あの、ソロ・ショーのあとも、
なんとなく、ズルズルとレッスンに通い。
結局、その年の年末ショーにも
出演した。
その時は、ウイングメーカーの曲で
踊った。。。
だから、実際には。
人生最後のショーとなったのは、
その年末ショーだったのだけど。
私の心の中では。
あの、ソロ・ショーが、
最後だった感じがする。
年末ショーは。。。
その、余韻みたいなもので。。。
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ミシャールが、バリ島に
移住した時点で、すでにもう。
うっすらと、「終わり」は
見えていた。
お姉さん先生のスタジオに
いた頃は。
ほとんど、何も求めず。
何も目指さず。
ただただ、身体を動かして
おきたいから。。。と。
そういう理由で、
ダンスを続けていた。。。
・・・はずだったのだけど。
でも、やっぱり。
あの頃は、
まだまだ、そこに。。。
「踊ること」に対する未練を。
捨てきれていなかったのだろうと。
今はそう思う。
踊ることや、歌うことが
好きなのは。。。
気持ちが良いから。
生きていてよかった。と。
泣きたくなるくらい、
気持ちが良いから。
その「気持ち良さ」に対する
執着心みたいなものが。
ずっとずっと。
私の中にあったのだと思う。
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そうやって。
私の自我は。
ソロ・ショーのあとも、
結局ズルズルと、それにしがみ
ついていたわけだけど。
やっぱり、魂は。
「流れ」を通して自然と。
導いてくれたと思う。。。
その執着心を。
手放す方向へと。。。
あの頃は。
ヒーラーとしての仕事が、
なんだかとんでもなく忙しく
なってきていて。
更に、夫の仕事の事務も
兼任していたりして。
それまでは。
ダンスや歌のレッスンの日は、
セッションを入れないように
していたのだけれども。
そのために、クライアントさんに
待ってもらうことが。
なんだか、居たたまれない
感じがしてきて。
「あぁ。そういうことか」
・・・と、思った。
もう、いよいよ。
そういう時期なんだな。と。
悟ったような気がした。
だから、思い切って
手放すことにしたのだ。。。
デバダシ・スタジオに
通うことを。
私にとっては、
それはそのまま。
この人生の中での。
「踊ること」の終了。
・・・に繋がっていることも。
なんとなく、解っていた。
もう。。。
本当に本当に。
これで、最後なんだな。。。と。
そう思った。
さすがに、あの時点では。
「歌」まではまだ、
手放すことが出来なかったし。
歌だけは。。。
死ぬまで続けていられれば
いいな。。。と。
そう思っていた。
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ああやって。
状況に追い込まれることが
なければ。
私はいつまでたっても、
そこにいたかもしれないけど。
ただ。
実際に手放してみたら。
嘘のように、もうそこに、
まったく未練を感じていない
自分がいて。
自分でも驚いた。
本当に見事に。
気持ちが切り替わり。。。
スッキリ忘れたのだ。
踊ることを。
長い間ずっと。
あれだけ、踊りたかったのに。
あぁ、、なんだか。
知らないうちに。
いろいろ、やりきっていたのだな。
・・・と。
手放したあとになって。。。
それが、ハッキリと解ったり
したものだ。
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つづく