんとも思う。単独で戦えるファルシもいるのに、コクーンを破壊する使命をわざわざ人間に与える意味がわからない。
●テージンタワーにいたファルシは、同じ下界のファルシであるアニマのルシであるライトニング達と戦う。別にコクーンを破壊するのは下界のファルシ全体での目的ではないということか。
●神がいなくなったから、神を召喚するためにコクーンという生け贄を作ったなら、コクーンを維持するためのファルシは誰が作ったのか。
●12章で聖都エデンでフィフス・アークに保管されていた下界の兵器が解放されたのはいいとして、下界の生物までもが聖都エデンに出現したのはなぜ? バルトアンデルスの「自分でコクーンを破壊することができない」というもの言いからすると、ファルシ=アニマしかいないが……。
●12章までは「オーファンは倒さない」って言ってたのに、13章でグラン=パルスとかに戻れる道ができているにもかかわらずバルトアンデルスを倒そうとして、結果オーファンとも戦うライトニング達に失笑。結局戦うんかい、お前ら。
●結局、今回ラグナロクになったのはファングとヴァニラ。ならライトニング、スノウ、ホープ、サッズはなぜクリスタルになれたか不明。大円満にするための無理矢理な流れに見えてならない。
●ルシは使命を果たしてクリスタルになったら、またファルシに使命を与えられるまで眠りにつく。なら、なぜファングとヴァニラ以外の四人と、セラ、サッズの息子がクリスタルから戻った? なぜルシの紋章が消えた?
●ようするに、主人公はヴァニラ? (途中で入る独白が彼女。あと、ヴァニラと同様に黙示戦争の際に戦っていたはずのファングは彼女と違い記憶を無くしている。さらに、物語が始まる直前の「運命の13日間」は、ヴァニラとファングがクリスタルから目覚めた日から。ヴァニラのためらいが、のちのいくつかの悲劇を引き起こしている。操作キャラ中で、唯一ヴァニラだけがルシとしての使命を知っている。ちなみに、当のライトニングは妹のセラが恋人のスノウを紹介する日までは出番無し)
●世界観が壮大な割には、話はとても個人的なものばかり。全体的にアンバランスな感じ。
●存在価値のわからない設定がある(下界の兵器、あとそれを保管しているアークについて)。初めからXIII-2を作るつもりで作った布石?



仁:と、とりあえずストーリーについてはこんな所か。システムについては前回結構つっこんだから、今回はいいや。

文吾:にしても多すぎるわ。

仁:いやまあでも、仕方ねーべ?

文吾:なんだその変な口調。

仁:ンなことは気にするな。ここ最近のアニメなんかは学園生活を送りながら、世界の謎に迫る、みたいな流れが多いよな?

文吾:……。それはそうだったとしてだ。仁、お前はいったい、唐突になにを言い出すんだ。

仁:まあ聞け。そーゆーアニメは、エヴァンゲリオンが最初期になる「セカイ系」とか言うんだそうだ。……確か、だけどな。

文吾:……で? 言いたいことが全く見えてこないよ。

仁:ここからだよ。ったく、せっかちな奴め。そんなんじゃ女の子に嫌われるぜ?

静佳:そうだそうだー!

文吾:静佳さん!? いったいいつから??

仁:ほら、そんな奴のことを気にしてたら、ちっとも話がすすまねー。ともかく、そーいった「セカイ系」ってのは、学園生活っていう、プレイヤーにとってもある程度身近な話がありながら、セカイに関するスケールの大きな話があるっていうギャップが存在するところが、物語のおもしろさとしてあるわけだ。

文吾:え、静佳さんの出番ってあれで終わりなの?

仁:だから、気にするなって言ってんだろーが。ったく。

文吾:あ、はい。すみません。で……その「セカイ系」とやらのおもしろさがどうかしたのか?

仁:俺が言いたいのはな、ストーリーとして、このFF XIIIも、その「セカイ系」を目指したような枠組みになってるって事だ。

文吾:いやいや、なに言ってんだ。FF XIIIに学園なんて出てこなかったぞ。仁、お前FFVIIIやってたんじゃねーの?

仁:テメェ、俺を舐めてんのか? 三枚におろすぞ。

文吾:突然キレるな! 怖いわ!

仁:てめーがふざけたことなんぞむかすからだ。

文吾:わかったわかった。で、その「セカイ系」の枠組みってなにさ。

仁:スケールの小さい話とスケールの大きい話を両立させてるってことだ。FF XIIIの場合は、各キャラクターの交流部分がスケールの小さいところで、世界(コクーン)を救うとか滅ぼすとか言ってるあたりがスケールの大きな所だな。

文吾:ふむ。じゃあ、このFF XIIIもその「セカイ系」だってことか?

仁:文吾、俺は「セカイ系」を目指した、と言ったぞ。

文吾:ん? つまり、目指したけど、失敗したってことか?

仁:簡単に言やぁ、そうだな。

文吾:じゃあ難しくいうと一体……ああ、いや、その、何でもありませんごめんなさい。

仁:……。わかればいい。

文吾:え、ええーと。それで、失敗したって言える根拠は?

仁:それは、それぞれのキャラクターの置かれた立場が、特殊すぎてプレイヤーが感情移入しにくいからだ。

文吾:んん……? 立場が特殊だと、「セカイ系」になれないってことか? でも、そんなこと言ったらエヴァンゲリオンだって十分特殊な立場だろ?

