瞬感・興感・雑感 -19ページ目

北朝鮮の攻撃直後

今夜、韓国から帰国した。昨日は何とも言えない危機感と憤りと焦燥感に近い無力感が同居した妙な気分だった…。

夕方、ソウル近郊で仕事の打ち合わせをしていた所に日本から携帯にメール、「韓国が大変な事になっている…」と。電話の着信履歴もあったので、会議終了後に急いで電話してみると、北朝鮮が韓国に砲撃!と聞かされた。

同席していた韓国の人達も急いで家や会社に電話して状況を確認したら、どうもかなり大変な被害が出ていると、17:30頃ようやく事態がつかめた。

会社の会議室の中ではTVも見る事はないし、結構真面目に会議をしていたので誰も内職でWEBを見ている人もいなかった様だった。


Hitochanのブログ-北攻撃1

(翌日=今日の朝刊一面)


挨拶もろくに交わさず、急いでソウルに戻る事にした。帰路の車窓から国会議事堂とみれば、全てのフロアから薄暮に灯りがもれ、正に事件の対策の為に緊急会議が

招集されている雰囲気。


Hitochanのブログ-国会議事堂

(ちょっと遠くて良くみえませんが…)


ソウルまで約一時間くらいの道のりであったが、道路には特に混乱もなく普段の渋滞。社内でTVニュースをみながらの道中であったが、攻撃は止んでおり仁川、金浦の空港も通常稼働と聞いて一安心するも…

火炎につつまれた民家等、報道画面をみると、今、そこにある危機!を感じすには

いられなかったが、ツイッターで状況をフォローすると菅総理の第一声が”あそこには日本人はいないだろう…”と言ったとか言わないとか。なんともはや、先日の尖閣諸島問題への対応といい、日本政府は諸外国からどんな目でみられているのだろうと妙な焦りも感じる。


ソウルに戻ると意外に人々は冷静で普段の雰囲気と変わらず、休戦中国の人々の

慣れというか、心構えというか…でも話を聞いてみるとやられたら3倍返し!等やはり国家に対する恥辱ゆるさじ!の強い国民感情が見え隠れしている。


100Kmそこそこの距離で戦闘があった恐怖と、北朝鮮というか金正日とその一家への憤り、また日本政府の対応や日本国の国際政治からみた不安定かつ曖昧な存在に対する焦燥感が入り混じった、なんとも妙な気分で過ごした一夜であった。

サッカーの試合でも、ハイテク産業でも、日本と韓国は良く比較されるが、本当はその国民の根底にある愛国心や過酷な競争社会の構造と効果を分析して、この近くて遠い国から学ぶ事も必要なのではないだろうか…。

今まで、どちらかと言えばアジア諸国を蔑視してきた”微温湯に浸かった日本人”像を頭の中で思い浮かべて、とても恥ずかしい思いが最後に込み上げてきた。