場所はサントリーホール。
今年は何度訪れることができるでしょうか。
去年は主人と二人でしたが、
今回は私の母も誘って主人と3人です



母は今年喜寿(77歳)になります。
彼女も音楽が大好きです。
子供の頃から海外の映画や音楽が好きでした。
中でもジャズが好きなようです。
「クラシック=堅苦しい」というイメージを持っている彼女。
クラシックにジャズのようなスウィングやアドリブはありませんが、
指揮者も演者も、そして私たち観客も、音楽を楽しんでいることに違いはありません。
彼女は楽しんでくれるでしょうか?
とりあえずは、事前に「ラデツキー行進曲」の手拍子のタイミングを予習してもらいました。
ニューイヤーコンサートは
おもにヨハン・シュトラウスの曲やオペレッタ・ポルカやマーチが中心です。
普段の演奏会ではあまり演奏されることはありません。
ウィーンフィルのページを見ていただけると分かりやすいかもしれませんが、
ニューイヤーコンサートを始めたのは、オーストリアがドイツの支配下にあった時代でした。
新年だけでも明るく過ごそう!という音楽家たちの熱い思いで始まったのです。
だから選曲は明るくて、リズムがあって、飽きないような短い曲。
演奏の途中には、曲にちなんだ変装や小道具も登場します。
そして、最後は第二の国家とも言われる「美しき青きドナウ」、みんなで手拍子の「ラデツキー行進曲」なのです。
指揮はオーラ・ルードナー。バイオリニストでもあります。
かつてはウィーン・フォルクスオーパーのコンサートマスターでもありました。
彼の指揮は若々しい、しなやかな筋肉を感じるような演奏に導いていました。
楽団も、絶対の安定感の中、去年とはまた違う演奏を聴かせてくれました。
楽曲は、去年は「ウィーンらしさ」を感じた曲が印象に残りましたが、
今回は「愛」。イタリアの太陽が燦々と照らす男女の愛の歌が多かったように思います。
(公演直前でソプラノの変更があり、曲も変更されていました。)
ソプラノのアンドレア・トストの声は、それはそれは艶やか。どこまで歌い上げても艶やかでした。
テノールのメルザード・モンタゼーリの声も甘くて、愛の歌にピッタリ。
容貌もとってもステキ

ファンが多いかもしれません。
休憩前の最後は
「一月一日(いちがついちじつ)」をヨハン・シュトラウス風にアレンジした
「サントリーホール25周年記念ワルツ」でした。
「一月一日」とは・・・
年(とし)のはじめの 例(ためし)とて。
終(おわ)りなき世(よ)の めでたさを。で始まる4拍子の曲。
これをワルツ=3拍子にしているのですが、
なんともウィーンワルツに仕上がっていました。
世界初演で、音源がありませんのでお伝えするのが大変ですが、
いち・に・さーん、にぃ・にっ・さーん・・・と
ウィーンワルツ特有の3拍子目から始まるような音のバランスで振られていました。
美しかったです

アンコールではバイオリニストでもある指揮者オーラ・ルードナーが
指揮台でバイオリンを演奏したんです

すらっとした長身の彼が、もーっとのびやかに見えて、とってもステキ。新鮮な光景でした。
彼はステキなエンターテイナーだと思います。
昨年被災した我が国へのメッセージはとても気持ちのこもったもので
日本の感情とどこか近い感覚さえ覚えます・・・ありがとう!
さて、初参加の母ですが・・・とっても楽しんでくれたようです!
「あの楽器(ツィターという弦楽器)は映画「第三の男(オーストリアが舞台)」で聴いたわ。」
と感じ取ったり
「一月一日」のメロディーに俊敏に気が付いたのもさすが、という感じでした。
「美しき青きドナウ」では、前に乗り出して聴き入って、演奏が終わると魅了された溜息がこぼれていましたし、
「ラデツキー行進曲」ではもうノリノリでした

あーよかった

お正月はやっぱりニューイヤーコンサートだねと話して、来年も楽しみたいと思いました



