運命の出会い 228 | TRIQUETRA ~Tributary Zone~

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2代目のブログです

それからしばらく経つと。

今度は息子が、学校から帰ってきた。

 

 

あの地震の時。

 

息子たちは体育館で、

明日の卒業式の準備をしていたそうで。

 

天上に吊るされた照明のひとつが、

自分のすぐ真横に落ちてきた。

 

・・・と、息子は言っていた。

 

 

よくよく考えてみれば、

それって、かなり危なかったのでは?

 

・・・という感じなのだけど。

 

息子があまりに、淡々とそれを

話していたせいか。

 

 

なんだか私のほうも。

 

「へぇ。。。そうなんだぁ。。。」

 

・・・と。

 

あんまり動揺しなかったのを

覚えている。。。

 

 

ただ。。。

 

そうか。。。

明日は、卒業式なのか。。。

 

こんな地震のあとでは、

親御さん、気が気じゃないだろうに。。。と。

 

 

そんなことを、

気にしていたな。。。

 

 

 

あの日はちょうど。

 

息子が新たに通い始める予定だった塾の、

親子面談の日でもあり。。。

 

 

もちろん。

 

こんな状況の中では、塾になんか

行っている場合でもない。と。

 

それで私は、

何度も塾に電話をしたけど、

やっぱり、全然連絡が取れなかった。

 

 

いきなり、無断欠席するのは、

塾の先生に失礼すぎるだろう。。。と。

 

 

よくよく考えてみれば。。。

 

あんな緊急事態だったのだから。

 

そんなこと、気にしなくても

よかったのかもしれないけど。

 

 

それでも私は、なんだか。。。

 

少しでも息子の評価が下がって

しまうのは、やっぱりイヤで。

 

そこに関してだけはちょっと、

焦り気味だったりしたな。。。

 

 

なんとか、連絡しなくては。。。と。

 

 

何度も何度も連絡を試みて。

 

仕方ないので、ホームページから

連絡のメールを入れたりして。

 

 

そうしたら、あちらから連絡があり。

 

 

「こんな時なので、大丈夫ですよ。

次回お会いできるのを、楽しみに

しています」

 

・・・と言われて。

 

 

その時にやっと、

私は、我に返った(笑)

 

 

それもそうだよね。。。と。

 

 

そんな自分の生真面目さに。

思わず、笑ってしまった。。。

 

 

*******

 

 

あれから家族で、テレビを観ていたら。

 

その頃はもう。。。

 

ニュースは、東北の津波のことで

いっぱいになっていた。。。

 

 

その光景は。。。

 

あまりに現実離れしすぎていて。

 

あの日はなんだか。。。

 

何も考えられなかった。。。

 

 

人間。

 

あまりに信じられないことが

起こると。

 

 

それを、ちゃんと受け止めるまでに

時間がかかるのか。。。

 

 

それとも、そういうのは、

私だけなのか(苦笑)

 

 

何だか、ああいう時って。。。

 

感情も動かなければ。

頭も働かない。。。

 

 

ただただ、その光景を。

呆然と眺めていた。。。

 

 

そんなニュースの傍らで。

 

都内に通勤していた人達が、

みんな、徒歩で帰宅している。

 

・・・みたいな映像も流れていたりした。

 

 

電車がすべて。

止まってしまったからだ。。。

 

 

夫は、車通勤だったので、

そのあたりは大丈夫だろうと

思っていた。

 

 

案の定、いつもとほぼ同じ時間に

夫は帰宅したので。

 

普段通りか。。。と思いきや。

 

 

道路はものすごく渋滞していて、

帰宅にものすごい時間がかかったと。

 

彼は言っていた。

 

 

なんでも。

 

あの地震の時、取引先で

大きな会議があったらしいのだけど。

 

その後それは、すぐに解散となり。

 

夫はそのまま。

家への岐路に着いたらしい。。。

 

 

会議していた場所は、都内で。

 

そこを、午後の3時前には

出発したにも関わらず。

 

帰宅がいつもと同じ時間。

 

・・・ということは。

相当、時間がかかったのが解った。。。

 

 

 

私は、その日はずっと家にいたから。。。

普段とあまり変わらずに過ごせたけど。。。

 

もし、声楽やらバレエやら、

その他のなにかで。

 

いつものように外に出ていたとしたら、

大変だっただろうな。。。と。

 

 

そう思った。

 

 

 

あの日。

 

娘は運よく、学校が早帰りだったけど。

 

もしそうじゃなかったらやっぱり。

電車が止まって。

 

帰ってこれなくなってしまって

いただろうし。

 

 

父も。

 

あのまま母と外出していたら、

もっと、大変な思いをしただろう。。。

 

 

母だって。

 

もし、そこにたまたま親切な人が

いなかったら。

 

なかなか帰ってこれなかったかも

しれないし。

 

 

体育館の天井から落ちてきた

照明が。

 

もし、息子に直撃していたら?

 

 

 

夫は言っていた。。。

 

昼間、家に電話をした時は、

たまたま一発で繋がったけど。

 

そのあとは。

どこにも電話は通じなかった。と。

 

 

*******

 

 

あの時。

 

私はなんだか。

 

何かに守られているような

気持ちになって。。。

 

その「何か」に。

ものすごく、感謝したくなった。。。

 

 

 

まだ、小さな子供だった頃。

 

あの、霊感の強い伯母が言っていた。

 

 

「守護霊さまが、守ってくれてるのよ。

だからね、おばちゃんはいつも、

寝る前に、『ありがとうございます』って

伝えて寝てるのよ」

 

・・・と。

 

 

それを聞いて以来、私も。。。

 

伯母を真似てずっと。

寝る前に、それをやっていた。。。

 

 

「神様、そして私を守ってくださっている方々。

今日も、ありがとうございました」

 

・・・と。

 

 

結婚してからは、夫と一緒に

それをやっていた。。。

 

 

でもそう言えば。。。

 

子供が生まれた頃から。

忙しさのあまり、そういう習慣を

忘れがちになっていた。。。と。

 

 

あの日、思い出したりもした。

 

 

 

あの震災の日から。。。

 

私はまた、寝る前にはそうやって。

 

自分を守ってくれている「何か」に。

心の中でお礼を言う。。。

 

・・・という習慣を。

 

復活させたのだった。。。

 

 

それを。

つい、この前まで続けていた。。。

 

 

*******

 

 

つづく