アロマ協会っていっぱいあるけれど…
AEAJ認定教室 調布アロマシオンを主宰し、アロマテラピー研究室でも活動中の島田さつきです。
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アロマテラピー研究室は、翻訳本によって日本にアロマテラピー広めた故・髙山林太郎氏が創設しました。髙山氏から後継人指名をされた林さんとともに、髙山氏の思いを引き継ぎ、髙山氏のアロマ遺産管理とアロマテラピー啓蒙活動をしております。
2/18は、IPAPというアロマ協会(グループ)の勉強会だった。
20名弱の出席者、150分に及ぶ勉強会の中で活発な発言が繰り返された。
この協会の趣旨は、個別の協会などの垣根を越えて、共に学びあうことを掲げている。
かなり濃厚な勉強会となったので、少しだけシェアしておきたい。
お題は協会ごとの違い
今回の勉強会のお題は「協会ごとの違い」についてだった。
日本の協会は、大きな団体でいうと3つ(AEAJ、JAA、Nard)。
他にも英国経由の団体やフランスの著名な方経路の学びを伝えるところまで、
細かなところを含めば、日本のアロマ人口は、世界的に見てNo.1とも言われている。
勉強会では、会の有志からアンケートを取りそれを土台に違いについて取り上げた。
アンケートの問いは、所属している協会や教えてもらった師から、
どのようなカリキュラム(科目)を学んだかとか、資格についてとか、
時間や金額、また学んだ精油数とか、どんな禁忌を学ぶかとかetc…
また、スクールの制度についてなどもアンケートにはあり、
回答のまとめは、なんと149ページ、A4で印刷して3cm弱の厚さだった。
ここまでの資料はとても興味深かったので、隅から隅まで読み、
不明箇所などをチェックして12時間くらいかけて勉強会に臨んだ。
学べば学ぶほど…
勉強会に参加された方々は、複数の協会で学んだ方もおり、
この協会に参加し他の人たちの話を聞いて、ご自分のアロマテラピー観を熟成させた方もいる。
そもそも、アロマテラピーは、植物療法の一つだがハーブ療法と違ってその学問的歴史は浅い。
精油成分に注目しそれを利用するアロマテラピーと、
嗅覚による心理反応を利用するアロマテラピーとでは目的も異なる。
後者はあくまでもリラクセーションであり、前者はメディカル(医療的)と表現される。
(注意:アロマテラピーは医療ではない)
精油は植物由来であるが、その扱いには守るべきルールがあり、
誤った使用方法によって、私のようにアレルギーになる人はたくさんいる。
(一つひとつ報告が無いだけで潜在的には「たくさん」だと思っている)
それで「禁忌」があるのだが、それらは協会によって、また教える講師によって微妙に違う。
また、国によっても違いがあるし、禁忌のみならず、精油の情報も学べば学ぶほど混乱するのが現実だ。
これは、先にも述べたように歴史が浅く発展途上で、次々と情報がアップデートされているせいでもある。
色んな団体で学んだ方は、この勉強会での(IPAP協会での)体験を次のように語っていた。
色々学ぶうちに違う情報があって、一つの協会だけでなく他の協会でも学んだ。
しかし、学べば学ぶほど、どんどん情報が異なり、わからないスパイラルへとハマっていった。
そして、結局、数ある情報の中で「自分はどれを選択するのか」ということにたどり着いた。
IPAP協会では、協会の縛りや各講師の知識に依るところなく「そういう情報もあるのだ」と知る機会を得られる。何よりも、そこが大きな収穫である。
禁忌について
各協会での禁忌については、共通するものと違うものがある。
みなさんの体験をシェアしたが、私の精油アレルギーの体験が一番ヤバい例だったと思う。
(このブログでも私のwebでも、何度も紹介している)
その話はこちらへ↓
アレルギーに関連して、EUのコスメ法規表示義務についてのお話もあった。
EUは、米国と違って、食品や化粧品、トイレタリーなどについての基準がかなり厳しい。
指定表示の中に香料があった場合「香料」と表記するだけで良いが、
その中の26種については表示義務がある。
例えば、ほとんどの精油に含まれる「リナロール」という成分は、その中の一つである。
ちなみに、ラベンダー精油成分の約半分はこのリナロールである。
私はラベンダーもアレルギーで塗布はできない。
では、なぜに表示義務が課せられているか?
