運命の出会い 248 | TRIQUETRA ~Tributary Zone~

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2代目のブログです

一番最初に感じたのは。。。

 

足の裏の感覚だった。

 

 

それで、ふと自分の足元を見ると、

素足で、土の上に立っていることに

気がついた。

 

 

それは固くて、少し湿った。

土だった。

 

 

 

最初はその「点」から始まり。

 

今、自分はここにいるんだ。という。

 

そういう自覚と共に。

 

急に、周りの景色が広がると。

 

 

そこは。

 

「草原」

 

・・・だった。。。

 

 

*******

 

 

草原。。。と言っても。

 

草は、所々にかたまって

生えている感じで。

 

その、湿った土が見えている

部分のほうが、多かったかも

しれない。。。

 

 

そして。

 

草の合間には。

小さな、黄色い花が。

 

ポツポツと自生しているのが

見えた。

 

 

 

「ここは、どこなんだろう?」

 

 

・・・と、考えているうちに、

そこには、風が吹いていることに

気がついた。

 

 

結構、強めの風で。

 

自分の髪が後ろに

流されるのを感じて。。。

 

その髪の長さで、ふと。

 

自分が、女であることに、

気づいたのだった。

 

 

気づいた。というか。

思い出した。というか。。。

 

 

まだ、若い女性だ。。。

 

 

そうやって、少しずつ。

周囲がハッキリしていくに従って。。。

 

 

意識が変な感じになってきて。

 

 

今の自分。。。

 

つまり、「Lyricaとしての自分」の

意識が。

 

どんどん薄らいでいき。。。

 

 

気づけば。

 

途中から私の意識は。

 

その女性そのものに

なっていた。

 

 

*******

 

 

空は、どんよりと曇っていて。。。

 

今、立っているところからは、

海が見える。。。

 

 

その海は、深い青。。。

紺碧の青で。

 

 

私が立っている場所から、

ほんの10メートルくらい先は、

断崖絶壁になっている。。。

 

 

そして私は。

 

まだ、それを見ていないにも

関わらず。

 

 

その高い崖の下には、

本当に小さな。

 

砂浜とは言えないくらいの

小さな砂浜があることを、

知っていた。

 

 

私は、白くて、薄くて、

軽い生地で出来た。

 

古代ギリシャ人の着ていた

チュニックのような服を

着ていて。

 

その裾も、

風に流されていた。

 

 

そんな強い風が吹く草原で。

 

どんよりとした灰色の空と、

雲って光のささない

紺碧の海を眺めていた時。

 

 

その時の自分は。

 

悲しいというか。

 

虚しいというか。

 

 

・・・うまく言えないのだけど。

 

 

「哀愁」を感じていた。

 

 

ものすごく、沈んだ。。。

重々しい気持ちで。

 

じっと。

海の向こうを眺めていたのを

覚えている。

 

 

*******

 

 

そういう感覚の中に

浸っていた時、ふと。。。

 

遠くの方から、前世体験CDの、

誘導の声が聴こえてきた。

 

 

「あなたの、死の場面に

飛んでみてください」

 

・・・と。

 

 

その瞬間。

 

私は部屋の中にいた。。。

 

 

壁が白っぽい石で出来ている、

円形の、小さな部屋。

 

 

その壁には大きな窓があり。

 

窓。と言っても。

ガラスもなければ、枠もない。

 

ただ、そこには大きな

穴が開いているだけ。

 

 

そういう窓が。

石造りの壁に、規則的に

いくつも並んでいた。

 

 

その窓からは、外が見える。

 

でも、外は真っ白な

空しか見えない。

 

 

私は、今、自分がいるところが

どこなのか。

 

もう、既に解っていた。

 

 

そこは、、、

 

塔の最上階の部屋なのだ。

 

 

 

あの草原には。

 

白くて大きくて、

とても高い塔が。

 

ポツンと建っていた。

 

 

その塔の中の部屋に。

 

今、自分はいるのだ。。。

 

 

*******

 

 

その部屋の中央に、

石でできた、ゴツゴツで

寝心地の悪い寝台があり。

 

私はそこに、

横たわっていた。

 

 

草原の場面と、ほとんど

同じくらいの。。。

 

まだ、若いままの私だった。

 

 

壁に開いた大きな窓のところに、

女性が一人、立っているのが

見える。。。

 

 

私よりは少し、

年上に見えたけど。

 

でも、まだ若い女性。。。

 

やっぱり、チュニックを

着ている。。。

 

 

そして、横たわる私の脇に、

やっぱり、若いひとりの男性がいて。

 

彼は、床にしゃがみこんだ

状態で。

 

私のほうを、見ていた。

 

 

その彼の目が。

 

ひどく、心配そうだったので。

 

 

私は思わず。

 

 

「大丈夫だよ。

ちょっと行ってくるけど、

すぐに帰ってくるから」

 

・・・と。

 

 

そう言って。

笑ってみせた。

 

 

*******

 

 

そこで、ハッ!と

目が覚めた。

 

 

誘導の声に。

起こされたのだ。。。

 

 

 

そう、あの時。。。

 

目が覚めた。

 

・・・という、感覚だった。

 

 

あれは、まるで。

夢を見ていたような。。。

 

 

でも。

 

普段見る夢とは、

明らかに、明度と彩度が

違っていて。

 

感覚もまた。

違っていた。。。

 

 

そして、目覚めた後も。

 

そして、何年経っても。。。

 

 

決して忘れることのない。

 

あまりに、リアル過ぎる夢。。。

 

 

そんなヴィジョンだった。

 

 

*******

 

 

つづく