仁:……。お前、それでもモノカキやってる人間の台詞か? いいか? 「セカイ系」でたいてい学園を舞台にしたりするのは、学園っていう状況が、プレイヤーにとってそこそこ身近だからだ。

文吾:まぁ、ほとんどの日本人は大学は行かなくても高校は行くからな。そもそも中学は義務教育内だから、行ってない方がおかしいし。

仁:そこなんだよ。たとえ学園そのものの設定が特殊だろうと、「学園」というしばりだけで授業がどうの、学園祭がどうの、恋愛がどうの、部活がどうの、期末試験がどうのと、プレイヤーにとって共感しやすくなるって寸法なわけだ。

文吾:世のアニメや漫画やラノベなんかで学園ものが多い理由がここに解明されたわけだ。あんまりな理由で切ないけど。

仁:それだけ「学園」って要素は、エンターテイメントを提供される側としては、その空間を理解しやすいんだよ。ごく普通のサラリーマンを題材にしたところで、意外とその「ごく普通のサラリーマン」っていう環境にいる人ってのは少なかったりする。学園ってのは、ある程度日本人ならほとんどの人が体験することができる、理解しやすい、共感しやすい世界観なんだよ。

文吾:ふむ。

仁:と、ここまで話してからFF XIIIの話に戻るが、冒頭からパージ列車で暴れ出すライトニング、なぜかそのライトニングについていくサッズ、プレイヤーには「パージ」の意味がわからないまま、パージに反抗するスノウに、スノウと共に戦おうとしたせいでホープの母親が死に、スノウを憎むホープと、内気なホープを連れて回るヴァニラ。ライトニングとスノウの目的であったファルシ=アニマにいるセラの下へと集まる五人。そこでセラがクリスタルになり、五人はルシとして選ばれてしまうっていう流れになるわけだが――。

文吾:ああ、間違いなく、プレイヤーの共感しやすい「学園」みたいなキーワードは、欠片も出てこないな。

仁:その通り。ストーリーに感情移入しにくいことこの上ないんだよ。その上、さらにオートクリップ(ステータスメニュー内の用語集・これまでのストーリーが確認できるところ)に頼り切ってイベントシーンでは説明のない話があったり。

文吾:ああ。あとでオートクリップ見て「ホープはスノウを恨んでたのか!」とか、「レインズってそんなこと思ってたの?」とか思うんだよな。

仁:ただでさえ共感しにくいシチュエーションばかりなのに、そーゆー「説明放棄」が、余計にプレイヤーの感情移入を難しくしている。

文吾:あぁー、ライトニング達がなんで先に進むのか、いまいち理解できなかったしなぁ。グラン=パルスに降りてからヲルバに向かうことにしたのも、なんかテキトーな理由だったし。「希望を捨てない」とか「諦めない」とかいうキャラクター達が楽観主義者過ぎて苦笑だったもんな。

仁:いわゆる「セカイ系」のスケールの小さな「理解しやすい部分」がない。さらにスケールの大きな「壮大な世界観」に関してもろくな説明がない。物語の種類によっては「説明されない方がいい世界観」ってのも確かに存在するが、RPGである以上、探索することによって世界に関する謎はある程度説明されなきゃダメだろうな。

文吾:でも、意外と説明はなされてたんじゃないの? オートクリップでだけど。

仁:にしても、数百年前の黙示戦争とグラン=パルスに人がいなくなった理由は、もっとちゃんと説明があってしかるべきだろ。黙示戦争なんて、ヴァニラなんていう生き証人がいるんだから、ヘカトンケイルが出てきた段階で説明がなきゃ、もやっとしたままだ。

文吾:ついでに言えば、断章に出てくる女神とやらの存在も気になるところだが。黙示戦争時代に出てきたってことは、ファルシに召喚されるまでもなくライトニング達のいる現世に存在しているはずだし、黙示戦争の時にラグナロクになったファングを、ファルシ=アニマを無視してラグナロクを消してファングとヴァニラをクリスタルにするとか、かなり万能すぎるしイレギュラーたっぷりな香りがするんだけど……。

仁:全くだ。ストーリー上でバルトアンデルスが女神に言及することもない。だが、ファングのルシの紋章が焼け付いている以上、女神が黙示戦争の時にファングを止めたのは明白だ。ファルシさえ知覚できない、女神がいたとしか思えないな。

文吾:思うんだけど、俺、このFF XIIIのラストには女神って出てきてるんじゃないかっておもうんだよなぁ。

仁:なに言ってんだ。そんなのでてきてねぇだろ。

文吾:いや、そりゃまあ、画面には一切出てきてないよ? でも、黙示戦争の時に女神が起こしたイレギュラーを考えるなら、今回のライトニング達の戦いにおいて発生したイレギュラーも、女神によって起こされたって思わないと説明がつかない。

仁:黙示戦争で、コクーンに住む人々を憐れんだ女神は、ファングとヴァニラをクリスタルにしてコクーンを救った。それが事実だとするならば、今回、ラストで一旦シ骸になってしまったライトニング・サッズ・ホープ・スノウが、シ骸から人間に戻ることができたり、クリスタルから元に戻ることができたり、ルシの紋章が無くなっていたりすることも、ファルシ=アニマではなくその女神が起こしたイレギュラーだって言いたいのか?

文吾:もしくは、奇跡とも言うかもな。

仁:なぁ、文吾。そうなると、ちょっと矛盾が出てこないか?

