弁護士ドットコムの「モラハラ」記事が興味深いので【備忘録】その4 | アロマ&心理カウンセリング 心とからだのセルフケア @東京 調布

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心とからだの健康はセルフケアから。セルフ・カウンセリング、AEAJアロマテラピーアドバイザー・アロマハンドセラピスト資格認定教室 アロマシオン主宰
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自分はモラ夫なんかじゃない!とキレてるやつは、たぶんモラ夫。
AEAJ認定教室 調布アロマシオンを主宰し、アロマテラピー研究室でも活動中の島田さつきです。

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アロマテラピー研究室は、故・髙山林太郎氏が創設しました。
髙山氏は、多くの書籍によってアロマテラピーを日本に広く紹介した日本アロマの火付け役でした。

ロバート・ティスランドの本、ジャン・バルネの本、アロマテラピー界のバイブル「アロマテラピー大全」を翻訳したのも髙山氏でした。アロマテラピー研究室では、髙山氏から後継人指名をされた林琳さんとともに、髙山氏の思いを引き継ぎ、髙山氏のアロマ遺産管理とアロマテラピー啓蒙活動をしております。

 

連続で弁護士ドットコムの「モラハラ」記事が興味深いので取り上げている。

1回目の記事

 

2回目の記事

 

3回目の記事

 

そして今回4回目は最後になります。
モラハラは治るのか? 限界を迎えた時の対処法を離婚弁護士が解説

●言葉を使わないモラハラも
「はいはい、全てお前が正しく、全て俺が悪いんだな。もう謝ったからな」
モラ夫は、さらに、「夫を謝罪に追い込む過酷な妻」のイメージ作りに励んだりする。

モラ夫は、自らの落ち度であっても、「謝罪」の形をとりつつマウントをとろうとするのである。

(中略)

他方、妻の謝罪についてはどうか。多くのモラ夫は、「謝れば済むと思っているのか」「ごめんで済むなら警察はいらない」などと述べて、謝罪を受け付けず、さらに執拗な説教に及ぶことまである。妻の「落ち度」は、徹底追及して、自らの優位を確立しようとする。

大貫弁護士は、次のようにも述べている。
モラハラは「モラ夫が妻に対する優位・支配を確立、維持、拡大するための一切の言動・動作等」と定義している。

 

このシリーズの1回目で、

ハラスメントというのは、「自分よりも弱いと思っている人間にする行為」

そして、「本人の弱さの裏返しだ」と書いた。

つまり、自分が強くて本当に力を持った人間であり、自信を持ち自己肯定できるならば

相手に対して支配的にならずとも、相手から尊敬した態度をとってもらえるのだ。

しかし、その自信がないため、無理にその状態を取り繕うとしている。

これがハラスメントに至る、心持ちであり動機なのだ。

 

優位に立ちたい人間は、現在優位でない、つまり優越感を持っていないあらわれだ。

違う言い方をすれば、劣等感に苛まれているからこそ、優位に立ちたいと願うわけである。

早く大人になりたいと願うのは子どもであり、既に背の高い人は背が高くなりたいとは願わない。

 

モラハラの中心は、もちろん言葉であるが、実際のモラハラに言葉はいらない。

実例はいくらでもある。


(1)ため息モラ…夕食の鍋の蓋をあけてため息。部屋の隅の埃をみてため息。妻の顔をまじまじ見てため息
(2)ガン無視モラ…妻をガン無視し、数時間、口を利かない。モラの程度が高いと、ガン無視が1、2ヶ月に及ぶこともある
(3)不機嫌モラ…不機嫌の塊になって、居間のソファでムスっと座り、不機嫌オーラを撒き散らす
(4)暴れモラ/反抗期モラ…ドアをバタンと閉める、壁パンチ、壁キック、ティッシュボックス等を投げつけるなど暴れる
(5)にやけモラ…「馬鹿なやつ」と言いたげな表情で見下し、ニヤニヤしながら妻の顔を見て、まともに反応しない

まあ、色々やるよね。

少なくともこういうことをするのは、何かしらそのモデル(見本にしているもの)があり、また、そうすることが効果的だと、どこかで学習しているからやっている。

おそらく、ほとんどが原家族(育った家)での学習だと思われるが、学校などの集団で身につけている場合もある。常にいじめる側にいて自分を防御するような子も、こういうテクニックを使ったりする。

 

