こんにちは。
札幌 犬と人のセラピスト 橋本理恵です。
「シニア犬との暮らしで
知っておきたい5つのこと」
5 命と向き合う覚悟をもつ
③ ターミナル期にできること
1 お手当
2 アロマケア
④ 愛犬ジュエルとの最期の時間 1
愛犬ジュエルの
ターミナル期を意識したのは
最後の1ヶ月半くらいでした。
2021年12月
16歳と11ヶ月。
「歩き方がヨタヨタ。突然変な動きをしてドキっとする」
「目力がなくなってきた。壁にぶつかるようになった」
「トイレを微妙にはずすようになった。排便したらふらついて踏んじゃうことも…」
「ゴハンを食べるスピードが遅くなった。固形物が飲み込みにくい…」
「痙攣発作が度々みられる」
あれよあれよという間に
ぐんぐん変化していく。
頭ではわかっていたはずだけど
私のこころがついていけず
こころが乱れることも多かった。
でも
ここでマインドをシフトした。
「できくなったこと」ばかりに
目が向いてしまうけど
「できること」に
目を向けていこう!
「ヨタヨタしても自分の足でまだまだ歩ける!」
「トイレを自分ひとりでできる!」
「ごはんを食べる意欲はまだたっぷりあるね!」
「いろんなことがまだまだできる。スゴイよ♪」
「できること」にフォーカスしたら
気分も変わりました。
私の笑顔は
ジュエルのチカラになる。
どっしりと落ち着いていようと
心がけました。
(こころの中はざわついていてもね…)
そして
前述の「お手当」をしながら
「大丈夫だよ」手を通して
愛犬を勇気づけました。
これは、私をも勇気づける。
愛犬の命を感じられる
犬の温かさと
呼吸を感じる。
この時間は
今この瞬間
一緒にいられる幸せを
味わい尽くすこともできました。
当時小学校4年生の娘も
真似をして
頻繁にジュエルにお手当。
みんなで「手」を通じて
こころと身体が
つながっている時間を多くもっていました。
また
鼻が詰まって
苦しく寝れないことも度々ありました。
そんなときには
ティッシュに
ユーカリラディアタ精油を1滴たらして
ジュエルの近くにおき
「鼻詰まりのツボ」のマッサージをする。
すると、数分後には
鼻が通って、気持ちよさそうに寝る様子が見られました。
痙攣発作が起こった後は
体力が消耗しぐったりしています。
そんなときは
「ラベンダー」
「プチグレン」
「フランキンセンス」など
鎮静系のアロマを香らせながら
ゆったり「お手当」や「ストロークマッサージ」。
「大丈夫だよ」を伝えながら
(私のこころにも言い聞かせながらでもあったなぁ…)
香りを感じながら
ゆっくり休ませる時間でした。
このように
マッサージやアロマをはじ
食事や水分補給にハーブを活用したり
温灸や温湿布…様々なケアをしながら
「自分の手で
愛犬にしてあげられることのある幸せ」を
感じる場面が多くありました。
病気を治すために
病院ではもう何もすることがない。
でも
愛犬をラクにしてあげるために
できることが
一緒に過ごす私たちにはある。
ターミナル期のホームケアの有効性と
できることのある幸せを実感した時間でした。
今でも愛犬のことを振り返ると
「あのときあれをやめていれば…」
「もっとこうしてあげていれば…」と
いろいろでてきます。
でも
「ゆっくりと家で過ごさせよう」
「負担になる治療はもうしない」と
こころの中で決めて
ターミナル期の愛犬と向きあう時間を
家でじっくりと過ごしました。
それが正解だったかはわかりません。
でも
この時間は
私にとっても家族にとっても
とても貴重で暖かな
とてもいい時間でした。
愛犬ジュエルも
それを感じてくれていたと信じています。