文吾:そうかな。

仁:ああ。もし女神がいるとすれば、ファルシよりも高次の存在がその世界にすでに存在するとするなら、バルトアンデルスもコクーンを犠牲にして神を呼ぼうとしなくても、その女神を頼ればよかっただけの話だろ? バルトアンデルス他、コクーンに存在する全てのファルシは、わざわざ生け贄の繭なんて作る必要が無いじゃないか。

文吾:そんなの簡単だろ。バルトアンデルスは、女神の存在を知らなかったんだ。現に今回のことでも、姿を見せることはなかったわけだからな。

仁:いやいや、そんな理屈が通用するならホントなんでもありすぎるだろ。

文吾:断章にあっただろ? コクーンでファルシに飼い慣らされた人間をもかわいそうだと思った女神は、ラグナロクになったファングを止めたんだよ。女神はコクーンに住む人間に生きていて欲しかった。だから、女神はコクーンに住む人間を殺そうとしたバルトアンデルスは助けず、コクーンを救おうとしたライトニング達を助けた。だから彼女たちはシ骸から復活することができたし、コクーンを救った彼女らを、ルシとしての使命から解放した。そう考えれば、意外とすんなり説明が付く。

仁:むぅ……。文吾のくせに、なかなかやるな。

文吾:くせに、は余計だ。

仁:だが、だとするなら、最後にファングとヴァニラだけがクリスタルのままだったのはどう説明するつもりだ?

文吾:彼女二人にとっての幸せを、女神がくみ取ったって考えるべきなのかも。もともと数百年前のグラン=パルスで産まれたファングとヴァニラだから、今の世界には身寄りがいない。黙示戦争時に無理矢理やめさせられたやり直し、という意味もあるだろうし、そもそも今回ラグナロクになった二人なわけだから、クリスタルになるべきだったんじゃないかな。皆にとっての犠牲、という意味もあるのかもしれないけれど。どっちにしても、こればっかりはちょっと無理矢理な感じは否めなくなるけどね。

仁:うーむ。

文吾:全体像だけでいえば、旧約聖書の現代解釈版なのかもね。神と天使と人間の構図が、そのまま神(女神)とファルシと人間になる。

仁:なるほど。神(女神)が愛するのは人間で、人間を導くために神が作ったのが天使(ファルシ)。結果、天使(ファルシ)は人間に嫉妬し、人間を殺して神に自分たちのことを見てもらおうと必死になる。

文吾:旧約聖書だと、人間に嫉妬した天使は地に落ち、堕天使、つまり悪魔になってしまうわけだけど、グラン=パルスで人間がいなくなって好き勝手にしているファルシを見ると、(空に浮かんだコクーンとの対比という意味も込めて)堕天使みたいな雰囲気があるよね。

仁:ふーむ。これでだいたい全体のストーリーに関しては語り終えたかな。

文吾:たぶんね。後はフィフス・アークについてくらいじゃない?

仁:あんなもん、XIII-2のための布石だろ。初めっから続編の構想があったってわけだ。年末に、英語音声とイージーモード追加程度の変更でXBOX版出した直後にXIII-2の発表したってことは、XBOX版発売決定時点で、すでにXIII-2の計画は動いてたはずだろ。XIII-2やるには本編やってないといけないだろうから、XBOXしか持ってないユーザーにもFFを布教しときたかったってわけだ。

文吾:そーゆー現実的な裏を読んじゃダメだ。

仁:グラン=パルスにはフィフス・アーク以外のアークは無かったけど、伝説によればアークは外界からの備えなんだろ? XIII-2では別の世界が舞台になるとかどうとかいってたらしいから、完全に続編のためじゃねぇか。

文吾:夢のないことを言うな。

仁:ゲーム業界だって、新作発表すると片っ端からネットに流されて、損失が膨大なわけだから、スクエニも営業利益出すために必死なんだよ。シリーズものは安定して収益が見込めるから、完全オリジナルの新作出すよりもリスクが少ないんだよ。