大貫弁護士のTwitterには次のようなものがあった。

(怒鳴る、怒る)
モラ夫の作法46
怒鳴る、怒る、睨み付けるなどのハードモラ
怒るとアドレナリン等の脳内麻薬が分泌され、本人は多幸感を得ると同時にエネルギッシュになる
攻撃性が高まるとDVに発展する
怒りの責任を妻になすりつけ正当化する
繰り返され、末期モラ夫となる
修正不可能

 

(脳内麻薬)
脳内麻薬とは、脳内で自然に分泌される物質であり、麻薬と似たような作用をもたらす物質。
 脳内麻薬様物質とも言われ、約20種類の物質があると言われる。
ドーパミン、エンドルフィン、アドレナリンなどがよく知られている。

これは、ニセの優越感を得ていると同時に、脳内麻薬が出て「快感」を得ているということだ。

この脳内麻薬は、無くなると欲しくなることから「麻薬」と表現されるが、人体は大きな力で反応が起きると、ニュートラルに戻ろうとする力があり、これを恒常性という。

この恒常性によってニュートラルに戻そうとするとき、振れ幅が大きければ大きいほど、逆に戻す力も大きく働く。

 

少し、想像してほしい。

自分はすごい力を持っていると脳内麻薬によって勘違いしたとする。

すると、逆に働く力、つまり、ダメダメ人間だと認識する力も、脳内麻薬が出る以前よりも強く感じることとなる。

虚栄を張ってあたかも自分はスゴイと一瞬は気分が良くなったはいいが、夢から覚めたらそれがハリボテだとわかり、より一層劣等感が増すといった具合に。

 

脳内麻薬は依存性があるので、また、その時の高揚感を得たくなる。

そのため理屈や理性など関係なく、高揚感を得るために同じことを繰り返す。

 

例えばこんな例だ。

自分よりも上席者(例えば会社の上司)には、理不尽なことを言われても頭が上がらないので、
自分の部下に八つ当たりして怒鳴り散らして、一時ストレス解消の高揚感を得る。

そして、あたかも自分は力を得た(社内での地位と言う意味)ような錯覚も得る。

 

はたから見れば、まったくエセの世界なのに…

自分のことは自分で見れないので、このサイクルは延々と繰り返されることになる。

 

モラは治るだろうか。結論からいえば、治ることはほぼ期待できない。
モラを治療するには、治療する強い意思が本人にあり、専門家の指導の下、少なくとも2~3年にわたり、本人が努力する必要がある。多くのモラ夫は、自らを治療対象とは認めないだろうし、そのような努力に取り組んだりはしない。

大貫弁護士の言葉には、「治る」「治療」と使われている。

つまり、これはもはや「病理」だという認識だろう。

自分がモラハラしている…と認識したならば、それを治したいと思う人間はいるだろうと思う。

99%の人間は、自分にポンコツなとこはあっても、自分を良い人だと肯定したいからだ。

だから、治るのであれば治りたい、良い方向へ向かうのなら、どうにかしたい欲求は必ずある。

 

けれども、モラハラを認める勇気を持つモラ夫がどのくらいいるだろうか?

そもそも、現実から目を背けて自己防衛するクセのある人間がモラハラするわけだから、

現実を受け入れるのは並大抵ではなかろう。

 

モラ夫は、日本明治民法の幽霊に毒された社会背景の元、その刷り込みに気づかず、

等身大の自分に満足せず、劣等感を覆い隠すため必死に何者かになろうとする。

その道具に、自分より弱い人間を利用しスポイルすることでニセの安定を図ろうとする。

 

この「モラ夫」記事を見て、腹の底からグツグツと気分を害し、必死に反論しようとする夫がいたとしたら、

その人はおそらくモラ夫だ。

 

モラ夫はやがてDV化する。するとそれは子どもへも影響する。モラハラももちろん影響はある。

それを考えると、モラ夫やDV夫を作らない、また、更生させる仕組みに取り組まなければならない。

それでなくても少子化しているのに、日本の未来は本当にお先真っ暗じゃないだろうか。

 

大貫弁護士は弁護士であるから、コラムでは離婚のメリット、デメリットをよく考えたうえで、このモラ夫問題に取り組むよう促しているが…

私は、流行やファッションを流すように、社会規範から変えていく機運が高ければ、もう少しこの問題は進んでいくように思っている。


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このコラムを書いた大貫弁護士は、事務所はさつき法律事務所という名です。
どんな由来があるのか? 全く謎ですが、どこか因縁を感じます。(笑)

 

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