『ミステリと言う勿れ』ドラマ名言にみる 日本家庭の問題2 | アロマ&心理カウンセリング 心とからだのセルフケア @東京 調布

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マンガ原作の『ミステリと言う勿れ』のドラマがやってる。

AEAJ認定教室 調布アロマシオンを主宰し、アロマテラピー研究室でも活動中の島田さつきです。

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前回は、第一話に出てくるエピソードを交えて、

夫の家事作業について触れてみた。

 

こうした状況は、2つの問題を孕んでいる。

まずは、家庭の、家族の一員であるはずなのに、それに関わることへの自主性の無さ。
そして、なぜお手伝い程度の指示なのか?ということ。

 

主人公、整(ととのう)語録には、先の池本とのやりとりにこんなものもある。

メジャーリーガーの監督や選手は試合シーズンでも家族のイベントのために仕事を休むことがある。
彼らは、立ち会いたい、行かずにいられるかと行きたくて行く。
すると日本の解説者はこういう。
「ああ、奥さんが怖いんでしょうね」
解説者には、メジャーリーガーが行きたくて行くことを理解できない。
なぜなら自分がそう思ったことがないから。
無理やり行かされていると考える。大切な仕事を休んでまでと。

メジャーリーガーは子どものイベントに立ち会うことを父親の権利だと思い、
日本の解説者は義務だと思っている。

そこには天と地ほどの差がある。

(出産後の妻がいる池本に向かって)
子どもを産んだら女性は変わるといいましたよね?
当たり前です。
ちょっと目を離したら死んでしまう生きものを育てるのです。
問題なのは、あなたが一緒に変わってないことです。
でもそれは強制されることではないので、池本さんの好きにしたらいいと思います。
したこともしなかったことも、いずれ自分に返ってくるだけですから。

 

仕事を免罪符にする父親たち

 

欧米諸国と一括りにすると語弊はあるが、
例えば米国ならば、子育てに関わらないような輩は「離婚だ!」とすぐに迫られるような風潮がある。
子どもにご飯を用意するのはもちろん、子どものブラウスにアイロンをかけたり、

髪を結ったりすることだって夫はする。
妻の誕生日に何もしなかったり、結婚記念日を忘れたり…

なんてことがあったら「即、離婚だ!」みたいになる。
まあ、そこまでってどうよ?って思うこともあるが、それくらい違うということだ。


農耕民族であった日本は、家族総出で朝から陽が暮れるまで農業に従事することがほとんどだった。
その生活の中で、江戸時代には、男も子どもの面倒をみたし、兄弟が多い家では子どもも働き口であり、また労働力に満たない子どもは、下の子の子守りをするのが仕事だった。

しかし、明治以降(と歴史学者が言っている)に、違った教育が刷り込まれ、
男に都合の良い教育が成されてきてしまった。
そこにきて、高度成長期という、外で働けばそれで良いみたいな風潮の元、

「俺は外で働くから家庭は妻任せ」という流れができてしまう。
 

作業分担はそれでも良いかもしれない。
しかし、作業分担のみならず、責任分担までもが妻任せになった。

昭和あるあるだが、父親不在の家で、思春期に成績が著しく悪くなり、

息子がグレるといった件が吐いて捨てるほどあった。
すると、夫は妻にこういうのだ。


「家のことは任せたのに、おまえがちゃんとやってないからだろう。」と。

しかし、どうだろう?
妻が専業主婦で作業分担だけ任されたならばまだしも、夫だって家族の一員だ。
一員ならば、家族運営に問題がおきたならば、それを解決していくのが一員の役割じゃないのか?
 

それにも関わらず、金さえ持って帰れば家族ヅラできると勘違いし、
しかも自分が一家の大黒柱と称して、家族の長だと思っている。
長だと、リーダーだと主張するならば、家族運営の指揮を取れよ。

責任を取れよ。
 

それもせずに自己主張ばかりしていたのが、昭和の夫像だ。
もっというと、明治から続いていたのかもしれず、令和の今だって痕跡は充分に残っている。

仕事をしている。稼ぎ頭である。

そういったことを理由に、家のことは妻に任せて…イヤ、任せたという言葉すら間違いだろう。

家に居るのだから、家のことを全部やるのは妻の仕事だろうと、

家に関わる事柄の全てを、妻になすりつけてきたのである。

仕事を免罪符にして多くの日本の夫たちが、それが当たり前かのように。

 

なぜ当たり前と思ってしまったのだろうか?

それは、夫たち自身の父親像がそのようだったからだろう。

明治生まれの父親たちは、男尊女卑の世界に生きていたはず。

しかし、それは単に男だからと上に立つだけでなく、家長としてそれなりの責任を担っていた。

だから、その時代は、家長とそれ以外という関係性でも上手く廻っていたのだろう。

 

けれど、戦争に負け、アイデンティティを失くした日本が向かったのは、物理的に豊かになることだった。

それさえしていれば全てが許されるような、負け戦を取り返すような情熱をそこだけに注いでいたのだろう。

戦時中、もちろん家を守っていたのは、残された女たち、母たち、妻たちだ。

それを、戦後にも持ち込んだのではないか。

夫たちは外で働く間、自分の責務は家庭には無く、明治に培った家長としての主従関係性だけが残った。

 

その歪んだ家族像が、昭和の時代には多くのひずみを生んだ。

存在するのに姿が無い父親、といういびつな家族関係は、

特に成長期の子どもたちへの影響は大きく、あからさまな非行に拍車をかけたのだった。
 

そのいびつさの根源に気づいていながら、

それに本気で異を唱えられなかった妻たちはどうしたのだろうか?

 

昭和の多くの母たちは、経済的理由からその生活に我慢してがまんして…

ある人は、「夫が死んだら清々した」とまで言い、ある人は、着々と働きお金を貯めて離婚に踏み切り、

また、ある人は、同じ家に留まりつつ、赤の他人のような生活をする「仮面夫婦」という選択をしていった。

 

つづきます。

『ミステリと言う勿れ』ドラマ名言にみる 日本家庭の問題3

 

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