文吾:お前、ちょっと黙れ。

仁:もが、もごごむふふぉあるれ。

文吾:えーと、ここでちょっと各キャラクター個人にスポットをあてて考察してみようかな、と。





●ライトニング論
 正直にいって、いわゆる「主人公らしさ」とでも言うべき雰囲気があったのは前半まで。彼女の背景がほとんど出てきて、妹セラについてのことを除けば、ライトニングも他の一般市民とそう変わらない立ち位置だとわかったあたりで、物語を引っ張る役目をホープに譲ったように感じる。彼女はどこか「何かを知っているらしい、謎の美女」といった雰囲気を持っていたのが主人公としての魅力だったのではないかな、とも。
 ライトニングの物語とは、自立することを主軸においた、精神的な成長物語である。
 一見、余裕のある大人の女性かと思いきや、彼女の素性を知るにつれライトニングは実は大人の女性になろうと必死な普通の女の子だ、ということがわかる。両親の他界を機に(その設定自体がイベント中では語られず、オートクリップでの表記のみであることから、他界の原因そのものはストーリーとは関係ないのだろう)、自分が妹セラ・ファロンを守らなければならないのだと、自らの本名エクレール・ファロンの名を捨て(実際には完全には捨てられなかったはずだ。警備隊長に「ファロン軍曹」と呼ばれていたのだから、警備隊の仲間は本名を知っていたはずである)、強く生きるために「ライトニング」を名乗るようになる。それはある意味で、非常にわかりやすい、弱い自分という過去との決別を意味しているのではないかと思う。
 両親が生きていた頃の、おそらくは将来の心配もしたことのないであろう、年相応の少女らしい(ライトニング自身の主観において)弱い自分と決別し、自分一人で妹を養い、守れる強さを持つために彼女が変わろうとした、もしくは変わらなければならないと自らを追い詰めた結果なのである。
 そうして両親への依存を止めてライトニングとなった(もしくは、なろうとした)彼女は、セラを守るために自立しようとする。だがそれは、図らずも「守るべき者がいなければならない」という、また違う意味での依存をしていただけだということを、ライトニング自身は思い知らされることになる。
 それは言うまでもなく、物語序盤におけるセラ・ファロンのクリスタル化である。
「ファルシに選ばれた人間は、役目を与えられてルシとなる。ルシはその役目を果たせればクリスタルとなり、果たせなければシ骸となる」
 その設定からは、容易に「ルシにされたら、クリスタルだろうとシ骸だろうと、結局は会えなくなってしまう」という結論が出る。セラはシ骸にはならなかった。だが、セラはクリスタルになってしまった。結果、守るべき者を失ったライトニングは、進むべき道を見失ってしまうのである。
 セラがクリスタル化したのと同時に、その場にいたライトニング、スノウ、サッズ、ホープ、ヴァニラの五人は下界(パルス)のファルシによりルシにされてしまう。クリスタルになったセラから離れないというスノウをおいて、四人はビルジ湖をあとにするが、ヴァイルピークスにて彼等はまた二手に別れる。すなわち、ファルシ打倒という復讐にすがるライトニング、ホープと、ただただ逃げ回るサッズとヴァニラの二組に。
 ライトニングの目的は、守るべき妹をファルシに奪われたことの復讐でしかなかった。それがなんの解決にもならないと理解しながら、他になにをすればいいかわからなかったからだ。守るべき者という、依存する相手がいなくなってしまった時点で、彼女は生きる意味すら見失ってしまっているのだ。
 その復讐というキーワードに呼応して、スノウに対する恨みを抱えたホープという少年がライトニングについてくる。ライトニングは彼を一旦は「足手まといだ」と拒絶するものの、危なっかしいホープを見て受け入れることにする。それはおそらくは、ライトニングにとっての妹セラの代わりだ。ライトニング自身がそれに気づいていないふしはあるが、ライトニングのホープに対する急激な言動の変化(拒絶→受け入れ→目指すべき方向へと導く→復讐をやめるよう説得)を見れば、それは明らかと言えよう。
 このホープに関連する流れにおいて、ライトニングはホープに感情移入し過ぎ、ホープのスノウへの復讐を煽ってしまったことを後悔し、ホープを引き止めようとする。自分自身がファルシに対して復讐しようとしているにも関わらず。そこにきてようやく、彼女は自らの間違い、そして未熟さを認めることになるのだ。
 それから、ライトニングは自らの弱さと向き合い、折り合いをつけてようやく自立するのだが、彼女自身の物語はこのホープとのシークエンスでほとんど語り終えているといっても過言ではない。事実、それ以降は成長するホープを見守り、現れる敵と戦い、バルトアンデルスの目的とルシの役目に抗うことに終始するからだ。
 もちろん、それまでのあいだにライトニングの心境の変化は端々に現れる。スノウやサッズ達と合流し、ファングが戦闘キャラクターに追加され、その6人で共に旅をし、戦う中で生まれた信頼や友情といった、ある意味ではお決まりのパターンだとも言える流れだ。それまで、ライトニングはセラを独りで守り抜かなければならなかった(実際にはそこまで気負う必要はなかったはずだが、責任感の強すぎる彼女は、そうあらねばならないと思っていたのであろう)のだが、この旅でルシとして同じ役割を与えられた仲間と行動を共にすることで、全て自分でやるのではなく、初めて他者に信頼するということを学んだのではないかと思う。ホープと二人でいた時には「私もどうすればいいかわからない」と言っていた彼女が、下界(パルス)で皆を叱咤し、諦めなかったことからも彼女の成長が窺える。その過程でようやく、ライトニングは本当の自立とはなんなのかを学んだのだろう。
 最終的に、実際にライトニングが自立するのは、ゲームのラストシーン後、Xbox盤初回特典に付く後日談的ショートシナリオの小説において、ようやくである。
 エンディングにおいて、ファングとヴァニラによって召喚されたラグナロクによって、ライトニングを含む人類の故郷であるコクーンが崩壊し、そしてファルシの支配から人類は解放されることとなる。主役の6人のうち、ラグナロクになったファングとヴァニラはクリスタルとなった。サッズには息子のドッジが帰ってくるし、ホープは父親と再会する。クリスタルから元に戻ったセラには婚約者のスノウがいる。ここにきてようやく、ライトニングはセラをスノウに任せることができるようになるのである。守るべき者がいなければならない、という依存からライトニングは抜け出し、ようやく自立できるようになるのである。
 仲間を信頼し、任せられると信じることができるようになったからこそ、ライトニングは自立できるようになったのである。
 余談だが、このFFXIIIにおいて、ライトニングと恋愛関係へと発展するべきキャラクターはいない(スノウはセラと婚約しているし、サッズは一児の父親で、妻に先立たれているとはいえライトニングとの関係はドライなものだ。ホープは、ライトニングからするとどちらかと言えば母性本能をくすぐるのが精一杯だろう)。年内と噂のXIII-2でライトニングと対になるキャラクターがいるというので、彼女と恋愛できるキャラクターであってほしいなと期待している。





仁:えーと、ライトニング論だけで長々と書きすぎていっぱいいっぱいになったらしいので、他の奴らについてはまた今度。ってかぶっちゃけ書かないかも。って文吾が言ってた。

文吾:……いやぁ、こんなに長くなるとは思ってなかったよ。

仁:ホント、調子乗りすぎたな、お前。正直、長すぎてここまで読んでくれてる人がいるかどうか疑問だ。

文吾:そーゆーこと言うな! しかもそれは俺だけのせいじゃないじゃん!

