世田谷区等では史上最悪の大雨で被害が広がっているようだ。

 私は23区の東の住民である。正確には城東地区といわれる江戸城の東側にある地域を指し、中央、台東、墨田、江東、葛飾、江戸川の6区で構成されるエリア。歴史的に町人の街として発展した下町情緒のある地域だ。

 

 関東大震災以前の下町のクリアランスで、浅草の住民が強制的に世田谷区に住まわされたという話を聞いたことがある。「虫の音で寝れねーや」とぼやいたとかなんとか。今でも世田谷は農道の名残もあるし、区内には渓谷もある。

 

 川は埋め立てられても自身の記憶が残っており、水害があるとその記憶を呼び起こし、昔の川のあった場所に水が流れ込むらしい。西の世田谷、目黒なんていうのは山の手であり、洪水なんて縁がないっしょと思うのは下町、城東地区の人間たちだ。しかし西部は谷底地形のため、それなりに洪水の危険はあるのだ。

 

 城東地区は洪水の本場で、海抜ゼロメートル地帯だ。AI さんによると、

「江東デルタと呼ばれる東部低地帯に広がり、水害リスクの高い地域。土地の標高が満潮時の海水面と同じかそれ以下で、過去の地下水くみ上げによる地盤沈下によって形成されました。荒川の堤防が決壊すると、墨田区・江東区などの海抜ゼロメートル地帯が大規模に浸水し、建物が水没、ライフラインが途絶するなどの甚大な被害が想定されます。場所によっては5m以上の浸水が長期にわたり続く可能性があります」

 

 荒川が決壊したら250万人の逃げ場がないので、域外の親戚宅等に避難してくれ、という御触れが江東5区(墨田、江東、江戸川、葛飾、足立)に出ている。洪水が急に起こった場合、逃げ場がないという恐ろしい話なのである。