『チベット死者の書』は、たしか。
「埋蔵経」のひとつだったと思う。
経典を書いてから、それをどこかに
埋めて隠す。。。
みたいな習慣?が、チベットにはあって。
その隠された経典はいつか。
それが必要となった時代に、自然に発見される。
・・・という考え方をする。
『チベット死者の書』もまた。
そうやってある時、偶然、
発掘されたものだった。。。
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中国共産党に侵攻され。
国がなくなってしまったことは。。。
チベットの人達にとっては、
大変な悲劇だった。。。
でも。。。
もっともっと先の世になった時は。。。
これもまた、必然の流れだったことに、
私達はきっと、気づくのだろう。。。
大いなる目でそれを眺めれば。
それもまた。
完璧なことだったのだ。。。と。
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チベットは長い間ずっと、
閉ざされた国で。
まるで、江戸時代の鎖国していた
日本のように。
外国人の進入を、
拒み続けてきていた。。。
そうやって長い間、孤立してきたおかげで。
チベットの中で、保たれていた
ものがあった。。。
時代の流れとともに生き。。。
その波に乗ってきた人たちが、
すっかり忘れてしまった心を。
彼らは、保存してきていた。。。
長い間、ずっと。
それが。。。
ある時、中国共産党の侵攻によって、
その扉を無理矢理こじ開けられ。。。
外国への亡命を
余儀なくされたラマ僧達は。。。
その先々で。
チベット人の在り方を体現することで。
近代文明を生きる私達に。
私達の意識に、様々な影響を
与えることになった。
変化し、進化することも大事だけど。
失くしてはいけない古いものもあって。。。
チベットはきっと。。。
その、古くて大切なものを、
形を変えずにそのまま保存し。。。
いつの日か。。。
私たちの心に、
それが必要となった時に。
私達に、それを受け取るための
準備が整った時に。。。
チベットは、世界に放たれるように。。。
そんな風に出来ていたのだろうと。。。
そう思った。。。
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ただ。
そうは言っても。。。
そのために。
多くのチベット人が血と涙を流した。。。
起こる出来事がすべて完璧で。。。
本当は、悪いことなど
ひとつも起こっていないと
解ってはいても。。。
その時彼らが、、、
どんなに辛い思いをしたのか。。。
どんなに悲しかったか。。。
どんなに悔しかったか。。。
どんなに、苦しかったか。。。
それを思ったら。。。
「これは、良いことなんですよ」
・・・なんてことは。
とても言えない。。。と、思った。
その時、その渦中にいた
ダライ・ラマたちの心情を思ったら。。。
だから私は。。。
もし目の前に、悲しむ人がいたら。。。
その時は、その人と一緒に、、、
泣くことを選ぶだろう。。。と。
あの時、、、そう思った。。。
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そうやって。。。
チベットのことを知れば知るほど。。。
ダライ・ラマの生き方に、
ますます、感動するようになり。。。
そんなある日。
ダライ・ラマの来日講演会があることを知り。。。
私はひとりで。。。
それに出かけることにしたのだった。。。
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つづく