仁:諦めろ。お前はそういう星の下に産まれてるんだ。

文吾:またそーゆーいいかげんな理由で丸め込む。

仁:にやり。

文吾:一応、軽く説明しとくと、ホープの話は鬱屈した思春期からの脱却。母親の死を目にし、ライトニングに付き従い、スノウへの復讐心、そして父親との対話を経て大人の階段を上る話。スノウはただの熱血漢。サッズはドッジという息子と、息子を巻き込んだヴァニラを通して語られる父親の話。唯一の大人キャラ。ファングは、特に言うことなし。ヴァニラはイラッとする度№1。あんま他人巻き込みすぎ。何も考えなさすぎ。自分勝手すぎ。なのに悲劇のヒロインぶるから余計イラッとする。以上。

仁:あと、レインズはともかく騎兵隊№2のひげ面にーちゃんの最後はあんまりすぎる。てゆーか、たぶん議事堂でシ骸にされて終わったはずなんだけど、その最後がシーンとして出てこないとか無残すぎる。あいつは名も無き一般兵と同じ扱いか。

文吾;ふぅ。これでFF XIIIについては語り尽くした気がするな。

仁:そんなことはない。ホープ以下、残りのキャラクター論が残っている。

文吾:これだけ語れば、もう満足したよ……。

仁:残りのキャラクター論が読みたい人は、コメントにて主張してくれ。

文吾:いやいや、そんなこと言われたらやらなきゃいけなくなっちゃうじゃん!

仁:いいじゃないか。

文吾:マジかよ!

仁:まぁ、こんな所にコメント書くやつはそうそういないから、大丈夫だろ。

文吾:うーむ。

仁:諦めろ。

文吾:そこは慰めろよ!

仁:無茶言うなよ。

文吾:無茶言ってねぇよ!

仁:いやいや。

文吾:はぁ……あ、たぶん今週中には天使達の憂鬱Ⅱ 第十一章更新する予定です。

仁:そんなことはどうでもよろしい。

文吾:どうでもよくはねーよ!

仁:どうでもよろしい。それではまた。

文吾:よくはねーよ!

仁:うるさい。





周雷文吾/しゅうらいぶんご
周雷仁/しゅうらいじん
山口静佳/やまぐちしずか

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FINAL FANTASY XIII INTERNATIONAL


仁:どうも、XBOX360ユーザーなだけに、FFXIIIができないと諦めていたのですが、何を思ったのか、スクエアエニックスがインターナショナル版をXBOXで出したので、嬉々としてプレイしている仁です。

文吾:俺が買ったのに……。

仁:なんかいったか? あ?

文吾:いーえ、何も。

仁:ならいい。

文吾:……。

仁:しっかし、至る所で「一本道」っていわれてるだけあって、本当に一本道だなこれ。

文吾:確かに、ストーリーだけじゃなくて、ダンジョンまで一本道なのはちょっとむなしいよなぁ。世界観やらシステムやらの説明は、その都度少しずつ説明してくれたから、そんなに難解ではなかったけどね。

仁:ちなみに、今プレイ時間24時間ちょいで、ファルシ=バルトアンデルス撃破直後。DISC3に入った所だ。今のところで地味にイラッとするところは以下の通りだ。

文吾:ちなみに、今回はネタバレ多いので、要注意です。FFXIIIしたことのある人か、FFXIIIする気のない人のみ閲覧推奨です。



・起動直後「何かボタンを押して下さい」の表示がある。
・さらにその後、毎回ストレージ選択がある。(他のゲームだと初回起動時だけなのに)
・メニュー画面なんかの移動とか決定とかの効果音が耳障りで、ヘッドホンしてると耳に痛い。
・カメラワーク悪い。目に優しいようになのか、ゆっくり移動キャラの後方をついていくように動くためか、左右に動いたりするとキャラの進行方向を映してくれない。あと右スティックでのカメラアングル移動も遅い。アイテム拾った時とか、スイッチ類押した時とか、会話の時とか、その時だけカメラが固定されるので、アングルが悪いと何をしてるのかわからない。
・セーブする時、作成場所が必ず新規になっているので、無駄に複数のセーブデータを作成しそうになる。
・クリスタリウムの成長画面でRB、LBでキャラクター変更すると、すぐに別のキャラクターのクリスタリウムは表示されず、キャラクター選択画面になる。ボタンを押す手間がかなり増える。



仁:とりあえず、インターフェース周りで気になるのはこんな所か。

文吾:かなりいっぱいあるよなぁ。

仁:とりあえず、カメラアングルに関してはアサシンクリードを参考にして欲しい。

文吾:いや、それはどうかな……。

仁:なんだと!? 貴様、それは俺を侮辱しているのか??

文吾:いやいや、なぜそこまでキレる! 落ち着け落ち着け。どうどう。

仁:ほら、さっさと説明しろ。

文吾:いやねぇ、アサシンクリードは洋ゲーだし、ようするにFPS(First Person Shooting:一人称シューティングゲーム)でやる左スティックで移動、右スティックで視点変更っていう操作に慣れた人向けなんだよ。対してFFXIIIは和製だし、アクションとかやらない人でも使えるようにしなきゃいけない。必然、右スティック動作が基本的には必要のない、キャラクターを追っかけるカメラワークが必須になる。

仁:バカ言え。バイオハザード5は和製だが違和感なかったぞ。

文吾:あれはムービーシーンとかアクション動作以外は主人公の背中しか見えなかったじゃん。FFXIIIとはカメラワークが根本的に違う。

仁:むぅ。

文吾:にしても、戦闘システムは結構思い切ったことしてるよな。

仁:戦闘後はHP回復してるとかか?

