ボイトレの先生は、
最初は、『スターマン』推しだったけど。
レッスンを重ねていくうちに、、、
「うん。いいね。
やっぱり、こっちの曲の
ほうがいい」
・・・と。
『スペース・オディティ』が
好きになったようだった。
あの曲は。
「スルメ曲」だと思っていた。
噛めば噛むほど、
味の出る。。。
聴けば聴くほど、
どんどん良くなってくる曲。
でも。
大衆受けしそうな
『スターマン』のような
曲に比べると。
スルメ曲って。
最初は、ピンとこない人が
多い気がする。。。
だから、そういう歌を
ライヴで歌う場合は。
よっぽど、「何か」を伝えない限りは、
大概の人は、退屈に感じる
だろうな。。。と。
そう思っていた。
その「何か」っていうのは。
簡単に言ってしまえば、
「魂」だけど。
歌に乗せるその
「魂」というのは。。。
人の深いところに、
何かを伝えるのは。
歌詞がどうとか、
メロディーがどうとか。
あとは、歌唱力とか。
そういうのも、もちろん、
あるのだろうけれども。
それ以上に。
その人の味というか、
その人自体の魅力というか。
エネルギーというか。
私は。
そういうもののような
気がしてしかたない。
そして、そういうのは。
その場で作ろうと思って
作れるものでもなく。
歌の練習で、
作れるものでもなく。
その人の生き様。というか。
その人の在り方というか。
そういうところと、
すごく、関係しているような
気がしていて。
ライヴ本番の時。
客席の人達が、私の歌を聴いて、
無意識に、どういう反応を
するのか。。。
つまらなそうなのか。
眠そうなのか。
それとも、何かを感じて
くれるのか。。。
その、彼らの反応に。
それまでの私の生き様というか、
これまでの自分の「成果」が。
見れたりするのだろうなぁ。。。と。
なんだか。
デヴィッド・ボウイのあの曲を
歌う時は。
そんなことを考えていたっけ。。。
今までも、ライヴで、
いろんな歌を歌ってきたけど。
お客の反応が楽しみ。
・・・みたいなことを
考えたことって。
それまで、あまりなかったの
だけど。。。
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ボイトレのレッスンを
しながら。
私が考えていたのはいつも、
こういうことで(笑)
歌い方ノウハウは、
おまけみたいなものだったな(笑)
先生は原曲を聴きながら、、、
ここは、裏だね。
ここは、ミックスで。
・・・みたいな。
細かいところまで、
チェックしたりしていたけど。
基本は、私の好きに
歌わせてくれていた。
ボイトレを始めてから、、、
一時期、考えながら歌ってしまう
ようになったことに。
すごく、苦痛を感じていた。
地声だの裏声だの。
喉とか、筋肉がどうのとか。
なんだか、このころになると、
そういうの、もう、どうでもいいや。
みたいな感じになり(苦笑)
先生の話は、聞いているようで、
聞いていなかった気がする(苦笑)
昔から、そうやって。
好きに歌ってきたから。
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あ。。。
でも、そう言えば。
歌う時はそんな感じだったけど。
発声練習の時だけは、
打って変わって、やけに真面目に
なったりしていた。
チャレンジ精神だけは、
いつまで経っても旺盛だったので。
自分に出来ないことに
挑戦することが、好きだった。
あの頃は、『オペラ座の怪人』の
最高音を出すことと。
地声の高音を伸ばすことに
燃えていたっけ(笑)
石鹸彫刻に対しては、
最初から、腰が引けていたのに。。。
「歌うこと」や「踊ること」に
対しては。
今、自分に出来ないことでも、
頑張れば、いつかは絶対に
出来るようになる。
・・・みたいな。
そんな、「根拠のない自信」
みたいなものが。
なぜかいつも。
自分の中にあった。
それが「熱」になり。
「原動力」になり。
そうやって。
今、出来ないことが出来るよう
なるためにと。。。
あれこれ頑張ったり、
試行錯誤している時間が。
私にとっては至福。。。というか。
楽しくて、しかたのない
時間だったな。。。と。
そう思う。
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この前。。。
ひとりの男性が、『夜に駆ける』を
カバーしている動画をたまたま見つけて。
もともとは、女性が歌うこの歌を、
男性が原曲キーのまま、
裏声NGという縛りをつけて、
チャレンジしているのを見て。
歌うことが本当に好きな人って。
やっぱりみんな。
こういうのが、
やりたくなるんだね。と(笑)
そんな風に思った。。。
今はなんだか。。。
自分が歌うよりも。
若い人の歌を聴いているのが。
気持ちがいい。
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つづく