日本人は善い人が多いですね
AEAJ認定教室 調布アロマシオン主宰、アロマテラピー研究室でも活動し、web制作もする島田さつきです
失くした財布が交番に届けられていて、びっくりする海外の観光客がいる。
こういう話題はよくありますね。
そのような教育が成されており、それが効果をあげているのだと思います。
一方で、その教育が違う側面を生んでいることに、どの位の人々が気づいているでしょうか?
ここでいう「教育」とは、国が掲げる学校教育はもちろん、世間に浸透する道徳的教育、また、無意識に刷り込まれている洗脳的教育のことです。
私は、何度となくこの「教育」問題について言及しています。
アロマのこととも、心理のこととも一見関係ないような分野なので、反応はとても薄いのですけれど、言わずにはいられません。
こんな私でも、アロマテラピーという自然療法を教える端くれです。
アロマテラピーは、ホリスティックという概念をよく掲げます。
ホリスティックとは、全体的とか、包括的とか訳されます。
一般にホリスティックは、西洋現代医学の頭痛がしたら鎮痛剤といった、対処療法に対して、原因を探るための全体像を診ることを示す言葉として用いられることが多いです。
例えば、その頭痛は肩こりからきているかもしれない…などという考察の仕方です。
しかし、私としては、全体・包括というのは、もっと広い範囲で文化的背景や、宗教的背景なども鑑みないと、きちんと把握できないのでは?と思っています。
視る範囲が狭くなるのは、無知だからです。
つまり、知らないということを知らないから。
もちろん私自身、無知さの中に生きています。
だからこそ、常に疑問を持つ視点はとても大事だと思っているのです。
そして、盲目的にならない基礎とは、教育だと思っているのです。
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このGWに、Tansaのメルマガがきました。
【Tansaとは…】
Tansaは探査報道(調査報道)に特化したジャーナリズム組織です。「探査報道」とは、暴露しなければ永遠に伏せられる事実を、独自取材で掘り起こし報じることです。暴露するのは、政府や企業、犯罪集団組織などが隠蔽する不正です。テーマは、大きな力に虐げられている人々のために、何を変えたらいいかという視点で選びます。犠牲や被害の原因となる権力の不正を終わらせ、新たな被害の発生を防ぐため、着手したら事態が変わるまで報道を続けていきます。
メルマガの特集記事は「自滅の71位」
この順位は、NGO「国境なき記者団」(本部パリ)がつけた、2022年度の報道の自由度ランキングだ。日本はハイチに続いて71位。前年度の67位からさらに順位を下げた。
なぜこの順位なのか?
メルマガにあった、国境なき記者団の分析の訳文のひとつは以下。
【総論】
議会制民主主義国家の日本は、一般的にはメディアの自由と多元主義の原則を尊重している。しかし、伝統やビジネス上の利害が、ジャーナリストが権力を監視する「番犬機能」を完全に果たすことを妨げている。
原文はこちら
最近では、googleなど使ってると勝手に翻訳してくれるので読めるかと思う。
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さて、メルマガの中で気になったのは以下。
国境なき記者団の分析は概ね的確だが、一つ誤解しているのではないかと思う点がある。
それは「伝統やビジネス上の利害が、ジャーナリストが権力を監視する『番犬機能』を完全に果たすことを妨げている」という点だ。
私が感じるのは、日本の大手マスメディアで働く記者の多くは「監視役としての役割を果たす」意思が最初からない。
何かに邪魔をされて役割を果たせないのではなく、果たすつもりがないのである。
その根拠として、大手メディアのジャーナリストの言葉を挙げている。
世界中から集まったジャーナリストの大会に参加したときのことだったという。
「●●さん、外務省の知り合いが『ここに集まっているのは有象無象だから注意したほうがいい』と教えてくれたので気をつけた方がいいですよ」
世界から集ったジャーナリスト仲間よりも日本の官僚を信頼しているのである。何の悪気もなく。
"何の悪気もなく"
ここだ。
つまり、ジャーナリズムの何たるかを理解していないこと。
また、そのことについて、全く疑問を持っていないということなのだ。
国の人々を骨抜きにする洗脳教育が、素晴らしく機能していると言わざる得ない。
ジャーナリストには、「権力監視」という職業的使命がある。
しかし、日本のそれは、まるで育っておらず本来の使命を果たせていないという。
続けてメルマガにはこうある。
日本の「報道の自由度」が71位なのは、何かの障壁があって自由を奪われているからではなく、自ら自由を放棄し「自滅」しているからだ。権力に対抗するのではなく、権力の一員でありたいのである。
ここまで読んで、4月に書いたブログを思い出した。
山下氏の遺言にある「与えられた自由は実用化されずに観賞化されやすい」とは、まさにこういうことではないのか。
戦中も戦後も、ずーっと、どこかの誰かの都合の良いように、
人びとは洗脳され続けているのだろうか。
マスコミは、嘘をつく。
近年、よく言われるようになった言葉だけれど、
そういったことを許し、許容し続けているのは誰あろう、私たち自身だ。
そして、そういう情報によって、私たち自身は本当のことを知ることなく、盲目になってしまう。
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アロマテラピー研究室は、翻訳によって日本にアロマテラピー広めた故・髙山林太郎氏が創設。
髙山氏から後継人指名をされた林さんとともに、髙山氏の思いを引き継ぎ、髙山氏のアロマ遺産管理とアロマテラピー啓蒙活動をしております。