文吾:うん。なんか一回一回の戦闘の戦略性は増したけど、一つのダンジョンにおいての戦略性は減った感じかな。

仁:確かに。ダンジョンを進めば進むほど回復アイテムの在庫が減ってきたり、MPも減ってきたりして「早くボス出てこい」って思うような焦りは出てこないな。

文吾:あと、戦闘中もキャラクターが一人しか操作できないわりには慌ただしいしね。アタッカーとか、ヒーラーとかの役割を切り替えながら戦うっていうのはなかなかおもしろい感じ。

仁:編成とかを準備する暇無くて強制バトルだと、雑魚でも全滅しかねないけどな。

文吾:それがあの「戦闘が難しい」って言われてる奴なのかな。インターナショナル版でイージーモード追加したって書いてあるけど、別にイージーが必要だとは思わないな。

仁:RPGのくせに、戦力で勝つんじゃなくて、戦術で勝つゲームになってるからな。仮に全滅しても、戦闘直前に戻るだけだから、確かにそんなに苦ではないな。これで戦闘にやたら時間かかったり、かなり前のセーブポイントまで戻されるんだったら話は別だが。

文吾:うん。なんかセーブポイントの意味が無くなってきてるような感じもあるけどね。もう自動でセーブしてくれればいいじゃん、みたいな。

仁:そうだな。翌日にゲーム再開する時にしかセーブの意味がないからな。今のところ召喚獣のバトルが一番めんどくさかった。あとはバルトアンデルス。こいつらだけは何回死んだことか……。

文吾:バルトアンデルスはまだしも、召喚獣で死ぬと納得いかないよな。「何をすればいいか」がわかっても、全然うまくいかないし。

仁:「死の宣告」のせいで時間制限があるくせに、リザルトの推奨タイムが30分近くあるのは納得がいかなかったな。

文吾:ああ、サッズの召喚獣の時、そんな感じだったな。

仁:あと、シナリオがオートクリップに更新される文章任せになってるのがな……。

文吾:CGキャラクターに、俳優並の演技力を求めすぎだよな、あのムービーは。あいつら以外と表情が豊かじゃない。口以外はまともに動いてないし。そこまで動かすのにはかなりの労力がいるんだろうけど、それなら表情だけで説明無しっていうんじゃなくて、台詞が欲しいよね。

仁:母親が死んだ直後にホープが「スノウ……あんたのせいで」とでも一言喋ってくれればよかったんだよな。そうすりゃ「あ、こいつスノウを憎んでるんだな」ってわかるのに、表情がいまいちなせいで、オートクリップの文章読んでから「あ、いまの怒ってたんだ。へ-」ってなっちまったよ。

文吾:ああ……。確かにそういうの多いな。オートクリップで用語集とか物語の注釈があるせいで、ろくに説明しないパターン。騎馬隊だか騎兵隊だかの聖府(※誤字じゃないですよ)反逆についてもストーリー上だけじゃ明らかに説明不足だもんな。

仁:それに、ずっと言う機会はあったのに、母親が死んだことをホープがスノウを問い詰めるまでプレイ時間にして15時間くらいかかってんだぜ? 伏線の回収はなるべくさくっと終わらせて欲しいもんだ。

文吾:ギクッ。

仁:伏線の回収が遅い奴、そういやここにもいたな……。

文吾:そそそ、そんなことは今は関係ないだろ? ほらさっさとFFXIIIの話をしようぜ。

仁:ったく。……あとは、ストーリーの流れでキャラクターがバラバラになったり、その都度操作キャラクターが変わるのはいいんだが、もうちょっと「話をおっかけてる」だけじゃなくて「ゲームしてる」感覚が欲しかったな。

文吾:例えば?

仁:物語的には変更がなかったとしても、二組に分かれたキャラクターのどっちの話を進めるか選べる、とか。

文吾:ああ、なるほど。

仁:あとサッズがアタッカーのロールを覚えるまでのサッズ・ヴァニラのペアはしんどかった。最悪だった。

文吾:あれは……でも、ロールの役割を覚えるためには必要な流れだったような気もするけどな。あれがなかったらアタッカーとブラスターのロールの違いがよくわかってないままだったと思うぞ。

仁:……。ついでに、24時間経過した今でもいまいち全体像が見えてこない。

文吾:全体像?

仁:コクーンの大きさとか、各都市の大きさとか、その位置関係とか。有り体に言えば、ワールドマップ的なものが未だ出てこないそのせいか、物語の進行度もいまいちわかりにくい。DVD3枚組でいまDISC3に入ったから、たぶんもう後半のいいところまで来たってことなんだろうが、DISC3に入った今までの進行もおおざっぱに言うと「ルシの役目がわからずに右往左往してる」ってだけでまとめられるからな。

文吾:手厳しいなぁ。でも確かに、話の進行は遅いし、うまくつかめないよな。話の進行が遅いのはJRPG(Japanese Role PlayingGame:和製RPGのこと。「役割を演じるゲーム」というRPGの元々の意味からすると、自分でストーリーを左右できない和製RPGを揶揄した言葉)ならではだけどね。

仁:あと、ムービーが何か荒い。そこまでひどいわけじゃないが、ユーチューブの動画を全画面表示で見てる時みたいな荒さがある。元々BD用のデータ量をDVD3枚に収めるために、ムービーの画質を落としているからなのか?

