運命の出会い 362 | TRIQUETRA ~Tributary Zone~

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2代目のブログです

ヒーラーの仕事を始めて、

あれこれ忙しくなり。。。

 

 

ダンスをやめ。。。

歌をやめ。。。

 

 

そして。

 

あの頃はもう、友達と会って

ゆっくりおしゃべり。。。

 

みたいなことも、ほとんど

しなくなっていたし。

 

したい。という気持ちすら、

ほとんどなくなっていた。

 

 

そんな中。

 

あの英会話のレッスンだけは、

ずっと続けていた。

 

忙しいから、休みたい!

 

・・・と思ってしまう日もあったけど。

 

それでも、続けていられたのは、

多分。

 

「翻訳をチェックしてもらう」

 

・・・という、大きな目的が

そこにあったからなのだけど。

 

 

でも、今にして思えば。

 

先生との会話そのものが。

 

あの頃の私の、

癒しになっていたのだろうな。

 

・・・とも思う。

 

 

「英会話レッスン」という

名目はそこにあったとしても。

 

実際、その中身は。

 

すごく気の合う友達と。

楽しくおしゃべりしていることと、

なんら、変わりなかったのだし。

 

その会話は私にとっては、

どこまでもどこまでも、

心地よく。

 

 

 

だからそのうち、

母が倒れ。。。

 

ヒーラーのお仕事も辞め、

スタディ・グループも辞め。

 

その時に自分の身の周りに

あった繋がりを。

 

ほとんど断ち切った後でも、

私は。

 

英会話のレッスンだけは、

続けていた。

 

 

そこだけは、まだ。

手放さなかった。

 

 

*******

 

 

英会話の先生との

付き合いで。

 

私の中で、最大級に

ラクだったことは。

 

 

その場を離れた途端。

 

お互いが完全に、

「他人」になれることだった。

 

 

私達はお互い。

 

精神的に。というか、

哲学的に。というか。

 

そういう部分では、

どこまでもどこまでも

深いところまで入り込んで

話をしたけれども。

 

そして、家族とか仕事とか。

自分の趣味や交友関係とか。

 

そういう、プライベートなことも

あれこれ正直に話していたけど。

 

 

でもなんというか。

お互い。

 

必要以上に、相手のことに

干渉しなかった。というか。

 

しなくて、済んだ。というか。

 

 

例えば。

 

レッスンが終わって、

また今度。

 

・・・と、別れた瞬間。

 

 

もう。

 

次に会うその時まで。

 

お互いの世界から、

相手の存在が完全に

消えている。

 

・・・みたいな。

 

 

 

そういう形が。

 

 

私にとってはものすごく、

ラクだった。

 

 

 

多少の言葉の壁が

あったことで。

 

少しそこに、

誤解がありそうな時でも。

 

英語で説明するのが

めんどくさくて。

 

 

「ま、いっか」

 

 

・・・で、ほとんど

済ませられてしまっている

自分が。

 

 

本当にラクだと思ったし。

 

 

それが、結果的に。

 

いろんなことを、

スムーズにしていた。。。

 

 

相手が日本人だったら。

言葉が通じてしまうだけに。

 

相手に対して、

真剣になればなるほど。

 

あれこれ、説明したくなったり。

解ってもらいたくなったり。

 

・・・という、そういうエゴが

騒いでしまっていたけど。

 

 

彼がイギリス人だった故に。

 

そういうエゴはもう、

簡単に手放せた。

 

 

 

以前、夫や娘に。

 

「ママに必要なスキルは、

スルー術だよ」

 

・・・と言われたことがあったけど(笑)

 

 

そういうことか。と。

 

 

英会話の先生との交流を通して、

自分の中にあった「重さ」に、

気づくことが出来た。

 

 

それをやめれば。

 

こんなにラクなんだな。

 

・・・ということも。

 

 

*******

 

 

まぁ、でも。

ある時、思ったんだよね。

 

思ったというか、

本当はもう、解っていたこと

だったけど。

 

 

結局。

 

自分がその相手のことを、

好きか、嫌いか。

 

もうホント。

 

これに尽きるよな。と(苦笑)

 

 

 

そして。

 

その相手のことを、

好きになるのか。

 

それとも、

嫌いになるのか。

 

 

何がどうなると、

そうなるのか。

 

 

そういうのはもう、

よく解らない。に尽きる(笑)

 

 

 

好きになる。

嫌いになる。

 

 

そこに理由をつけようと思えば、

なんとでも、つけられると思うけど。

 

 

そんなのは結局。

 

自分を納得させるための、

マインドによる、

後づけの理由でしかなく。

 

 

そんなものを基に、

自分マニュアルを作るのも、

なんだか、馬鹿馬鹿しい。。。

 

 

だからもう。

 

成るように成る。

 

・・・としか、言えない。

 

 

相手のことを好きになろうが、

嫌いになろうが。

 

それはそれだ。。。と。

 

 

 

けれども。

 

「好き」も「嫌い」も、

そこに「磁力」が。。。

 

「縁」がなければ。

 

起こらないのだと。

 

私は思っているから。。。

 

 

好きな人のことも。

嫌いな人のことも。

 

 

深いところではみんな。

 

愛している。。。

 

 

*******

 

 

母が手術して。

いろいろ大変になってきた頃。

 

 

私はだんだん、

そちらに集中するようになり。

 

英会話に通うことに対しての、

「熱」を失っていることに。

 

そこに「磁力」を

感じなくなっている自分に。

 

ある時、ふと、気づいた。

 

 

それに気づいてしまったら、

もう。

 

続けられなくなってしまうのが、

私で。。。

 

 

それまでも、

母のことは先生に話していたから、

レッスンを辞めると伝えた時も、

彼はすぐに、理解してくれた。

 

 

「また、通常に戻ったら、

連絡して」

 

・・・と、彼は言い。

 

「解った。連絡しますね」

 

・・・と、私は言ったけど。

 

 

結局。

それっきりになった。

 

 

でもあの時も私は。。。

 

寂しい。とは。

 

思わなかったな。。。

 

 

*******

 

 

例えば、今現在は。

 

もう、あれこれ落ち着いているから、

また、英会話を再開しようと思えば。

 

私が彼に連絡をすれば。

 

いつでもまた、

再開できるのだろうけど。

 

 

なんだかもう。

そういう気分にはならない。。。

 

 

だから思う。。。

 

タイミングって、あるんだな。と。

 

 

 

今、

彼は日本にいるのだろうか?

 

それすらも、解らない。

 

 

 

あの頃、彼は。

 

50歳になったら、

仕事も何もかも辞めて。

 

そして引退後は、

ギリシアに移住して。

 

のんびり過ごしたい。と。

 

いつも言っていた。。。

 

 

 

彼が、ああいう風に

言うのを聞いて。

 

 

そうだよねぇ。。。

 

 

引退はやっぱり。

50歳だよねぇ。。。と。

 

 

そう思っていた。。。

 

 

 

そのあたりで引退するのが、

実はとても自然なことなのでは。。。

 

・・・と。

 

 

私も。

 

そう思っていたから。。。

 

 

*******

 

 

つづく