それは、いちいち言うまでもないが「何かしらの危険」があるからだ。
アレルゲンの一つになり得たり、トラブルの報告が多いと考えるのが妥当ということ。
(この話題はアロマではなくて心理学系の範囲)
また、小さいお子さんへの禁忌も存在するが、
今回の話題では精油を使わず、子どもの自然免疫に頼る方が多いことも特筆すべき点だと思った。
その精油はいつのものか?
販売精油について、頭を殴られたような衝撃な話題があった。
あるメーカーの精油を購入し、使おうと開封したところ香りが違っていた。
ラベルは確かに合っているのだが…
そこでロット番号を調べて問い合わせたところ、な、なんと10年前に製造したものだったそうだ。
精油は、種類にもよるが製造後3年以内くらいの使用期限のものが多い。
作られたと同時に化学変化(劣化)は始まっているからだ。
これも、きちんと勉強しないと、知らずに古いものを使って事故に繋がることもあるし、
どの位で使いきるべきなのかも、学ぶ必要があることがわかるだろう。
ずっと曝露されているから?
時々、ビルテナントなどのショップでも、一日中ディフューザーを焚いている店を見かける。
あれは、とても危険だと思う。
あるセラピスト(施術者)の方は、長時間労働でずっと香りに曝露されている環境で働くことがあったそうだ。
すると、疲れなども関係しているとは思うが、朝から吐き気がして動けない日もあったという。
次の日には、ケロっと治っているので、その時は気づけなかったそうだ。
マスクスプレーのこと
近年、コロナ禍でずっとマスクが手放せないことから、
アロマ商戦の一つとなっているのがマスクスプレーだ。
この話題も出たのだけれど、マスクに貼ったりして使えるアロマシールというのもある。
説明書き通りに内側に貼ったが、香りが強すぎてダメだったそうだ。
内側に貼るのは、刺激が強すぎると思うが、販売前にきちんとテストされているのだろうか?
スプレーもどのくらいの濃度がわからないけれど、内側にやるのは止めた方が良いと思うが、
各社、どんな説明が多いのだろうなぁ?
他にもたくさんの話題が出たが、特に秀逸なUさんの感想は忘れないように載せておきたい。
ピラミッドの形は三角だと思っていた。
しかし、今回のアンケートでピラミッドは上から見たら四角、下から見ても四角に見える。
でも、角度によっては三角錐とか四角錐とか色んな形に見えているのだと思った。
同じアロマテラピーでも、立ち位置で違う視点で多面的なのだと。
最後に
協会ごとのまとめを知ることで、この協会のルーツはここ、あの協会のルーツはここといったことも見えてきた。また、日本の場合、大きく分けて仏由来と英由来であることは変わらないと感じた。
●●協会のルーツは英国式、▲●はナード、●◆はフランス式。
これについては、別の機会にどこかで自分なりのまとめができたらと思う。
また、安全なアロマテラピーについてとセットで、協会の違いとスクールについても独自で調べたので、
知りたい人がいれば、講座もできちゃうと思ったけれど、需要なんてあるか?
フランス由来の授業は、テキストありきではなく、先生の知識をどんどん語っていくのが標準なのだなとはっきりわかった。私は、仏式授業はついていけない。。。
なぜなら視覚チャネルの脳なので、耳では聞き漏らして文字すら浮かばないだろうと思ってしまった💦
「こういうことがしたかった。」
最後にIPAPの旗振りである智美さんの口をついて出た言葉だ。
智美さんとやり取りをするたびに「会」という集まりの難しさを感じていた。
特に日本人は、一方的に教えを乞うスタイルばかりが慣習化されており、
自分の意見を述べたり発言しない傾向にある。
既に会を離脱してしまった人もたくさんいるけれど、
たぶん期待していたのはこういうことなのではないだろうか?
やっとやっと、ここまでたどり着けたことに私も感無量だった。
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