躁うつ病、つまり双極性障害という精神疾患が流行っているらしい。
流行っているという言葉はおかしいのだが、要は診断の仕方が変わってきたことによるようだ。以前はうつ病が大流行だったが、今は双極性障害が増えているのだ。日本における双極性障害の生涯有病率は、0.4~0.7%程度だという。
双極症、バイポーラー・ディスオーダーともいう。ポーラーエクスプレスという映画があったが、ポーラーは北極南極の極だと思われる。
双極性障害は、通常の気分をはさんで躁病とうつ病のエピソードを呈する。躁うつ病というのは昔の呼び名である。
現場の精神科医の見解は興味深い。
双極性障害の診断は難しく、時間がかかったり誤診もあったりする。
症状が重なるうつ病との相違が判断し辛く、誤診が4割にも上るそうだ。
最近は境界性や自己愛性パーソナリティ障害という診断が減ってきており、その代わりに多くが双極性障害だと診断されている。
というかパーソナリティ障害自体、その要件を満たさないことが多くなり、さらに治癒することが多いからだ(昔は性分だから治らないという判断だった)
また双極性2型患者の多くは発達障害(ASD)だという判断も、疑わしいという見解も出てきている。
双極性1型に比べて、2型は躁病のエピソードが軽い軽躁であり回数も少ない。病気期間中で1回しか躁病の自覚がなかったということもある。従って、本人は軽躁状態のときは気分爽快なこともあり、鬱状態がすこぶる多いと感じる。うつ病単体の人よりうつ症状は深刻ということらしいので、本人が病院に行くときには、ほぼうつ病という申告が多くなる。
医師は症状に従って当初うつ病の投薬を行うが、功を奏しない。そういう遣り取りが結構続き、気づいたら誤診クラスの遅診になってしまうようだ。
昔、抗うつ剤で自殺多発というショッキングなニュースがあったが、これは自殺率の高い双極性障害の症状ともいえるようだ。双極性障害の患者に抗うつ薬を投薬すると深刻な副作用もあるようだ。
医師が双極性障害と勘で分かる状態
・発症が若い
・もともとがハイテンションな人
・家族に患者がいる
・急な悪化、改善
・過食、過眠
・幻覚、妄想
・再発する
・冬季鬱
・産後鬱
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