他社よりも早いスケジュールで最新OSを実装して市場へ出荷することこれに特化させた携帯開発を考えてみることにします
皆さん、Android Vanillaってご存知ですか
Android Vanillaとは、Googleが出すAndroid OSに対して、メーカー独自の仕様を全く入れていない最もシンプルなオリジナルカスタム状態を指します
大雑把に言えば、Xperia X10からHome、Mediascape、Timescapeその他docomo系、Sony Ericsson系アプリを全て排除したものですね
Android 2.1 Vanillaでの実際の画面を見てみましょう
Lock画面
こちらはHome画面
壁紙はNexus OneのLive Wallpaperを設定した状態です
でもってこれがApplication menue
このメニューの中で注目すべきは、GalleryアイコンとMusicアイコン
つまりGoogleが出してくるVanilla Android OSの中に、既にMediascape相当のアプリとしてGallery、Musicが存在しているってことです
Android 1.6に搭載されたバージョンではありますが、Musicはこんな感じのシンプルな音楽再生アプリになっています
作りがシンプルなため、動作は軽快なようです
そして次にGallery
静止画、動画の管理・閲覧アプリです
こちらはAndroid 2.1に搭載されているものです
携帯の画面を傾けると、アプリ上の絵も傾く仕様になっています
これを見て皆さんはどう感じましたか
私は、MediascapeもTimescapeもいらないと考えている人なら、デフォルトはこのアプリで十分だと言うと思いました
更にこのアプリがデフォルトで入っているなら、MediascapeもTimescapeも捨ててその開発人員を別に回すことで、どのメーカーよりも早く最新のOSを実装して販売して欲しいと願うのではないかなと
余計な機能を省くことで、SWの開発日数を短縮することができる
つまり、他社よりも早いスケジュールで最新OSを実装して市場へ出荷することが出来る可能性が高まるということです
実際にこのVanilla標準アプリをそのまま使って製品として出しているものもありますよ
今度docomoから発売されるSamsung製Galaxy Sがまさにそれです
Vanilla Androidに、Homeのカスタマイズだけ入れたOSという、ちょっと製品の特徴としては派手さがない代わりに、彼らはFloyo（Android 2.2）を手に入れましたとさ
一方Motorolaは最新OSの実装だけでなく、droidにHDMIを付けることで特徴づけをしてきましたよ
カメラでHD動画を撮影し、自宅のTVで動作再生を見る…と
かなり魅力的なスマートフォンです
まとめましょう
必要なところに人とお金をかけて、オリジナリティを持った製品づくりをすることは、メーカーにとって当たり前のことです
あとはその方向性をぶれずに持ち続け、邁進することができるか
が問われています嫌な派遣時代も含めた私の経験上、主義主張に一貫性のない無能な経営陣がいる会社は、何のトレンドも生み出せずに勝手に衰退していくでしょう
これは携帯業界だけとかではなく、製品開発を行っている全ての会社に言えることですね
開発者が時間をかけて作り上げたHW、SW資産や、Xperiaで言うところのTimescape、Mediascapeの様なアプリケーションを、その後しっかりと練り上げていくことなく簡単に捨てるような会社の社員のモチベーションが上がるはずありません
そんなことが続けば、開発者が自身の作る製品に愛着を持てるはずもありません（どちらかというと
憎む方かな）私としては、今後Xperia X10がGalaxyやDroidとは異なり、UX Platformというアプリケーション群を進化させ続ける事で、特徴に磨きをかけ続けてほしいと思います
そういう意味で、この2つのアプリは随時アップデーが可能なAndroidアプリとして切り離し、本体のSWは最新OSの実装だけに注力すると
X10以後、明らかにOSのバージョンが古い携帯を平然と販売するのは勘弁してほしいところです…
長文乱文失礼しました
Xperia X10はAndroid携帯業界で生き残れるか？（その1）
Xperia X10はAndroid携帯業界で生き残れるか？（その2）
Xperia X10はAndroid携帯業界で生き残れるか？（その3）
Xperia X10はAndroid携帯業界で生き残れるか？（その4）