ローレルとベイは別モノだった!?そしてその精油は? | アロマ&心理カウンセリング 心とからだのセルフケア @東京 調布

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さて、この葉はなんでしょう?

アロマ&カウンセリング 心とからだのセルフ・ケアをあなたに、アロマシオンの島田さつきです。

アロマテラピーの正しい使い方 知ってますか?

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右から、ニイクラファームさんで採ってきた丸葉のローレル、
真ん中も、ニイクラファームさんで採ってきた普通のローレル、
左は、鹿児島名産の「けせん団子」に使われてる葉(けせん)です。

けせん団子…肉桂(ニッキやシナモン)のようなクスノキ科ニッケイ属の葉で包んだ和菓子。

先日、鹿児島物産展に行きましたら、この葉っぱに包まれた和菓子を発見。
というのも、春先、月桂樹について調べていましたら、
ローレル(ローリエ)とベイ(ベイリーフ)は別モノという情報に行きつきまして、

何がどう違うのか調べている途中だったのです。

ウィキペディアにはこうあります。ローリエのページ

日本ではローレル(英語: laurel)、ロリエ(フランス語: laurier)、ベイリーフ(ベイリーブズ)[1]、英語: bay leaf, bay leaves)、ゲッケイジュ(月桂樹)、ロールベールブレッター(ドイツ語: Lorbeerblätter)などの名でも流通しているが、これらは各国語の綴りや発音の違いから来ている。生薬としては月桂葉(げっけいよう)と呼ばれるが、成分本質 (原材料) では医薬品でないものと判断されており、薬効を謳わない限りは食品である。

 

いわゆる月桂樹・ローレル、ローリエは葉でいうと写真の真ん中のような形状。

ベイは写真左のように3脈だと書かれており、そんな時にけせん団子に出会ったわけで、
これはもう持ち帰るしかないと買いました。

 

「けせん」を頼りに調べ始めたのですが、どうやらニッキ(肉桂)らしいこと。

すると3脈の葉は、ニッケイ(ニッキ…つまりシナモン)だということになります。

肉桂はシナモンの仲間たちになるので、月桂樹とは異なります。

ニッケイ→学名 Cinnamomum sieboldii
セイロンニッケイ→学名 Cinnamomum verum

シナニッケイ→学名 Cinnamomum cassia

ニッケイについてかな~り詳しいことは小石川植物園のこちらが面白かったので備忘録的に
http://warpal.sakura.ne.jp/kbg/nikkei/cinnamo.htm

 

これに対して月桂樹はというと…

クスノキ科 ゲッケイジュ属 学名 Laurus nobilis

葉は互生(ごせい)、縁は全縁でこまかに波打っているのが特徴。

 

同じクスノキ科ですが、もう明らかに別モノであることが学名からわかります。

 

料理に使う葉、ということで検索で出たのはインド料理屋さん。

インド人シェフ(ハリオム氏)のブログ

在日が長く、腕のありそうなシェフのブログに行きつきました。写真を見ると一目瞭然です。
このブログでは「インドでベイリーフといえば3脈の葉のほう」だと述べています。

(つまりニッケイのほう)

 

そして、極めつけ端的に謎が解けたのがこちらの情報です。

ローリエとベイリーフの違いは?料理への使い方にも使い分けがある!

・ローリエはクスノキ科ゲッケイジュ属で月桂樹の葉っぱで主にトルコ産
・ベイリーフ(インディアンベイリーフ)はクスノキ科ニッケイ属の葉で主にインド産

 

ここでは言葉(表現)のややこしさについても記述されており図解説明が素晴らしい。

さらにややこしいベイリーフの出自

 

そもそもニッケイ属といえば日本ではニッキ、つまりシナモンのこと。
ニッケイ属は大きく分けて「セイロンシナモン」「ニッケイ」「シナニッケイ」に分けられます。

厳密には異なる品種であるこれらの葉っぱを総じてベイリーフと呼ぶ場合もあれば、「シナニッケイ」にあたる「カシア」という植物の葉をベイリーフと指す場合、「ニッケイ」にあたる「シナモン」の葉をベイリーフと指す場合があるようです。

そもそもカシアやシナモンといった名称自体が非常に曖昧な存在で、特に「シナモン」という言葉はニッケイ属の品種をすべて網羅する名称として定着しているため、イメージとしてはシナモン(=ニッケイ属の植物の総称)のなかに「カシア」という種類があり、その葉っぱを本物のベイリーフと考える人もいるという感じになっています。

ベイリーフはニッケイの葉の場合はシナモンリーフ、カシアの葉の場合はカシアリーフなどとも呼ばれ、いずれもインディアンベイリーフ=ベイリーフと感考えられます。よほどのこだわりがあればシナモンリーフとカシアリーフは別のモノと言えるでしょうが、一般的にはどちらもイコールでベイリーフと考えていいのではないでしょうか?