文吾:そこまで深読みするな。

仁:総評すると、一周はストーリーを楽しむことはできるだろうが、二周目とかをやる気には全くならない仕様だな。戦闘システム一つをとれば確かにおもしろいと言えるが、全体的なゲームとしてみると、ダンジョン攻略的な意味でのゲーム性はほとんど無いし、20時間は経過しないと使用キャラクターを選べるようにはならない。今後の展開が残っているから、ストーリーの出来がどうとかはまだ言えないものの、ゲームとしてはちょっと難点が多いような気がする。

文吾:そんな辛口採点するくらいならやるな。俺がする。

仁:ここまでやって投げ出せるか。ストーリーが気になるから最期まではやるぞ。

文吾:クソッ。俺が買ったゲームなのに、結局横で見てるだけで一瞬たりとも俺はゲームできてないじゃん!

仁:仕方がない。じゃあ俺がクリアした後にお前がやればいいだろう。

文吾:ストーリーがわかってるから意味ないじゃん!! 嫌がらせか!!

仁:もちろん嫌がらせだが、何か問題でも?

文吾:即答するな! 問題なんてありまくりだよ!

仁:まあまあ細かいところは気にするな。そろそろ終わるから、後で聞いてやろう。

文吾:ふざけんなー!

仁:それではまた。

文吾:こら、問答無用でおわらせてんじゃね……。





周雷文吾/しゅうらいぶんご
周雷仁/しゅうらいじん

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八・九章更新!


文吾:と、いうわけで、昨日と今日で『天使達の憂鬱Ⅱ』の第八章と第九章を更新しました。

静佳:ああ……つかさちゃんがぁぁ。

文吾:こら、早速ネタバレになるようなこと言うな。

静佳:だってぇ……。あたし、『Ⅱ』のヒロインって楓ちゃんだと思ってたんだけど、まさかつかさちゃんだとは思ってなかったんだもん。

文吾:ギクッ。

静佳:こんなにかわいい子なのに、カズ君はなんてひどい奴なんだぁー! 楓ちゃん相手に鼻伸ばしてるカズ君がむかつく。つかさちゃんがいるのに。殴ってやりたいわ。

文吾:静佳さんってば、その辺知らないはずでしょ……?

静佳:ふっふっふ。あたしの情報網をなめちゃいけないわよ?

文吾:はぁ、そうですか……。

静佳:にしても、今回はちょっと意味わかんない所多いんだけど。特に瓦礫の件とか。

文吾:あぁ……あの、瓦礫の件については、今回じゃ解決しません。

静佳:はぁ!?

文吾:えぇっとぉ。『Ⅱ』葉巻和彦編の、次々回くらいの話で、ようやく解決すると思います。

静佳:死ねば!?

文吾:脈絡なさ過ぎだよ!! どういうことだ!!

静佳:ためしにヤンデレってのをしてみようと思ったんだけど、慎司以外にデレるわけにいかないから、ただ病んでみたの。

文吾:最悪じゃん!!

静佳:ともかく、それくらいタチ悪いってことよ! その次々回とやらはいったいいつになったら読めるわけ?

文吾:……。さぁて、何年後かな……。

静佳:死ねば!?

文吾:ひぃぃぃ!! ほ、ほら、次の第十章には静佳さんも出てくるから! 機嫌直して!

静佳:あたし無言だったじゃない! あんなんで機嫌が直るわけないでしょ! 馬鹿!

文吾:ぎゃぁぁぁぁあああああ!!

静佳:ほら、前回までは仁君もでたがってたのに、今回なんて文吾ちゃんの体たらくに呆れちゃって出てきてないんだからね!? その辺ちょっと、自覚してるの??

文吾:い、いやそれは……。

静佳:コールオブデューティとか、FF13とか、アサシンクリード何とかとか、ゲームばっかりやってるから!

文吾:ぐさぐさぐさっ。

静佳:仕事ばっかりやってるから!

文吾:ぐさぐさ……っておい、それは別にいいでしょ!?

静佳:よくありません!!

文吾:よくないの!?

静佳:当たり前でしょ?? 仕事してるなんて、人生なめてるの?

文吾:いやいや、仕事してない方が明らかに人生なめてるでしょ!!

静佳:言い訳無用!! げしげしげし!!

文吾:ぎゃぁぁぁぁああ!! なんでだぁぁぁぁぁああ!!

静佳:ふぅ、すっきり。

文吾:うう……しくしく。

静佳:すっきりしたところで、まったねー♪





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第六章更新!!


仁:貴様がまさか、そんな奴だとは思っていなかった。

文吾:違うんだ仁! 信じてくれ! 俺は、俺はただ……。

仁:言い訳は聞きたくない! 貴様を信じた俺が馬鹿だった! 貴様だけは、貴様だけはそんなことしないって思ってたのに……。

文吾:お前を守るためには、こうするしかなかった! 他に方法がなかったんだ!

仁:こうするしかなかった? そんな白々しい嘘に、俺が騙されるとでも思っているのか?

文吾:騙すも何も、それが真実だ!

仁:方法はあった。なぜそれをしなかった?

文吾:それは……。

仁:貴様が求めていたのは、「自分に」優しい世界だ。だが、だが……あいつが求めていたのは、きっと「他人に」優しい世界だったんだ……!

文吾:そんなものは、まやかしに過ぎない。

仁:それを嘘だとは言わせない! ……言わせてなるものか。それが分からない貴様は、自分のことしか見えていないんだ。

文吾:そんな事……。

仁:自分のことしか考えていなかった貴様は、まわりがどうなろうとどうでもよかった。……恥を知れ!

文吾:なんだと? お前を守るために、俺がどんな気持ちで――。

仁:ふざけるな! そんなこと、分かりたくもない。事実は一つだ。貴様は、守るなんて事を言いながら俺達を裏切ったんだよ!

