サラ・ブライトマンの歌に関して。
純粋なクラシックの歌い手が。
「彼女の声は、息が漏れてしまっていて、
どうのこうの・・・」
・・・みたいなことを、言っていたり
するのを、以前はよく見かけた。
そういう批判を見ながら。
「なるほどなぁ。。。」
・・・と、思っていた。
歳を重ねることによって、、、
私もだいぶ、ゆるくはなったけれども。
こと、バレエに関してだけは、
昔の私は、ものすごく厳格だった。
ものすごく、厳しくて。
うるさかった。。。
でも。
真剣にバレエをやっている人は、
ほとんど、みんなそんな感じだったと思う。
だから今でも。
例えば、動画サイトなどで自分の踊りの
動画をあげている人に対するコメントは、
辛口が多くて(笑)
そういうのを見ていると、
昔の自分を見ているようで、思わず、
笑いそうになってしまったりもする。
他人の踊りを観て。
いろいろ、指摘をしたくなる
気持ちも重々解るし。
もっと若い頃だったら、
私もやりかねなかったな。と。
そう思ってしまうこともある(苦笑)
さすがに今は。。。
現役で踊っている人達がもう、
子供達と同じ世代とか、それよりも
もっと歳が下の子達ばかりになったので。
視線はもう、、、
すっかりおばあちゃん的になり。
「綺麗ね~
上手ね~」
・・・みたいな言葉しか出なくなった(笑)
コメント欄で、わざわざ何かを言う。
なんて気力ももうなく。
ただ黙って、眺めていられる
ようになった。。。
健全な批判精神。
・・・というのは、そういう世界では
ものすごく大事なものでもあり。
だから、そういう世界の人達が。
「あら。上手に踊れてるじゃない。
いいと思うよ」
・・・と、適当に褒めている時は、
そこに気持ちがほとんどない時で。
そういう時は。
相手にされていないか。
見放されているか。
・・・みたいな(苦笑)
そういう世界だったな。。。
劇場にバレエを観に行ったりしても。
そこで、マナーを知らない人が
いたりすると、イライラも極致になり(苦笑)
でもそういうのもやっぱり、
他の人もそうだったようで。
人によっては、マナーの悪い人を
思いきり睨んだり。
厳しく注意したりと(苦笑)
そんな感じだったりもした。
やるべきことを、きちんとやって!
・・・という感じだったので。
「え?そんな細かいこと、
いいじゃない?」
・・・というのが、許せない。
・・・みたいな(笑)
私のこういう質が出てくるのは、
バレエに関わるときに限られていたけど。
でもやっぱり。
もともと、自分の中にそういうものが
あったからこそなのだとも思う。。。
だから、今どきのスピのゆるさが、
私には耐えがたかったのだけど。
ある時、理解した。
今のスピのメインになっているものは、
「癒し」であって。。。
そこが、メインになっていたからこそ。
こんなにユルユルだったのだな。と。
うつ病の人に、
頑張ってって言ってはいけないと。
そんなことをよく聞くけれども。
そういう。。。
疲れたり、傷ついたりしている人に、
バレエ的な厳しさを持って
対応することは。
たとえそこに、「愛」があったとしても。
受け入れられないものなのだろうと。
精神的な世界の探究。
・・・というのは、私にとってはそれはもう、
生きていることそのものであったけど。
でも。。。
世が。。。
そういうスピが主流の中では。
ほんと。
すごく、やりづらかったな(苦笑)
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話は逸れたけど。。。
そういう「厳しさ」を。
声楽の世界でも感じていた。
だから、あの空気は。。。
嫌いじゃなかった。
先生たちはもちろん。
街の音楽教室で趣味でやっている
私達のような生徒に対しては。
そこまで、厳しいことを課してくる
ことはなかったけど。
でも、話していると、
先生の言葉の端々に、その匂いを
感じ取ることは、しばしばあった。。。
そういう、厳格さとか。
伝統を重んじ、それを代々
受け継いでいく。。。みたいな。
そういうのは、バレエとか声楽の世界では
よく感じたりもしたけど。
ボイトレやベリーダンスの世界からは、
あまり感じなかった。。。
そっちにあったのは。
「しきたりを守る」というよりも。
「自由さ」
・・・だ。。。
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声楽でも、ボイトレでも。
バレエでも、ベリーダンスでも。。。
大人になってからの私は、
そういうレッスンを重ねながら。
歌やダンスそのものを向上させる
というよりも。
何かを観察しながら。。。
その「奥」にある真理。
・・・みたいなものを探すことに、
より、熱意を持っていたような。
そんな気がしないでもない。
子供の頃は違ったけれども。
大人になってからは。
「歌うこと」や「踊ること」は、
私にとっては目的ではなくて、
「ツール」になっていたような。
そんな気がする。
私が一番、「熱」を傾けるところは、
やっぱり。
「真理の探究」
ここだったのだと思う。
ある時、占星術の何かの本で。
「射手座は、広い世界をあちこち旅して。
その根底にある共通の真理を
見つけることに全力をかける」
・・・という言葉を見つけた時。
思いきり、納得した。
そうやって私は。
ひとつのところにずっと留まって。
その世界だけを、延々と追求していく。
・・・という人ではないのだな。と。
そういうことが、やっと解ったりもした。
あちこちの、たくさんの世界を周ってこそ。
自分の本領が活かせるのだろうと。。。
そんな風に思うようになっていった。
だから。
そんな私にとって、バレエとベリーダンス。
声楽とボイトレを、掛け持ちすることは、
すごく、面白いことでもあり。。。
そういう私にとってある意味、
「サラ・ブライトマン」は。
本当に、お手本になる、
すごい歌手だったのだ。。。
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声楽の先生は。。。
「私、カラオケが歌えないんですよ」
・・・と言っていた。
クラシックの発声以外が、
まったく出来ないと。
そう言っていた。
たしかに。
声楽のレッスンと、ボイトレのレッスンを
掛け持ちしていると。
一瞬、混乱することがあった。。。
「あれ?どうやって声だすんだっけ?」
・・・と。
それを。。。
サラ・ブライトマンは、同じ曲の中で、
歌唱法をコロコロ変えていたりして。
それを、見事に使い分けていて。
本当に、すごい。と。
そう思った。。。
そして。
「あぁ。。。私がやりたかったのは、
こういうことだ」
・・・と(笑)
そう思った。。。
厳格さと自由さを。
行ったり来たりすること。
それが、「個性」となること。
声楽の発表会と、ボイトレの
ライヴで。
それぞれで、サラの歌を歌おうと
していた頃に。。。
こういうことが、なんとなく。
うっすらと、見え始めていたのだった
ような気がする。。。
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つづく