智美さんから「フランス政府認定のアロマ協会ってないんですよ」と耳打ちされた(フランスマジック 笑)
アロマ&カウンセリング講師がホームページ制作もセラピーする アロマシオンの島田さつきです。
東京 調布で AEAJアロマテラピーアドバイザー資格認定教室主宰&カウンセリング講座講師
ITが苦手なセラピストやカウンセラーのためにコンサル付きホームページ制作もしています。
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前回のつづきのレポートです。
約1時間のセミナーで智美さんは、ノンストップで話しまくり。
もしや時間通り終わらないのでは…、ちょっとハラハラしながら聞いちゃいました(笑)
内容は以下について取り上げられました。
【フランスにおけるフィトテラピーの法規】
メディカルハーブのフランスでの取り扱い
自然療法士と薬剤師、その問題点
エルボストリーの国家資格
薬剤師の知識量
【自然だから安全?】
THMPD指令(EUの伝統的なハーブ医薬品に関する指令)の制定
Anti-poison(毒物摂取相談窓口)に寄せられる精油やハーブの相談
【2017年10月Congres de GrasseでのMichel Fauconらの発表】
皮膚塗布濃度の訂正
飲用 特にケトン
ディフューザーの注意点
アロマテラピー専門教育の重要性
【化学物質過敏症・化学過敏症症候群(MCS)特に「香害」についての考察】
化学物質過敏症とは?
合成香料はダメで天然香料ならOK?
アロマテラピーの注意点
全部は挙げられませんのでかいつまんで…気になった内容について。
仏では、薬草学や植物学に対して、薬剤師の知識より自然療法師の方が上回るシステムになっている。
(これらを学ぶ時間の問題)
エルボストリ(ハーブ薬局)はあるが、仏では、国が自然療法排除の傾向がある。
特に毒性の強い植物に対して、薬剤師に権限を与え自然療法師には手の届かないシステムであること。
EU全体では、自然療法を見直す傾向にありながら、仏は逆行しているのが現状である。
仏での精油の飲用事故が増えており、特に15歳未満の報告がなされている。
飲用した場合、30分~4時間の間に症状が出る。
ハーブによる事故では、自己判断で腎結石を治そうとハーブサプリを使い死にかけた例がある。
ハーブではありませんが、私の友人は漢方薬を中国から個人輸入して喘息治療に使い、
劇症肝炎で死にかけました。(島田談)
薬剤師・アロマトローグ(アロマ研究者)であるMichel Fauconによると、
精油の推奨塗布濃度は、以前と比べ低くなっており多くても12%である。
Nardで有名なドミニク・ボドゥー氏は、近年、50%、70%という濃度を掲げているものもある。
50%、70%濃度というのは、びっくりでした…
ちなみに昨年聞いてびっくりだったのは、Nard Japanって言ってるけど、
Nard本体は既にベルギーになくて日本だけだったってこと(島田談)
精油のセージ、ヒソップは仏では一般販売していない。(毒性禁忌があるため)
ラベンダーストエカスも同様に買えない。
日本ではフロリハナで売っているが、日本やアジア向けになっている。
フロリアルは仏会社、フロリハナは、日本の会社と聞いたことがありますが…(島田談)
日本に於いてディフューザー使用方法の野放し状態を危惧。
仏では、1回15~30分、1日 2~3回と言われている。
特に1.8シネオール、カンファー、メントールに注意勧告が出されている。
仏でディフューザーの誤った使用による乳幼児死亡例がある。
化学物質過敏症について、近年増えているが、日本の香りに対する流行を危惧。
洗剤などトイレタリー製品やトイレットペーパーなど多岐に渡る。
特に長期にわたって、香りに曝露されることに対して、あまりに無防備である。
香りは目に見えない化学成分であり、鼻、喉、目など外界に接している粘膜から取り込まれる。
粘膜刺激があるということは、目に見えない化学物質によるものと考えるべき。
目に染みる、咳き込む、気分が悪くなるなどetc…皮膚塗布よりもさらに深刻である。
アロマサロンのセラピストは特に曝露が酷いと思われます。
家に帰ると治るが、サロンに行くと頭痛がするというセラピストの話を聞いたことがあり、
経皮のみならず、室内芳香によるものの可能性が高いのでしょう。
サロンで途切れず香りを炊いている状態への懸念。
私の場合、激落ちくんのスプレーで咳き込みます。これも刺激と思われます。(島田談)
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以上がかいつまんで私なりの言葉に置き換えた内容でした。
まだまだ濃い内容はありましたので、どこかでお伝えできる機会があればと思っています。
ついでにフランス式アロマについて少々書いておこうと思います。
まず最近ではご存知の方も多いですが、「フランスでは医師が治療にアロマを使っている」は語弊がある。
現実は医師が使っているのは、ほんの一握りで全くポピュラーじゃないということ。
未だに日本のアロマ系医師集団のサイトで書かれていたのを見つけた時はがっかりしました。
最新情報の勉強不足か、更新不足か…
この仏式アロマから日本では「メディカルアロマ」という言葉がひとり歩きしています。
私の意見ですが、できることならば、日本でこの言葉を使わないようになってほしい。
医療目的というイメージによる弊害の方が強くなってしまうからです。
精油を使おうとする人たちは、知識のある人だけではなく、全くの無知な人もたくさんいて、
全く無知な販売員が売っていたりすることもあります。
日本人の自分で学ばない調べない体質を悪用して、イメージだけで押し通す言葉の乱用広告から、
景表法という法律ができました。法律を作らなければならないくらい騙されちゃう人種なんだと思います。
一般には「メディカル」というだけで、医療的であるという印象を持つでしょう。
実際に精油やハーブに医療的成分があったとしても、それはむやみに薬代わりと言ってよいのか?
しつこいほどにきっちりとした説明をして、その説明を理解しましたとサインして使ってもらうくらいの、
慎重さがあった方が良いのではないかと、最近思ってしまいます。
智美さんは話の中で、「学べば学ぶほど精油を使わなくなった」と言っていました。
私自身も、一部の精油アレルギーがあります。きちんと学ぶ前に誤った使い方をした結果です。
家には猫もいますので、ほぼ自分のためには使いません。
ここ数年で精油に対する私の知識も変わりました。
どのメーカーがいいですか?という方がよくいますが、その問いには答えられません。
その問いは、野菜買うんですけど、どのメーカーがいいですか?と聞かれてるのと同じだからです。
精油については、臨床歴史の浅い未知な部分がたくさんあり、未だ発展途上です。
だからこそ、イメージなどで売ることなく、まだわからないことだらけですと、
胸を張って真実を言ってくれるセラピストやアロマ業界人が増えることを願うばかりです。
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