文吾:……。

仁:……。

静佳:ねぇ……。

文吾:……。

仁:……。

静佳:ねぇ、二人とも。……聞こえてる?

文吾:……。

仁:……。

静佳:ねぇってば。

仁:なんだ、今いいところなんだ。邪魔するな。

文吾:そうだそうだ。

静佳:いいとこって……なんか、ギアスを手に入れた少年が世界に反逆するアニメの台詞に似たようなのがちょこちょこあったけど。

仁:そんな事細かに説明するな。バレる。

文吾:そうだそうだ。

静佳:大丈夫よ。タイトルは言ってないわ。

仁:なるほど。なら大丈夫だな。

文吾:そうじゃないそうじゃない。

静佳:で、なんで口げんかしてたの?

仁:なんとなくだ。

文吾:そうだそうだ。

静佳:なにそれ。

仁:嘘だ。

文吾:そうだそうだ。

静佳:はっきりしなさいよね。久しぶりの出番だって言うのに、これじゃあたしが目立たないじゃない。

仁:お前の事はわりとどうでもいい。

文吾:そうだそうだ。

静佳:……げし。

文吾:痛い痛い。

仁:まぁ、本当はただ、前回なぜ俺を出さなかったのか問い詰めていただけだ。

静佳:ふぅーん……? でも、そうするとちょっと意味が分からない会話が多いけど。「守ろうとした」とか「優しい世界」だとか。

仁:あれは、海苔だ。

文吾:そうだそうだ。

静佳:ノリね。

仁:ああ、糊だ。

文吾:そうだそうだ。

静佳:前やったネタを繰り返さないでよ。冷めるわ。

仁:……。

文吾:そうだそうだ。

仁:げしげし。

静佳:げしげしげし。

文吾:ぎゃー! はい! はい、もうしません許して下さいちょっとだけちょーし乗りましただからお願いしますそんな結構本気で蹴らないで痛い痛いもう無理ダメ助けて……

静佳:また同じパターン。成長しない男は嫌われるわよ。

仁:その通りだ。

文吾:ぎゃー!! ごめんなさいー!!


 ――しばらくお待ち下さい。


仁:で、結局たいして言うようなこともないんだがな。「Ⅱ」の第六章を更新したくらいのもので。

静佳:何それ。

仁:まぁ、俺が忘れられないうちに出てこようと思っただけだ。

静佳:ん~、まぁ、あたしも久しぶりに出てこられたからよしとするわ。……にしても、「Ⅱ」には確かにあたし出てくるんだけど、出番がほんとに少ないわよ。納得いかない。なんであたしがメインじゃないの!?

仁:お前をメインにしたら、意味のわからん話になるだろうが。あの短編みたいにな。

静佳:いみわからんとか言うなっ! このっ!

仁:……ったく、文吾の話じゃ、お前、あと一回出番あるらしいじゃねぇか。

静佳:そうだけど! でも、たぶん台詞が無いのよ!

仁:そうなのか。

静佳:そうよ! いったいなんでなの!?

仁:そりゃ、葉巻和彦の話だからだ。お前、あいつとはほとんど絡み無いだろ。

静佳:当たり前よ。カズ君とラブラブになんてなれないわ。あたしには慎司がいるもの。

仁:お前、葉巻のことカズ君とか呼んでるのか?

静佳:知らないの? 第二章参照のことってやつね。

仁:……どうでもいいけどな。

静佳:にしても、あの脚本、なんとかして書き換えられないかしら……。

仁:無駄だと思うが、頑張れ。

静佳:とりあえず、文吾ちゃんをいじめたらいいのね!

仁:思考が短絡だな……。

静佳:聞こえてるわよ!

仁:おっと、本音がつい。

静佳:確信犯じゃない!!

仁:それではまた。

静佳:ちょっと! それでお茶に濁そうとしてるんじゃないわよ!




周雷仁/しゅうらいじん
山口静佳/やまぐちしずか

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出張地獄

えー、お久しぶりです。
今回はちょっと仁と静佳さんにはお休みしてもらってお送り致します。

まず、ちょっと言い忘れてましたが、電撃大賞は落選しました。予想通りというか、まあそうだろうな、といったところですかね。

今のところ「Ⅲ」の序章にあたる「MARS ZERO」を掲載し直すかどうかは考え中です。あれだけ載ってると、「Ⅲ」の立ち位置がちょっと変わってきてしまうので。希望者がいればもしかしたら……かな?





で、今回は「Ⅱ」の第五章を更新しました。
今回は、和彦が母親に殺される話です(←全く意味がわからない)

あいかわらず全体像というか、物語がどこで一段落するのかわからない感じかと思いますが、今のところ全体の3分の1~5分の2くらいだと思っていただけると幸いです。





というわけで、今回のタイトルについて。
今月はめちゃくちゃ出張が多かったです。

先々週に仙台・福島で二泊三日。
先週は岩手・青森で三泊四日。
昨日が日帰りで茨城。
明日も日帰りで宇都宮。
来週は月・火でまたも仙台。

青森なんて初めて行きましたよ!
ビルの掃除のおばちゃんはなに言ってるか全然聞き取れなかったですよ! 津軽弁恐るべし!
そして家にあんまりいない感じです。
洗濯物とかいろいろ大変です。

とまぁ、それだけの話なんですけれど。





それでは、次は第六章を更新した時にでも。
ちなみに第六章は、天原つかさがかわいい話です(←やっぱり意味がわからない)


それではまた。


周雷文吾/しゅうらいぶんご

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