 

ということで、ベイリーフとは、クスノキ科ニッケイ属のいわゆるシナモンのことであり、

ローレル(ローリエ)は、クスノキ科ゲッケイジュ属は、料理でよく出回っている月桂樹Laurus nobilisと判別。

 

しかし、そもそも精油のローレル/ベイを調べていたので、学名で検索するとこれがまたカオスでした。

 

生活の木「ベイ(ローレル/月桂樹)精油/Laurel leaf」 Laurus nobilis / クスノキ科

主要成分 1.8シネオール

Laurus nobilis でありながらベイなのかローレルなのか、わからない表記で誤解を生みます。

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この表記問題は、カリス成城やフロリハナ、フィネッサンスも同様です。

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ル・コントワール、プラナロムは誤認されないでしょう。

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がしかし、プラナロムには、ベイリーフというのも存在しました。

ケンソーの取り扱いではなく、フランス本国であるもののようです。

ベイリーフ 精油 10ml Pranarom / プラナロム [BAY ST THOMAS-PIMENTA RACEMOSA]
学名: Pimenta racemosa (ピメンタ・ラセモサ)、使用されている部位: 葉、主要成分:オイゲノール

はて?学名が違います。

ニッケイ属(Cinnamomum )でもなく、ゲッケイジュ属(Laurus)でもなく、ピメンタ属(Pimenta) ?

 

ここにきてまた新たな植物が登場してしまいました💦

 

Pimenta racemosa を探っていくと…

ベイリーフ【産地】西インド【学名】Pimenta racemosa【抽出部位】葉 【抽出方法】水蒸気蒸留法
https://store.shopping.yahoo.co.jp/un-petit-reve/408.html?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_title

 

こんなのも…ベイリーフ Pimenta racemosa

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アロマキュア 「ベイ」とあるのに説明を見てもLaurus nobilisPimenta racemosaか?
両方の表記がありどちらなのかわかりません。

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REGENT HOUSE 写真の瓶にはPimenta racemosa なのに説明の学名はLaurus nobilis

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これ以外にも、マツ科の果実から抽出とか、セリ科で抽出部 :葉、芽とか、

ローレルの表記なのに学名がRosmarinus officinalis CT(Verbenone)、Laurus nobilis CT(Verbenone)

単なる誤りだけでなく、この精油に関してはかなり混乱をきたしていることがわかりました。

 

最後に見つけたのこちら

ベイラム https://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-bayrum_large.html

 

【ベイ】

Pimenta racemosa とは、ベイラム(Bay rum)と呼ばれ、別名Myrcia acris、Tree bay、Tree bayberry、Bay rum tree、ウェストインディアンベイ(West Indian bay)、 ベイリーブズ(bay leaves)、ベイリーフ(bay leaf) 

フトモモ科、抽出部位:葉

精油の安全性ガイド(第2版)でも、ベイ(ウエストインディアン P.592)で情報を探せました。

ローレル(Laurus nobilis )が1.8シネオールが約半分なのに対し、ベイ(Pimenta racemosa)は、オイゲノールが約半分。オイゲノール含有量が多いため、「最大皮膚使用量0.9%を推奨」とある。
また、説明の一番最後にはこうある。
この精油は、ベイリーフとしても知られるローレル精油と混同してはならない

 

はぁ~むっちゃ惑わされました。

 

【まとめ】

・料理使用の ニッキ/ニッケイ/ベイリーフ(インディアンベイリーフ)はクスノキ科ニッケイ属 インド産

いわゆるシナモンなのでCinnamomum から始まる別名(学名)
・料理及び精油のLaurus nobilis ローリエ(ローレル)はクスノキ科ゲッケイジュ属 主にトルコ産
・精油のPimenta racemosa ベイ(ベイリーフ/ウェストインディアンベイ)はフトモモ科 西インド諸島ドミニカ産

 

今回、調査していてwebの商品情報がかなりいい加減な表記(誤表記)なことに愕然とし…

アロマテラピーの授業では、「学名を見て買うように」と指導しますが、それだけじゃダメだとわかりました。

 

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ちなみにけせん団子のことは、調査過程で色々でてきたのでここにURL貼っておきます。

かごしまの郷土料理 (けせん団子の写真がきれい)

鹿児島のお菓子「けせん団子」 ニッキの香りがさわやかな小豆のお団子

(作り方詳細が書かれている)

 

けせん団子研究会発足?! 分析レポート①

(菓子店別の調査評価が出ている)

 

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