運命の出会い 216 | TRIQUETRA ~Tributary Zone~

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2代目のブログです

ある時、声楽の先生に、、、

 

「Lyricaさんは、オペラの舞台とか、

よく観に行かれたりするの?」

 

・・・と、訊かれた。

 

 

オペラの舞台を生で観たことは

一度もないし。

 

ほとんど、知らない。と答えると、

先生は言った。。。

 

 

「歌う時の感情の込め方が、

もう、言うことなし。というくらい

だったから。。。

 

舞台をたくさん観てきた人なの

かと思ってました」

 

・・・と。

 

 

え?感情???

 

・・・と思いながらも、いちお、

その場しのぎで。

 

 

「あ。でも。

両親がオペラ好きだったので、

隣でなんとなく観てることはありました」

 

・・・と言うと、先生は。

 

 

「そうですか。やっぱり、

環境って大きいんですね」

 

・・・と、言っていた。

 

 

「環境が大きい」というのは、

私もすごく納得していたのだけど。

 

感情を込める。ということに

関しては。。。

 

自分では、

感情をこめているという感覚は、

まったくなかったので。

 

すごく、意外だったし。

 

先生には、そう聴こえているのか。と。

 

ちょっと、、、

不思議な気持ちになった。

 

 

*******

 

 

日本歌曲はともかく。

イタリア歌曲などを歌う時は。

 

私はその発音。。。

「音」を覚えることには集中したけど、

その歌詞の「意味」には。

 

あんまり関心を持たなかった

気がする。。。

 

 

専門家から見れば。

本当は、それじゃいけなかった

のだろうけれども。

 

私はどうも、そのあたりに。

あまり興味が持てず。

 

 

なので。

言葉の「音」に反応して。

 

あとは、感覚だけで歌っていたような。

 

そんな気がしなくもない。

 

 

こういうのは。。。

 

「言葉」のない、バレエの世界で

育ってきたせいなのかも

しれないけれども。

 

 

そう言えば、昔。

 

あの、オペラ歌手だった

グルジェフの彼に。

 

「Lyricaさんは、本能センターの人?」

 

・・・なんて言われたことがあったけど。

 

やっぱり、そうなのかもしれない。。。

 

 

それなのにそれが、、、

先生にとっては。

 

「感情をこめて歌っている」

 

・・・と映るというのが。

 

すごく、面白いな。。。と。

 

そう思った。

 

 

*******

 

 

以前、ミシャールが言っていた。

 

ミシャールは、とてもシャイで、

引っ込み思案な女の子だった

そうなのだけど。

 

ダンスと出会い。。。

踊っている時にだけは、

本当の自分を表現できることを

知ったのだ。。。と。

 

 

その話を聞いた時。。。

 

その「感覚」が。

なんとなく、解るような気がした。

 

 

昔から。

 

私は、ステージに上がると、

普段とは人が変わる自分を、

自覚していた(笑)

 

バレエの舞台もそうだったし。

バンド時代のライヴもそうだった。

 

 

だから私はそれを。

 

「スポットライトの魔法」

 

・・・と呼んでいて(笑)

 

 

その、ステージ上にいる時の

自分が一番好きだった。。。

 

 

なんというか。。。

 

すべてから解き放たれたような、

あの、解放感というか。

 

普段は奥の方で身を潜めている、

「本来の自分」が。

 

生き生きと、輝きだすような、

あの快感。のようなもの。

 

その「感覚」になれるのが、

すごく、好きだった。。。

 

 

*******

 

 

ステージに上がらなくても。

 

歌ったり、踊ったりしている時は、

そういう感覚に入りやすい。。。

 

 

そして、そういう時私は。

何も考えていない。。。

 

頭は真っ白だ。。。

 

ただ。。。

ひたすら、気持ちが良いだけで。

 

 

その瞬間が好きだったからこそ。

 

声楽やボイトレを習うことで、

 

「歌っている時に、

考えるようになってしまったこと」

 

・・・が、最初はすごく

イヤだったのだけど。

 

 

でもある時、

思い直した。。。

 

 

今、こうして考えてしまうのは、、、

その技術がまだ、身体に完全に

染みこんでいないからで。。。

 

もしこれを、本当に自分のものにして、

無意識で出来るようになった時には。

 

歌っている時のあの快感が。

これまでの、何倍もすごいものに

なったりするかもしれない。。。と。

 

 

だから今は、一旦我慢して。

この、つまらない「基礎練習」を。

頑張って続けよう。。。と。

 

 

バレエもそうだったけど。。。

 

なんでも、「基礎練習」っていうのは、

ホント、つまらないもので(苦笑)

 

 

そんな時。

エゴは騒ぐ。。。

 

 

「別に基礎なんて、適当でいいんじゃない?

今までみたいに、自己流で十分だよ」

 

 

・・・と(笑)

 

 

そういう気持ちに傾いた時は、、、

レッスンがめんどくさくて

しかたなかったけど。。。

 

 

でも、そのたびにいつも。

思い直した。。。

 

 

その基礎があるのとないのとでは、

のちのち、大きな差が開く。。。

 

・・・というのは。

 

バレエの世界でもう。

しみじみ解っているじゃない?と。

 

 

声楽のレッスンでは、何というか。

何も知らなかった分、

すごく素直になれた。。。

 

けれども、ボイトレのほうは、

なまじ、多少経験があったせいで、

そういう「エゴ」が大騒ぎしたりもした。

 

 

声楽では、植物意識だったのが。

ボイトレでは、動物意識が

活性化していた。

 

 

でも。。。

カバラを勉強していたおかげで。

 

占星術を勉強していたおかげで。

 

 

そういうことが自分でも、

見えていた。

 

 

遠くからそのエゴを、

観察することが出来るほどには。

 

「人間Lyricaとしての私の意識」

 

・・・も、成長していたので。

 

エゴに巻き込まれて、

大変な思いをする。

 

・・・みたいになることは

なかったな。。。と思う。

 

 

逆にどこかで。

面白がっていた(笑)

 

自分の。

ジタバタするエゴを。

 

笑って観ていた。。。

 

 

*******

 

 

そうこうするうちに。

とうとう、ボイトレ・クラスでも、

発表会をむかえることになった。。。

 

 

この時はもう。。。

何を歌おうか、ワクワクで。。。

 

声楽の時とは違って、

先生に歌う歌を選んでもらう。

 

・・・なんて気持ちは、

みじんも、湧かなかった(笑)

 

 

歌いたい曲はもう。。。

山ほどあった。。。

 

 

でも。

 

今、自分がこうして、

歌のレッスンを受けるようになった

最初のキッカケというのが。

 

「サラ・ブライトマン」

 

・・・だったということもあり。。。

 

 

私は。。。

この曲を選んだのだった。。。

 

 

『The War is Over』

 

 

 

 

 

 

つづく